1. フィラデルフィア
テーマは確かに重いんだけど、なんだかなぁ。アカデミー主演男優賞って、髪の毛切ったり、病的に痩せてみたり、青白い表情していれば取れるのかなぁ…。トムの演技より、バンデラスのあの愛する眼差しの方が、表彰ものだったんだけどね。 [DVD(字幕)] 5点(2005-09-23 22:28:07) |
2. ザ・ハリケーン(1999)
デンゼル主演じゃなかったら絶対観なかったけど、観て良かったな。確かに実話だから映画的な面白さには欠けていたかもしれないけど、それでも、冤罪・正義・偏見・良心・友情…いろいろ考えさせられたかな。勧善懲悪の映画だけど、その過程で失われた様々な人間らしい生活を考えると、ぞっとするし、「正義は勝つ!」って素晴らしいことだと思うけど、それを証明するのにはこんなに難しいんだと実感させられた。ただ、ハイライトであるはずの16ラウンドがちょっと簡単に終わりすぎてるような気がするんですが。ちょっと不満要素かな。 [DVD(字幕)] 8点(2005-09-23 22:18:21) |
3. いまを生きる
見終わった時は素直に感動したけど、よくよく考えてみれば、懐疑的にならざるを得ない。人間は皆、「いま」を生きてるわけで、それが能動的なのか受動的なのかどっちかなのかもしれないが、決して能動的に生きることが最良ではないと感じてしまった。誰かが書いていたけど、レールの上で幸福を感じる人もたくさんいるし、何よりそれが楽なのかもしれないし、むしろレールの上で生きる方が難しいのかもしれない(レールという状況が整わなければならないという点で)。この作品では親のレールの上で生かされていた二ールがいたが、もしかすると自分の意志でで生きているつもりが、何かしらのレール(社会情勢だとかテレビ・マスコミだとか…)の上で生かされているかもしれない。こんなことを考えてしまうのは、俺がすれてきているせいなのかなんて思ったりもした。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-02 22:54:26) |
4. モンスター(2003)
《ネタバレ》 別に俺も美人女優が体重を増やし、特殊メイクを施し不細工を演じたことには何ら感慨も得なかったが、個人的にはセロンの演技には圧倒された。内容は、アイリーンは家族も(実質的には)なく、死ぬ覚悟の途中にセルピーと出会い、生きる証として彼女にすがるしかなかった。逆にセルピーは、戻ろうと思えば戻れる家族も有り、ただ恋愛の一つとしてアイリーンを求めていた。その決定的な違いが、アイリーンの殺人を許容し、助長させていたのも知れない。もし二人が偶然出会わなければ、アイリーンは最初のレイプでそのまま殺されていただろうし、もしくは5ドルをビールに費やした後、自殺していたかもしれない。そう考えるとこの二人の出会いこそモンスター出現の原因だったのではないか?もちろん愛を知らずに生きてきたアイリーンが、初めて愛することを知り、堅気に戻ろうとするが戻れなかった現実が、その愛にこたえようと殺人を犯すという因果も感じられた。何はともあれ、色々と考えるとこがたくさんあって、すごい大作だと思った。ロードショー最終日に観れて大変満足している。 10点(2004-11-20 01:32:36) |
5. ガタカ
《ネタバレ》 細部の不完全さが気にならないほどテーマや映像に見入ってしまった。生まれながらに「才能なし」(本作では不適格)と識別されたビンセントと、生まれながらに「才能満載」と判別されたジェロームや弟との対比、殊にビンセントとジェロームとの関係はなんとも言えないものがあった。ビンセントは完全さを求め、ジェロームは不完全さを求めていた。お互いを補い一人の人間として生活していた二人が、ビンセントが宇宙に行くことによって、分裂し、ジェロームは死ぬしかなかったのかな。でもビンセントは宇宙に行けば心臓疾患に耐えられないだろうし、ジェロームが死ぬとき、銀のメダルが金に変わっていく様を観ると、結局は運命は変わらないとも読み取れるんだけど…。なんか悲しくなったな。さらに、ビンセントは実の父にも自分はジェロームだと偽らなければならなかった想いを考えるとなんかジーンときました。色々メッセージが込められてて、とても有意義な時間が過ごせました。 10点(2004-11-18 04:02:14) |
6. スウィート・ノベンバー
《ネタバレ》 結末が中途半端なとこが逆に良かったのではないかと思う。人それぞれ解釈は違って当たり前なんだろうけど、個人的には実はハッピーエンドなんではないかと思う。機械的に生きていたネルソンが、サラに出会うことによって、人間味を帯びることができた。もし彼女と出会わなかったら気づかなかったことを気づけたし、あくまで想像の域だが今後の彼の人生はサラと出会う前のものとは180度違ったものになっていただろう思う。それが良いのか悪いのかは別にして…。現実を少々無視しているが、こういう映画もありかなと思う今日この頃かなぁ。 7点(2004-11-14 03:12:17)(良:1票) |
7. グローリー
個人的にはデンゼルがマシューに「あんたのために闘っているんじゃない」と言っておきながら、マシューが撃たれた後、真っ先に先陣を切って突撃した場面にグッときた。俺はデンゼルが本作でオスカー受賞も納得できるし、マシューのあどけなさが逆に良い雰囲気をかもし出していたと思ったのだが…。でもやはり、モーガンの存在感というか、冷静さに感服!やはり冷静な役がもっとも似合う俳優だと思う。 8点(2004-11-13 23:27:08) |
