1. ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
休みが一日だけ一致した娘と共に鑑賞。 その昔家族5人で熱中したスーパーマリオ64。 大迫力映像に魅入り無敵モード音楽に鳥肌。 大満足で劇場をあとにして二人で思い出話に花を咲かせたひととき。 製作に携わった皆様に唯々感謝であります。 [映画館(吹替)] 9点(2023-05-05 19:44:04)(良:2票) |
2. クーリエ 最高機密の運び屋
邦題からマフィアものでパーッと行こうか~の気分で鑑賞。まさかのペンコフスキーの話だったとは。この人の事はフレデリック・フォーサイス作品で知っており末路も分かっています。しかしながらグレヴィル・ウィンの存在は初耳。市井のセールスマンがCIA&MI6の依頼を受けてペンコフスキーがもたらすこれ以上無い最高機密のクーリエとなる。ウィンの運命や如何に! 派手なアクションも一発の銃声も響く事もなかったのですが、全編息苦しさに包まれておりました。白鳥の湖に共に感極まる二人に涙腺に警報が出て、ウィンがペンコフスキーに 叫び続ける You did it ! に崩壊ボロ泣き。ミサイル撤去の事実をペンコフスキーが知ったというのは事実であって欲しいです。ベネディクト・カンバーバッチの顔の相が変わる激痩せ役作りが圧巻。結末にまた涙。 こうして普通に過ごさせていただく間にも核戦争回避の為に命を懸けて下さる人がいるのだろうか思いが至りました。傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2022-04-12 01:32:36)(良:1票) |
3. 83歳のやさしいスパイ
《ネタバレ》 初っ端にアル様トニー・モンタナが出てきて二度見(嬉) 爺さんマシンガン乱射大暴れ・・・でも、ドキュメンタリー作品だし・・・ん? 冒頭面接からラストまでホノボノで満ち溢れていたのはセルヒオ爺様のお人柄の賜物。穏やか、知的、几帳面、優しい、聞き上手。お婆さん全員のハートを鷲掴み。ジェームズ・ボンドが83歳になったらこうなるのかと思ったり。 スパイ活動のハラハラのハの字もありませんでしたが、 「長寿という聖なる喜びを享受出来る者は多くないのだから」 老いる心の有り様が身につまされた掘出物の逸品です。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-10-31 14:57:15) |
4. モリコーネ 映画が恋した音楽家
映画界が彼に恋したというのが言い得て妙のモリコーネ。名曲名シーンにまた観てみたいと思わされ。 音楽家としての考え方も丹念に示されていて興味深かった。 アカデミー特別賞受賞スピーチでの奥様に向けた感謝に胸熱。巨匠の人生を記した貴重な作品です。 私的に尻込みしそうな時に頭に流れる夕陽のガンマン、これからも後押ししてもらいます。感謝です。 [DVD(字幕)] 8点(2023-09-08 16:20:18)(良:1票) |
5. デリシュ!
舞台は革命直前のフランス。世界初のレストラン誕生(実話??)までの物語。 食事とは貴族にとって己の権勢を誇示するものであり庶民にとっては腹の足し。豚の餌であるトリュフとジャガイモに「我々をドイツ人だと思っているのか」激怒する司祭。食べ物の恨みも革命要因の一つかと思い浮かぶところが興味深い。 また、作品の味付けとしてのロマンス模様が慎ましやかで好感。更に中世絵画のような映像美が素晴らしい。上質な作品です。 [DVD(字幕)] 8点(2023-07-31 08:30:31) |
6. キングスマン: ファースト・エージェント
苦手なレイフ・ファインズへの不安が吹き飛ぶ秀作でした。ボーア戦争、WW1の歴史絵巻に父子の絆を盛り込んだ脚本が秀逸。喪失感からヨレヨレになったファインズが立ち直る姿はベタながら、人は見た目より中身ではなく見た目が中身を作り上げるのを改めて感じるところでした。監督らしさを見たラスプーチンを初めとする一味の親玉の正体が、う~ん、イマイチ(-1点) キングスマン誕生に相応しい物語に満足出来た作品です。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-07-12 00:52:49)(良:1票) |
7. ヒトラーのための虐殺会議〈TVM〉
《ネタバレ》 本作でのシュトゥッカートは省庁の権限がSSに侵される件にこだわり、クリツィンガーは毎日ユダヤ人を銃殺するドイツ兵のメンタルのみ危惧する。 銃弾代節約、手早く大量に処理出来る、死体処理はユダヤ人を使ってそのユダヤ人も処理するからドイツ兵のメンタルへの影響は少ない。ということで編み出されたガス室送り。「謀議」同様、口蹄疫対策会議を見てるかのようでした。 ドイツ人による製作に他国には出来ない事だと思えました。 [DVD(字幕)] 8点(2023-06-26 02:25:41)(良:1票) |
8. カムバック・トゥ・ハリウッド!!
