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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  霧につつまれたハリネズミ
「セロ弾きのゴーシュ」上映の時に見ました。この映画を言葉に表すのは大変に難しくて、どうにも自分の無力さを感じてしまうのですが、それだけ孤高の映像世界なのですよね。その映像に難しい事は何もなくて、ただ美しく、可愛らしい。でも、それはあまりに深遠な表現力の上に成り立っていて、他者が決して辿り着く事のできないところから発せられているものであるような。一枚の絵画がずっと心を捉えて離さない、あの感覚がアニメーションという映像の運動の中にある・・・いや、動画として命を吹き込まれる事で、更なるイマジネーションの広がりを喚起させるような、そんな感覚。心が肉体を離れてしばし映像の中をさまよい、心の奥深くにある何か(遠い記憶とか、うーん、もっと原初的なモノとか)が呼び醒まされるような映画です。自分が多くのレビューの中でアニメーションの表現の可能性と限界に拘ってしまうのは、ここにひとつの頂点を見ているからに他ならないのです。
[映画館(吹替)] 10点(2004-09-08 02:25:57)(良:2票)
2.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 
中学生時代、土曜の雨の午後、ニュー東宝シネマのリバイバル上映、女子高生で溢れかえった中で埋もれて見た事を今でも思い出します。白黒の、メロディがダニエルの頬にキスをしているポスターを買って、家に帰ってそれを廊下で母に広げて見せた事も、母が「いいじゃない」って言った事も思い出します。そんな、映画本編だけでなくって、映画にまつわる思い出も何もかも全部、大切にしまっておきたい、そんな映画。子供の可能性を抑圧してしまうとか、大人の身勝手な良識の押し付けとか、とりあえずそんなのどうでもよくて。現実で考えたらあの後一体・・・とかもどうでもよくて。ときめきがあって、世界が広がって、そして未来が開けてる、それだけで十分なのです。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-22 15:03:48)(良:1票)
3.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
前半の恐怖映画から後半、冒険映画へ一転する、あの心地よさ。意匠を凝らしまくったカメラワーク。若き日のスピルバーグのエネルギーが画面から溢れ出てる感じです。海上で鮫を追うシーンではスピルバーグとジョン・ウィリアムズの才能の相乗効果によって最高にエキサイティング。持ち上げて落としてまた持ち上げてを絶妙のタイミングで繰り返して観客を翻弄するスピルバーグの上手さが最も光った映画でした。公開当時、満員の映画館では悲鳴や歓声、そして大拍手に湧き、お祭り騒ぎみたいな場内に、子供心に興奮しまくった記憶があります。あんな体験、後にも先にも、あの時だけでした(そもそも1500人以上入ってる映画館で映画を見る、なんて体験も今はできないですしねぇ)。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-21 11:50:04)
4.  ラストコンサート
作品の出来と自分の中での価値が、必ずしもイコールで結びつかないものっていっぱいありますが、これもそんな一本。かなり雑な経緯で作られた、日本出資の英語なイタリア映画で、映画そのものもベタベタな悲劇のラブストーリー、今思えば演出にしろ演技にしろカメラワークにしろ、もっとやり様はあったよね、と感じるのですが、それでも中学時代の私にとってこの映画は宝物でした。フィルムに定着したヨーロッパの風景の美しさ、その風景に置かれたヒロインの美しさ、それだけで映画が一枚の絵画のように心に焼き付いてきます。ステルヴィオ・チプリアーニの、実はたった3曲をアレンジしまくって構成されている音楽も、そのビジュアルを彩る可憐にして美しい要素。今はホラーかB級アクションばっかりやってるニュー東宝シネマですが、当時はラブストーリーがお得意の劇場で、塾をサボってこの映画を見に行きました。今も当時と全く変わらぬ佇まい(ツッコミ入れるべきなのでしょうが)に、ここを訪れるたび、中学時代のときめきが甦るのでした(【追補】2005年4月に改装されて有楽座と名前が変わりました。かつての有楽座を知っていて、ニュー東宝シネマにも別の思い入れがある身としては、この改名は納得できませんが)。LPもCDも(ついでにアン・ルイスが歌う日本語の歌も)買ったのに、なんでLD買わなかったの、俺ちゃんのバカバカ!と思ってたのですが、DVDがついに発売になるようで嬉しい限り。心の中の絵画を汚さないかと、心配でもあるのですが。