8. アダプテーション
何だかなー。視点は良かったんだけど、俺には深く伝わらなかったよ。ニコケイの演技はさすがって感じだったな。しかも双子なんてねー。彼のことが嫌いだったらとてもむさくるしくて耐え切れんと思うな、この作品は。 5点(2004-11-12 02:50:00) |
9. ミニミニ大作戦(2003)
顔ぶれが好きだったためか、非常に楽しめたかな。ストーリー的には??って思うこともあったけど、ほのぼのしたスリルがあってよかったなぁ。2時間あっという間だったし、こういう何も考えなくていい映画も楽しいんだなって改めて感じた。やはり、シャーリーズセロンは美しいし、ノートンはかっこいいね! 8点(2004-11-11 02:59:11) |
10. マルコムX
俺はマルコムXのことをよく知らないし、デンゼルが出てるって事だけで観たんだけど、長すぎだろ、これって感じ。もちろん色々考えさせられたけどさ。 4点(2004-11-07 02:25:30) |
11. ジョンQ-最後の決断-
《ネタバレ》 ストーリー展開に無理があったのは認めるけど、単純に感動したな。ジョンQの言葉の節々に愛情を感じたんだよね。今思えば安直な描き方だったかもしれないけど、観てる時は涙してしまったんで、高得点になってます。保険制度がどうとか、現実回避の手段として重大犯罪を犯すとか、結末がどうとかではなくて、単純に親が子を思う気持ちを高く汲んであげたいかな、俺はね。そこに涙したわけだし。 9点(2004-11-07 02:19:17) |
12. 耳に残るは君の歌声
非常に眠かった。何が何だかわからないうちに展開していって、結局父親に会って…。誰の歌声も耳に残らなかったのは俺だけじゃないだろう。 4点(2004-10-29 05:08:34) |
13. トレーニング デイ
一般的な解釈ではイーサンが白だと思うが、俺の解釈ではどっちが正義だったか判断できなかったけど、見方によってはどっちも正義の様な気がした。一日で判断を下したイーサンも素晴らしいけど、もうちょっとゆっくり現実を見せれば、イーサンも朱にまじったのではないかと思ってしまった。現実と正義は必ずしも一致しないってことだよな。でも単純に楽しめたな。 9点(2004-10-29 05:04:15) |
14. プラトーン
個人的には戦争映画ナンバー1におどりでる作品だったと思う。戦争、軍という大きな国家意思のなかで繰り広げられる様々な個人の思惑を、バーンズとエリアスの対比や、帰還する兵士と残って戦う兵士との対比、ヤクにおぼれる兵士等によって鮮明に描き出されていた。一言、戦争というと大きな戦いを想像するが、その中で生死をかけて戦う個の存在、思いを忘れないで欲しいというメッセージが込められていたように感じ、見終わった後、様々考えずにはいられなかった。ヤクに頼ってしまう兵士も然り、バーンズのように悪を犯してまで軍の規律を重んじるのも然り、エリアスのように勧善懲悪によって規律を重んじるのも然りで、戦争という現実の逃避手段としては仕方のないことだったのだろう。数ある戦争映画の中で、ここまで個を尊重した作品はないのではないか?と言う点で評価できる。 10点(2004-01-23 06:42:41) |
15. プライベート・ライアン
最初と最後にたなびく星条旗。結局はアメリカの大きな意思の前では、ライアン二等兵救出任務も戦争もそれらに関わった数え切れないはかない命もかすんでしまう。そこまでして偉大な国・アメリカを描きたかったのだろうか? 4点(2004-01-22 03:32:18) |
16. ワンス・アンド・フォーエバー
なんかいろいろ欲張りすぎたかなぁ…って感じ。夫婦愛、家族愛、友情、戦争そのもの、ましては相手の家族愛まで…。それぞれ身にしみるものはあって良かったと思うけどね。ただ、ベトナム戦争の真実を伝えたかったんだろうけど、そんなものは色あせてしまうような詰め込みっぷりだった感は否めない。 5点(2004-01-21 03:13:38) |
17. パトリオット
普通に感動してしまった。ただ題名から発せられる意味と、ストーリーとの関係があまり感じられなかった…。家族を守る父親の責任感と愛がこの物語を成立させていると思う。 8点(2004-01-20 01:13:59) |
18. スコア
キャストで結末がなんとなくわかってしまったので、特に驚きもなく、ストーリーも進入するまでがとてもだるかった。エドワード・ノートンは素晴らしかった!やっぱ彼はかっこええね。 5点(2004-01-15 18:52:22) |
19. グラディエーター
単純に感動した。最初は家族のために将軍として闘っていた男が、家族の復讐のためにグラディエーターとして闘っている。数奇な運命だが、彼の生き様は、見ていてすっきりした。実に良い映画だったと思う。 9点(2004-01-15 18:47:01) |
20. アメリカン・ヒストリーX
エドワードノートン最高!ハッピーエンドで締めくくるのが最善ではないと思い知らされた作品。なんかいろいろ考えさせられた。人種差別とか家族・兄弟間の影響とか。改心しても現実や環境は必ずしも変わらないんだな…、なんか哀しくなりました。 8点(2004-01-08 17:00:03) |