《ネタバレ》 モーガン・フリーマン≧デ・ニーロ>>>>トミー・リー・ジョーンズ>バタースコッチ(馬) 穏やかな人格者をかなぐり捨てたフリーマンのキレ芸のドスの効き具合に惚れ惚れ。 映画ビジネスの悲哀をチョッピリ効かせた大らかなコメディが実に心地よかった。 素晴らしい演出・脚本が「ミッドナイト・ラン」の脚本家によるものだったというのに無限へぇ、デ・ニーロとは旧知の間柄だったのですね。 「「死の接吻」みたいに階段から突き落とせ」等色んな作品に触れられているのが嬉しい中で、デ・ニーロの「クロード・レインズがジョン・ガーフィールドを・・・・・作品を知ってるか? 俺は好きだ」がと~っても嬉しい。デ・ニーロも観たのかな。 安易に頭数そろえりゃいいではなく、レジェンド達がしっかりした脚本によって映えている秀作でありました。 [DVD(字幕)] 8点(2022-07-29 16:51:23) |
9. みをつくし料理帖
福團治師匠に演じてもらいたい人情話。石坂浩二を初めとして角川春樹の引退花道を飾ってあげたい心意気が見えたキャストの好演に時の流れも感じました。失意の澪に届けられた雲外蒼天はいけません。号泣一時停止とあいなりました。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-07-26 15:04:13)(良:1票) |
10. テノール! 人生はハーモニー
ケチなラッパーがオペラ歌手としてガルニエ宮に立つまでの姿が描かれています。 成長物語として王道の展開を気楽に眺めていました。 ガルニエ宮の特筆ものである絢爛豪華さにウットリ。 観た甲斐あった作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-08 02:26:17) |
11. マーベラス
70歳とは思えないマイケル・キートンの観るに堪えるアクションシーンに拍手。加えてマギー・Qへの仄かな思い(何でやねんとは思いますが)を表す演技は流石。お久しぶりなT-1000のお姿が嬉しい。何がどうなってるのか今思い返しても良く分からないストーリーが残念。そこを差し引いても、まぁまぁ楽しめた作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-09-19 16:52:06) |
12. オットーという男
オリジナルのオーヴェは全く取り付く島もない人物でしたが、同じく偏屈でもオットーは人情味が透けて見えるのは名優トム・ハンクスの功罪なのか。全編画面の隅々に至るまで見える整頓された清潔感が素敵。プロデューサーも兼ね実子と共演、妻も参加というハンクスの意気込みが感じられる良作。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-07-17 10:58:24) |
13. インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
シアタス心斎橋 グランシアター 初体験。「エ~イ! 買っちゃえ!」大枚はたいた価値ある迫力の音響をリクライニングシートで席まで運んで下さったドリンクとおつまみをいただきながらゆ~ったりと鑑賞。 ダイヤル争奪戦は序盤の間延び感や魅力を感じられないヘレナ、そして今作お目当ての一つマッツ・ミケルセンのぬるい悪党ぶり。 終盤の攻防には目が点に。ラストシーンもハリソンさん年相応の感慨深さがあるにはあるのですが・・・ 楽しめはしましたが、期待超特大で満を持しての鑑賞だったので物足りなさがあったところです。 [映画館(字幕)] 7点(2023-06-30 19:00:29)(良:1票) |
14. モーリタニアン 黒塗りの記録
数ある拷問シーンで母親に関する件に、世界の警察官様もテロ組織と目くそ鼻くそを感じるところ。一方で中佐や弁護士、本作を作り上げた方々に米国らしさを見ることに。骨と皮になっていないスラヒが意外で聡明さが印象深い。9.11事件のご遺族は本作をご覧になればどのように思われるのだろうか? 考えさせられるところが多い良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-29 12:02:48) |