[映画館(字幕)] 9点(2004-07-24 02:41:20)
5.  ロッキー 《ネタバレ》 
思い出すのは、クラスの不良グループがこの映画を見に行ったら、映画館で担任に遭遇しちゃって、全然落ち着かなかったとコボしてた事。普段映画を見に行かない人達がみんな見ていて、なんだか微笑ましいなぁ、なんて思ったものです。さて、映画はアメリカン・ドリーム!みたいに言われますけれど、むしろ日本人好み?なんて考えてしまったり。ラストで勝利しない、勝者の物語じゃない、っていうのは日本人が好きなパターンなんじゃないかな。弱者、敗者にドラマを感じる、感情移入するっていうのは日本という国の背負った歴史が背景に・・・って、ムズかしい事言うより、単純にこの不器用な男(ただひたすら歩くだけのアイススケート場でのデートシーンなんて、どう考えてもマヌケなのに、映画史に残るような名シーン)が自分を獲得してゆく物語に素直に感動すべきですね。
[映画館(字幕)] 9点(2004-03-25 13:06:19)
6.  エースをねらえ! 《ネタバレ》 
出崎=杉野コンビの劇場用作品としては、個人的に最高作だと思います(テレビシリーズでは他にも名作が沢山ありますが)。大筋はともかく、細かな部分は原作に必ずしも忠実ではなくて、変更されていたり、独自の要素が入ったりしているのですが、それが1本の映画としてまとめ上げるための効果として見事に機能しています。特に、何度か繰り返される電話のシーンと、重ね合わせられてゆく宗方の母のイメージは、完全に原作ともテレビシリーズとも違う、映画独自の個性として強く心に焼き付きました。ひろみと宗形に物語を絞った事で、失われたモノも大きいのですが、明確な対比(師弟関係、男と女、生きてゆくものと死んでゆくもの)が生まれて、美しい物語が組み立てられる結果になったので、いい選択だったと思います。
[試写会(字幕)] 9点(2004-01-11 12:53:09)(良:1票)
7.  銀河鉄道999
アニメ映画も沢山見てきた私ですが、そのベスト1はこれ。公開前は「性転換した赤毛のアン」とか悪口言われていた鉄郎だけど(特報映像だとデコが目立ってたので)、結果オーライ、やっぱり思春期真っただ中くらいの設定だとドラマが生きてきます。ハーロック、エメラルダスが参戦しての物語に心躍らせ、その結末に感傷的になって、そして今は遠い思い出。市川崑監督が監修したお陰か、印象的な映像表現のアニメ(アンタレスの住処で鉄郎の短いアップショットが重なるところなどは金田一耕助ものみたい)。当時恒例だった東映夏のアニメ大作としては前年の『さらば宇宙戦艦ヤマト』の作画ボロボロ状態とは違って、高水準のプロのお仕事が画面にしっかりと描出されていました。ゴダイゴの主題歌と共に30年経った今もしっかり世にその名を留めるアニメ。初日に貰った「時間城内を駆けるちっこい鉄郎」のセルは、引越しの際に大量のセルと共に紛失してしまいました。「さらば、少年の日よ・・・」ですか。ふう。
[映画館(邦画)] 9点(2003-12-01 15:03:57)(良:1票)
8.  がんばれ!ベアーズ
子供には子供なりの世界があって、大人の事情や都合で壊していいワケじゃないですし、子供なりの悲しさ、ツラさもあります。でも、大人にだって、子供と同じように悲しさツラさがあるものです。そう、子供が思うほど、大人は大人じゃない、って事が。別の生き物のように見える子供と大人が、ホントは同じ生き物だ、ってお互いを認められた時、お互いにちょっぴり成長できる、私はこの映画に、そんな事を感じました。でも、やっぱり、この映画は子供達の勝ち。ベアーズの面々の愛すべきダメっぷり、アマンダとケリーの、大人へと歩み出そうとする姿は、今でも色褪せない記憶となって甦ります。
[映画館(字幕)] 9点(2003-11-30 23:58:50)
