1. ワーロック(1959)
リチャード・ウイドマーク、アンソニー・クイン共演に期待特大となりましたが、共に煮え切らない役どころで、彼等と決闘するヘンリー・フォンダも何か無機質でサッパリ盛り上がりません。勧善懲悪で良かったのに変な色気を出して捻りを効かせたつもりのストーリーは独り善がりで何ともはや。こんなウイドマークは観たくなかったガックリ度合い半端ない作品。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-05-04 22:27:46) |
2. 戦慄の七日間
《ネタバレ》 英国首相に核兵器製造中止を宣言しなければ一週間後にロンドン市内で核爆弾を爆破させる。脅迫状を送りつけたのは国の機関の核兵器研究者教授。マッドサイエンティストには見えないが、マトモじゃない感が滲む教授。物足りなさを感じた淡々とした(過ぎる)立ち居振る舞いですが、ドキュメンタリータッチな作風にはこれで良いのかも。 老女優とトリクシーが印象深い存在でした。 理路整然とした特筆もののロンドン市民疎開大移動。 1945年8月から5年後の製作にエキストラ及びリアルタイムで鑑賞した方は恐ろしさを感じたのでは。 結末は予想出来たものですが、手に汗握る程の緊迫感が無かったのが残念ではあるものの、アカデミー原案賞獲得が納得の掘出物の一品です。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-04-29 00:03:31) |
3. モロッコ慕情
マルタ・トーレン、ハンフリー・ボガート、リー・J・コップの三角関係にワクワクしたのですが。 尻すぼみな結末が歯痒い。 舞台は1925年ダマスカス、適当な邦題付けたらあきませんよ。 [DVD(字幕)] 7点(2024-03-25 22:03:40) |
4. 老人と海(1958)
1から10まで説明するナレーションが鬱陶しい。他愛ない話を大層に語るのにも辟易させられる。名優をもってしてもかなりなコケ具合が残念。 [DVD(字幕)] 3点(2024-01-31 22:50:28) |
5. ぼくの伯父さんの休暇
海岸でのバカンス風景が綴られています。個々人のストーリー無く寒過ぎるギャグが延々垂れ流されてウンザリ。 下品ではなかった。10歳の時に家族親戚揃って曽々木海岸で遊んだ記憶が蘇った。それぞれ1点ずつ。 [DVD(字幕)] 2点(2024-01-28 13:49:02) |
6. マックィーンの絶対の危機(ピンチ)
《ネタバレ》 子供時分に観て今でも覚えているシーン。陽気な理髪師が長髪青年をシャンプーして、すすぐ段になって排水溝からニョロ~と出てきたアメーバに・・・震え上がりましたよ。長年観直してみたかったところで出会えた本作は28歳マックィーン主演の正編だったというのに無限へぇ。他愛ない筋立てでニョロニョロも微笑ましい安上がりな作品。しかし、面構えとちょっとした身のこなしに後の大スターの片鱗がうかがえた若きマックィーンが観られる掘出物の一品。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-23 01:14:58) |
7. 地球最後の日
ドント・ルック・アップの元ネタに思えた作品。かの作品のバカ騒ぎが皆無の生真面目な筋立てと昭和26年製の小じっかりした特撮は、無理筋が散見されましたが白ける事無く一気の完走でした。ルドルフ・マテ、ジョージ・パルを始めとする一流スタッフ参加は伊達じゃないと思ったところです。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-01-15 02:06:46) |
8. アメリカの影
ジョン・カサヴェテス監督デビューにしてインディペンデント映画の先駆けとされる作品。 ラストに即興演出であるのが示されていましたが、そんな風には見えませんでした。 あからさまではなくても人種差別はその時代ついてまわってたのに考えさせられましたが、3兄妹にまるで魅力を感じられず退屈さに覆われての鑑賞でした。 [DVD(字幕)] 4点(2023-08-09 00:47:28) |
9. 白鯨
《ネタバレ》 原作未読。恥ずかしながらエイハブが独りでモビーディックと闘う話だと今日まで思っていました。多くのクルーの仕事ぶりが興味深く、リチャード・ベーズハート、レオ・ゲン、ハリー・アンドリュース、フリードリッヒ・フォン・レデブールの個性豊かなキャラがグレゴリー・ペックに劣らぬ存在感でした。結末は心底仰天、あの場面でレオ・ゲンに心変わりさせたのは何なのか? 一人を残して道連れにさせられたクルーに出航時を思い消沈であります。1956年製の映像はなかなかの迫力の力作を堪能しました。 [DVD(字幕)] 7点(2023-07-22 11:52:43) |
10. ロベレ将軍
《ネタバレ》 藁にも縋る思いの家族から金をまきあげてはバクチですってしまうバルドーネ大佐(大佐であるわけないと思ったら案の定)の火の付いたおが屑のような一言一句の嫌らしさときたら。ヴィットリオ・デ・シーカの達者な演技に仰天します。彼をロベレ将軍に仕立て上げるミュラー大佐(こちらは正真正銘)の一分の隙もない出で立ちと言動に惚れ惚れ。 愛国心に目覚めて迎えた誇り高い最期はイタリア国民を鼓舞していますが、私的に最後までクズのままで哀れな最期を見たかったところです。実話というのが驚きの見応えある良作でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-06-24 03:13:15) |
11. 間違えられた男