15. ザ・ホエール
ブレンダン・フレイザーのオスカー受賞作品と言うことで劇場へ。鬱から過食、辛い低迷期を乗り越えての復活劇で、自身の芯からの叫びのような熱演に拍手。舞台劇の映画化ということでピザ配達員含めて6名による室内ワンシチュエーション作品。おぞましいと言うより痛々しい余命僅かの超肥満男の妻子への贖罪に信仰心と「白鯨」を絡めた展開はダレる事無く見応えあるものでした。 [映画館(字幕)] 7点(2023-04-23 02:44:35) |
16. キラー・ジーンズ
ちょっとだけ観て寝ようとしていたのが最後まで目が離せず。人気アパレルショップの新作ジーンズが発売前日の準備に追われる店員を次々になぶり殺しにするシーンはどれもエグい。 だけでなく、 見た目爽やかながら出世しか頭に無い極悪店長の下で横の繋がりが無い上下関係のみの職場に現実味があり、ジーンズ達の犯行動機が絵空事とは思えない考えさせられるもので、キラートマトとは段違いの出来映え。 尺が短いのは好感ながら強制終了のような結末が惜しいところ。あと一ひねり欲しかった。 珍作にして良作な一品。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-10 03:05:46) |
17. コーダ あいのうた
《ネタバレ》 オスカー作品賞以外の知識無く。傍から見て大変な暮らしでありながら、大変ヅラせず瑞々しくキラキラしているルビーを演ずるエミリア・ジョーンズが素晴らしい。ルビーを気遣う両親と兄もさることながら、V先生がMIP。音楽への熱い思いを持っての筋の通った物言いに教師かくあるべしであり、わざと間違えるところに胸熱にさせられました。 ルイーズ・フレッチャーがオスカー受賞の際、手話で両親に「夢を持つことの大切さをあなた方から教えて貰いました。あなた方は夢を叶えた私を見ています」涙ながらに語りかけるシーンを思い出しました。 劇場鑑賞を諦めたのを後悔する良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-09 23:13:01) |
18. ガンパウダー・ミルクシェイク
《ネタバレ》 書籍の中の武器に高原由紀を思い出したのは私だけでしょうか。 監督はひょっとしてコミックを読んだのでは・・・ 他愛ないお話でしたが切れ目無いアクションを楽しめました。男性陣がスタンフィールドっぽい奴以外軒並み雑魚キャラなのが残念ですが、ミシェル・ヨー&アンジェラ・バセットの活躍がオバチャンの目には輝いて見えました。 三味線屋勇次のような荒技はリプレイタイムでありました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-03-03 16:46:51) |
19. おもいで写眞
身につまされるお話でした。 世渡り下手のゆうこチャンと彼女を支える一郎君 水を得た花のようなお爺さんお婆さん達 皆に幸多かれと素直に思えるエンディングでありました。 良作です。 [DVD(邦画)] 7点(2023-02-27 16:44:49) |
20. キネマの神様
沢田研二出演以外の知識無く。小中学生時分大ファンで「勝手にしやがれ」でレコード大賞受賞した時は、舌打ちする両親を尻目に感激に浸ったものです。「時の過ぎゆくままに」と共にカラオケレパートリーに入っております。何十年かぶりに接した姿に絶句。若き日の妖艶さが失せて妖怪(ごめんなさい)のようなお顔と体型。嗚呼・・・・お芝居は見れない事は無いといった感じ。 志村けんさんの代役だったのだそうで。ドリフの少年少女合唱隊早口言葉での二人を思い出しました。 松竹100周年記念に相応しい山田洋次監督の手堅く尚且つ万感の想いが籠もっているかのような良作にしみじみさせられました。 [DVD(邦画)] 7点(2022-08-15 19:42:26) |