9.  ラッキー・レディ
日比谷の映画街をフラついていて何気なく「シュミじゃないけどミュージカルでも見るかぁ」と、立ち寄った有楽座(って中学生時代なワケですが。今考えるとロクでもねーヤツですな)。2時間後には面白さに打ちのめされてクラクラきてしまいました。禁酒法時代のアメリカ・メキシコ国境を舞台に、酒の密売を取り仕切るギャングと、それに対抗するろくでなし軍団の抗争を描いた海洋スペクタクル犯罪ミュージカルアクションコメディ! まあ、興行はハデにコケましたが。全編ソフトフォーカスの画像に、アールヌーヴォー、アールデコの世界が豪華に飾られ、ライザ・ミネリ、ジーン・ハックマン、バート・レイノルズのバカ演技が爆発します。当時の私は、この映画の追っかけ状態になりましたが、70ミリシネスコ版、35ミリシネスコ版、35ミリビスタ版と、短期間のうちに上映スタイルがコロコロ変わった、不思議な映画でもありました。何はともあれ、私の映画ファン初期に、強烈な印象を残した一本でした。
[映画館(字幕)] 9点(2003-11-24 13:40:22)
10.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 
シリーズ中で、一番好きな映画。色々な要素が賑やかに盛り込まれた『犬神家』から一転、寒々しくも落ち着いたトーンの中に展開する物語、岸恵子の魅力(フランス臭なし)、そしてやっぱりラストシーンの悲しさ、渋さ全開な若山富三郎の存在感にとどめを刺す、と。細かいところをよ~く考えると「ん?」っていう部分もないことはないですけれど(いくら相手の目が悪いからって、変装して騙せるモンなのかなぁ? 金田一さんもあんなにも怪しい存在にすれ違っていながらスルーしちゃってるし)、確かな演出と演技によって、おどろおどろしさよりも、しっとりとした深い味わいが後に残る映画になりました。
[映画館(邦画)] 9点(2003-11-22 13:35:30)
11.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
被災者や仲間を救い、炎と闘うマックイーン演ずるマイケル・オハラハンのカッコ良さに比べると、ニューマン扮するダグ・ロバーツはやる事がいちいち裏目に出てるという悲しさ。いくら直接関与していないとは言え、設計責任者なのにオープン当日になるまで人任せにして旅に出て、好き勝手やられて火事の原因を作り出すわ、屋上からのヘリでの脱出では暴走する女性達を抑えられずにヘリを爆発させちゃうわ、重力ブレーキで展望エレベーターを無理矢理降ろそうとしたら、途中階で爆発起こってリゾレットが落ちちゃうわ。ラストで人類の思い上がりの象徴とか他人事言ってていいんか?相当責任負ってるんちゃうんか?とツッコまれても仕方ない状態です。オハラハンはダグに「お前、頼むからじっとしててくれ、何もせんといてくれ」って言いたかったんじゃないですかねぇ? ・・・なんてコトを考えるようになったのは大人になってからで、子供の頃、映画館で見たこの大災害映画は、そのどっしりとしたスケールにひたすら圧倒されたものでした。見終わるともうぐったり、だけど9回見に行きましたねぇ。ビデオなんて超高価でそもそもソフトが発売されていなかった当時と違って、今はDVDでお気軽に見られるワケですが、今でも映画館にかかってれば何回でも通いたいくらいです。
[映画館(字幕)] 9点(2003-11-21 13:24:53)
12.  龍の子太郎 《ネタバレ》 
子供で溢れた映画館で、うっわー、お仲間いないのかぁ、オタク(当時はまだオタクという形容はありませんでしたが)はこういうのは見ないのかぁ、と肩身の狭い思いをしながら見ました(併映が「闘将ダイモス」「SF西遊記スタージンガー」「キャプテン・フューチャー」それに「ピンクレディーと夏休み」ですよ)。小品ですが、とっても丁寧に作られたアニメで、今思えば東映動画の良質な童話アニメはここまでだったのかなぁ、と(その後童話系が萎んでしまい、作られなくなったのは、需要の低下よりも作品の質の問題だったように思います)。美しい背景と綺麗なアニメート、物語の広がりはあまりありませんが、1つ1つのエピソードが本当にキッチリと心に響いてくるように作られています(鬼の756号ホームランはご愛嬌ですが)。息絶えた龍の剥き出しになった骨と、そこから出てくる裸のお母さんの生々しいムッチリさ加減にはドッキリさせられますが、それは『子供に毒』ではなく血の通った絵として印象に残るものでした。宮崎アニメだけでなく、こういう、かつて東映動画が送り出した数々の名作童話アニメもみんなに見て貰いたいものです(宮崎監督が参加している作品もいっぱいありますし)。