《ネタバレ》 冒頭で監督が語る「これは実話です」が納得のドンパチも追いかけっこも無い地味~~~な作りです。 普通の男性がある日突然誤認逮捕される理不尽さが音楽効果もあって胃に堪えます。ヘンリー・フォンダが一貫して淡々としているのに、濡れ衣を晴らすシーンを待ちわびる。苦手な彼を初めて魅力的に思えた名演でした。更なる名演が奥さん役のヴェラ・マイルズ。予想もしてなかった驚きの展開での真に迫る壊れ模様が哀れであり、淡々と彼女を守ろうとするご主人にホロリとすると共に、間違えた奴等に怒り心頭。誰一人として一家に謝罪する者が居なかったのに血管ぶち切れ。 2年の月日を思うとめでたさも中くらいではありますが一家の後ろ姿にホッとするところです。 巨匠にしては異色作ながら印象深い良作でした。 [DVD(字幕)] 8点(2023-06-17 02:18:17) |
12. 悪人と美女
《ネタバレ》 この題名でカーク・ダグラスとなれば灰汁の強い悪人の想像通りの人物。ハリウッド内幕もので敏腕プロデューサーにに手酷く裏切られた監督、女優、脚本家の回想録。それぞれが昔も今も業界のあちこちである話なのでしょう。超一流になった三人に仕事依頼する落ち目の敏腕がすげなく断られるのもあったりまえか。というかお願いするど厚かましさがカーク・ダグラスのキャラに重なる(ゴメン) 含みを持たせたラストショットですが私的に情けをかけたらまた裏切られるでと思うところです。 鑑賞後に知った腐れ敏腕のモデルがデヴィッド・O・セルズニックというのになるほど納得であります。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-06-13 00:16:03) |
13. 去年の夏 突然に
《ネタバレ》 序盤、キャサリン・ヘプバーンがモンゴメリー・クリフト相手に戯言を喋り散らかすシーンの長いことといったら。寝落ち寸前でやっとこさエリザベス・テイラーが登場してセバスチャンは何故死んだかに向かって話が動き出す。近親相姦、同性愛はあり得るものの、子供達の襲撃は意味不明。タブーに切り込んでみたけれど空回り感の強い凡作。 モンゴメリー・クリフト老けたなぁ、覇気無いなぁ。アルコール依存と薬物濫用で降板させられるところを、親友のエリザベス・テイラーが彼無しなら私も降りるとごり押ししたそうで1へぇ。 [DVD(字幕)] 4点(2023-06-03 00:42:31) |
14. 文化果つるところ
舞台は何処なのだろうか。監督の蔑視を感じる住民達に嫌悪感を感じたところ。男優三人の熱演ですが見ていて嫌気がさしました。念願叶っての鑑賞だったので残念です。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-05-31 16:53:49) |
15. マーティ
当時の感覚なのか行き遅れが強調されている男女のお話。結婚したらしたで苦労が待ち構えているところも描かれています。(まぁ、結婚というのは親族もろもろ抱えての事なので当然かと) 淡々とした善人役でも包容力を見せるアーネスト・ボーグナインは流石の存在感ではありますが、彼を含めオスカー4部門受賞には到底思えなかった平板で退屈な作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2023-04-17 11:41:22) |
16. 1984(1956)
《ネタバレ》 1984年版鑑賞済み。2+2=5とネズミ拷問は演出がマイルドですが「ビッグブラザー万歳!」は人としての良心・道徳を破壊される恐ろしさを嫌と言う程見せつけます。自分の本心は誰にも言うこと無く墓場まで持って行くべしを思わされたところです。 リチャード・バートン>マイケル・レッドグレイヴ,ジョン・ハート≧エドモンド・オブライエンでありました。 [DVD(字幕)] 8点(2023-04-15 00:29:36) |
17. 愛と殺意
大金持ち実業家で贅沢な暮らしをさせて貰えるけど性格が嫌!、性格は素敵だけど定職なき素寒貧は嫌! 女の腐れっぷりが全編貫いております。探偵がもっと絡んでサスペンスを盛り上げて欲しかったところ。消化不良な感が否めません。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-02 14:52:53) |
18. 世界を彼の腕に
《ネタバレ》 ユニバーサル創立40周年記念作品の名に恥じない痛快海洋活劇。アラスカを買う夢を持つ豪放さとロシア伯爵令嬢に恋する繊細さを併せ持つ密漁船長を演ずるグレゴリー・ペックに惚れ惚れと。彼の引き立て役でありながら劣らぬ存在感を示したアンソニー・クインもアッパレ。分かりやすい展開ながらも、大団円を迎えた結末が心地よい余韻を残します。 [インターネット(字幕)] 8点(2023-04-01 23:31:52) |
19. 崖
《ネタバレ》 フェリーニ作品に腰が引けるのですがリチャード・ベースハート出演に釣られて恐る恐る鑑賞。 心配は杞憂に終わった良作でした。詐欺師3人一体となっての騙しの手口で貧しい人々のなけなしの金を巻き上げるのに血圧計が振り切れる。外道生活から抜け出すべく後戻り出来た妻子持ちで若いリチャード・ベースハートと出来なかったブロデリック・クロフォード。48歳が強調されておりましたが、一回り上の私はどないなるんや! しょんぼりします。 救いの無い結末ですが因果応報、止む無しなのでしょう。 私的には「道」>「崖」≧「カビリアの夜」であります。 [インターネット(字幕)] 7点(2023-03-26 16:12:24)(良:1票) |
20. めまい(1958)
似ているといっても双子じゃあるまいし。無理筋感を押さえ込まれる魅力も感じず。ヒッチコックなので高所恐怖症に堪えての格闘を期待したのですが。強制終了のような結末も併せてパッとしない期待はずれの作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2023-03-10 00:33:54) |