[映画館(字幕)] 8点(2005-12-08 01:29:01)
13.  フレンチ・コネクション
ヨーロッパの抜けるような青い空、青い海。お互いにプレゼントを渡しあう幸せそうな男女。一転して映画はニューヨークの、様々な色の混ざり合った慌しい世界に。コートをプレゼントされたあの幸せそうな男と共にこの世界へご招待を受けた私は、猥雑な空間で、ただただ働く男の姿を見せられてゆきます。何故懸命に悪を追うのか、何故そんなに必死なのか、説明は一切なし。ひたすら追う追う、追いまくり。終始緊張の糸がピンと張りつめ、暴力的なカメラと色彩と編集、ノイジーなBGMが心をかき乱し続け、映画の終了まで心のざわざわが続きます。ヘップバーンがデニッシュとコーヒーを手に見つめた高貴なる宝石店は、この映画では強盗団に襲われる世界。きっと今でもニューヨークという街にはいっぱいの悪が潜んでいて、そしてポパイが走りまわっていたりする、そんな風に思わせる映画なのでした。夢を見せる時代は終わった、さあ、現実を見せようじゃないか、そんな70年代の始めの物語。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-06 20:36:00)(良:1票)
14.  大空港 《ネタバレ》 
次の「エアポート'75」とはたった4年の差なのに、「'75」は70年代のニオイぷんぷん、対してこちらの「大空港」は古き良き時代のハリウッドのニオイぷんぷん。映像のダイナミズムは実機を存分に空撮で捉えた「'75」に軍配が上がりますが(「大空港」は雪上での脱出シーンはともかく飛行シーンはミニチュア丸出しでコントみたいになっちゃう)、映画を見た!って充実感はやはりこの第一作がいちばん。様々なドラマを抱えた登場人物達が一夜の空港に集い織り成す物語は、ハッピーエンドに集約されてしまう訳にはいかない複雑な重層構造。私が特に印象に残ったのは、保険金目当てに飛行機を爆破してしまう事になる男の、その妻のエピソード。職のない夫に代わってカフェで働き、手持ちの金もなく、それでも夫を愛し、夫の身を案じて空港に駆けつけ、そして最後は乗客達に向って謝罪してまわり、泣き崩れる・・・全く救われてないよ、悲しいよ。その後の多くのパニック映画がラストには希望を提示して終わる中、この映画の人々はみな一様に輝く希望を与えられてはいないのですよね(無賃旅行のおばあちゃんを除いて)。そして現実は続く、という終わり。それがこの映画の味わいだと思います。それにしてもこの映画では職人魂を見せたジョージ・ケネディ扮するパトローニは、その後、副社長になったりパイロットになったり、波乱万丈の人生を歩んでおりますなぁ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-04 11:51:53)(良:2票)
15.  フォロー・ミー 《ネタバレ》 
落ち着いた名画座でゆっくりと雰囲気を堪能できた映画でした。最後まで大きな事件は何も起こらない映画なのですが、その何もない感じ、ふわりふわりと流れてゆく感じが心地よく、ミア・ファローとトポルの、個性的になり過ぎてない個性が、この映画にピッタリとはまっています。もし追いかけられるのがアーシア・アルジェントで追いかけるのがハビエル・バルデムだったら全く別の映画になっていたでしょう(最初のレビューではウーピー・ゴールドバーグとスティーブ・ブシェミだったのにね)。
[映画館(字幕)] 8点(2003-12-24 00:03:15)
16.  スティング
初めて見たのは、今から30年近く前(注:最初にレビューを書いた2003年時点)、満席状態の渋谷・東急名画座で立ち見。ストーリーが入り組んでいて、結局誰が何をしたのやら、どう騙したのか、何が何やら?って感じでした。この映画を面白がれるアタマが、私にゃ~ないわ状態。後年、ビデオで見直すと、あらら、判る見える、こりゃ面白いわぁ!って。ニューマンとレッドフォード、いい。エンターティナー&ソラス、いい。何より洒落てる、カッコ良過ぎ! でも、今でも初めて見た時の、名画座のスクリーンに映ったこの映画の映像も、あの時の気分もハッキリ思い出せる私でした。今は字幕なんて付いてない輸入盤の特価HD-DVDで再び初見の時みたいに理解に苦労しながら見ています。
[映画館(字幕)] 8点(2003-12-08 00:04:02)
17.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》 
えーと、今の感覚で見ちゃうと、点数ガタ落ちしそうですが、当時のままの気持ちで書くとしましょう。やっぱり、ヤマトの満身創痍の末の最期、とゆーのには感動しました。明らかに公開に間に合いませんでしたって感じの、ガタガタの作画や、月壊したまんま何故か沈黙しちゃう敵巨大戦艦、反物質なテレサを解放した時点でヤマト特攻は不要なんじゃ?という疑問も、まあ置いといて、ラスト40分の怒涛の展開は、金田伊功、安彦良和といったベテランのウデもあって、今もってこれを越えるアニメはないんじゃないの?って構成力でした(『イデオン』だの『エヴァ』だのになると、ドラマより生理的嫌悪感が先に立ちます)。壮絶な攻撃、破壊の中で次々と倒れてゆくキャラクター達、そして最後は一転して静かに、ゆっくり淡々とその最期を描きます。当時の、前時代的な特攻精神だのナンだのという批判は的ハズレで、単に滅びの美学に酔いしれてただけだったんですよね。ここで潔く姿を消していたなら伝説になれたのに・・・。そうそう、よくブログとかで「映画を見て号泣した」とか書く人がおりますが、私が映画館でマジで号泣している人を見たのは今のところ、この映画が最初で最後ですよ。小学生の女の子グループでしたが。
[映画館(邦画)] 8点(2003-12-05 21:10:50)
18.  グッバイガール
都会の中で、いい年して不器用な生き方をしている男女の恋物語は、夢を語るには大人過ぎて、現実を語るにはツラすぎる二人の、程よいラブコメディ。饒舌な脚本に牽引された、気持ちいいテンポの展開に心弾ませながら、ラストにはしみじみ、いい映画を見た充実感に浸りました。でも、あのコがいなければ、きっと二人は不器用なままに、すれ違っていたんでしょうねぇ。子供は、時折、大人以上に大人です。
[映画館(字幕)] 8点(2003-12-02 15:28:43)
19.  キャリー(1976) 《ネタバレ》 
どっすん!と場内全体が数センチ飛び上がって、一拍置いて爆発するどよめきと笑い。当時、それまで静かだった1300人ほぼ満席の劇場内がラストシーンで大騒ぎ状態に陥ったのを、今も鮮明に覚えています。さて、この映画、キング作品の映画化の中では原作を越えている数少ない作品だと思います。原作は、ちょっと構成に凝り過ぎて、登場人物に感情移入できるような形になっておらず、物語として弱かったのですが、映画はストレートにキャリーの悲しい生涯を追い、デ・パルマの凝りまくり映像が、文章では到底敵わない情感を描出しています。陰惨な展開とは裏腹な美しい映像に魅了され、キャリーの悲劇に胸を締めつけられ、そして最後に椅子から垂直上昇、と。デ・パルマ侮り難し、と思った最初の映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2003-12-01 14:14:04)(良:1票)
20.  エクソシスト 《ネタバレ》 
私が、この映画を恐く感じたのは、リーガンが「だうーだうー」言ってるシーンではなくって(公開当時こそ、その恐怖が世の中を席巻しましたが、今となっては、恐怖表現はむしろ大人しいレベル)、カラス神父の信仰の揺らぎの部分に、悪魔が付け入ってくるところ。神父は、信仰と人間性の間で自分の立ち位置を見失いかけていて、そして、その前に立ち塞がる最大の敵の象徴たる悪魔と対決することに。その悪魔は、彼自身の心の中に棲むものとしての象徴でもありました。だから、その結末は、あまりに悲しいのでした。暗いモノトーンの映像、たちこめる霧や白い吐息などから受けるイメージも手伝って、恐いというより、寒々しく悲しい映画としての印象が強いです。
[映画館(字幕)] 8点(2003-11-27 21:40:00)
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