1. オー・ブラザー!
最高にステキ。ジョージ・クルーニーの演じる三枚目な演技もかなりキてる。ストーリーに直接関係ない、その時代を皮肉ったおまけも良いし、全編を通して流れるカントリーミュージックも冴えまくり。見終えた後に心地よくなれる。 10点(2004-02-02 04:02:00) |
2. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
事実は小説より奇なり、な、痛快なストーリー。ふんだんに盛り込まれた細かなキーワードによる演出も最後まで飽きさせない。レオナルド・ディカプリオが愛する、屈して老いていく父を演じるクリストファー・ウォーケンが素晴らしい。 9点(2004-02-02 01:15:30) |
3. キス・オブ・ザ・ドラゴン
ジェット・リーはたまにナイナイの岡村に見えなくもないが、切れのあるアクションはまさに本物。往来の香港カンフー映画をフランス&現代風に味付けし直した超B級(褒め言葉)アクション映画。これを見ずして死ねるか!! 9点(2004-01-19 03:35:36) |
4. 少林サッカー
カンフー映画世代にはたまらない作品。あの頃のカンフー超人達が蘇ったかのような魅力的な登場人物と、ありえないストーリー展開、ほんのちょっとのお色気と、すんなり終わるエンディング。嗚呼、香港映画万歳。スクリーンで見なかったことをマジで後悔した。 9点(2004-01-18 23:01:27) |
5. マトリックス リローデッド
SFとして設定はおもしろいんだが...。いつからスミスとの戦いがメインになったんだろうか。ストーリーの途中で余分な要素が入り過ぎてて明らかに狙いすぎ。人を惹きつけるストーリー性を充分持っているだけに残念。 7点(2004-01-18 22:48:08) |
6. ロード・オブ・ザ・リング
ロールプレイングゲーム世代にはエルフやホビットなど種族の特性も理解した上でストーリーになじめるので、原作を知らなくても楽しめる。善と悪、目的、起承転結、全てがはっきりしていて分かりやすい。途中、CG合成が安っぽく見えるシーンもあるが、全体的に見ればまぁまぁ、ストーリーや人物設定は文句なし。 8点(2004-01-18 22:41:16) |
7. 過去のない男
《ネタバレ》 笑っている人が少なく、店の雰囲気も暗く、街の雰囲気も寒く、曲も悲しく、どうも切なくなってしまう。後半に出てくるタクシーを見る限りでは限りなく制作年に近い現代なのだろうが、これって現代?と思うくらいのカルチャーショック。人物描写は大変優れてのだが、ストーリーが安っぽい。べたなキスシーンはジャッキーチェンの蛇拳でとっくに使われた常套手段なシーン。今さら「目にゴミが付いてるよ」って、おい!何もかもがどうもつぼにはまらなかった。 5点(2004-01-18 22:31:13) |
8. 耳に残るは君の歌声
《ネタバレ》 ナチスドイツ時代を流されるままに生き、翻弄される少女を淡々と演じるクリスティーナ・リッチ。少女に影響を与えた様々な人々との出会い、そして別れ。戦時中を生きた一般の市民が、自分ではどうすることもできない“時代”というものをあるがままに受け入れざるを得なかった悲しさを描いている。愛することも、自らを証明することも、家族と居ることすらも自由にならず、それでも家族を想いその時代を生き抜いていく。彼女が背負った人生の重みは、体験し得ない私たちの環境では計り知れない思いだ。病床に就く父との再会で言葉よりも歌に思いを馳せる二人の涙は、少女から大人に、ポーランド人からイギリス人に変わり生きてきた彼女が、幼い自分を愛してくれた父との関係を再び思い起こさせる感動のシーンとなっている。それぞれのシーンには見応えがあり、クリスティーナ・リッチを中心とした、ストーリーを確実に伝える淡々と描かれた展開はその行く末を常に案じてしまう。戦後(エンディング後)ジョニー・デップを探しに行くことになるかもしれないがそこまでは描かない潔い切り方のエンディングは、そもそも映画の主題が、時代に翻弄される父と娘の姿を描く映画だったということを再認識させる。オープニングからエンディングまで、父を想う娘の一貫した愛の描かれ方はただの恋愛映画として終始せず、ジョニー・デップ演じるジプシーの家族愛と呼応するかのように父の元へ誘っていく。最後に、クリスティーナ・リッチさん、ジムに通って体を作り直してください。 8点(2004-01-12 04:11:18) |
9. 60セカンズ
ハリウッドでかっこつけなブ男を演じたらピカイチのニコラス・ケイジ。この映画でも相当かっこつけなブ男だ。アンジェリーナ・ジョリーは格好良くいい女を好演。車を盗むギミックをもっと見せた方が深みが出たように感じた。車が主体の映画だけあってカーチェイスも相当出てくるが、特に見所ではない。役者が良いのに内容負け。 6点(2004-01-11 20:08:46) |
10. コレリ大尉のマンドリン
ハリウッドで甘い中年イタリア人男を演じたらピカイチのニコラス・ケイジ。この映画でも相当甘い。戦争のさなか恋に落ちていく二人。美しいマンドリンの音がより雰囲気を高めている。ペネレペ・クルスの演技には深みが無く、よく言えば無垢な、悪く言えばアホな、そんな印象。 6点(2004-01-11 20:01:44) |
11. ウインドトーカーズ
《ネタバレ》 ハリウッドで悩める男を演じたらピカイチのニコラス・ケイジ。この映画でも相当悩んでいる。ナバホの二人が親しみやすい個性を演じている分、ニコラス・ケイジの苦悩に拍車をかける。いくら部下に冷めた軍人を演じてみても、心情がにじみ出てしまう。苦悩の果てに迎える死のシーンは、葛藤しながらも自分に素直に生きた誇りが見える。やはり、名役者。日本語はもうちょっと勉強してほしい。 8点(2004-01-11 19:48:31) |
12. デアデビル
ヒーローの人間性の描き方はスパイダーマン同様くまなくされているが、悪役の描かれ方や衣装、小物、メイクがチープ。コリン・ファレルはハマリ役。もうちょっと派手な切れっぷりが見たかったが。デアデビルが出るシーンは画面が全体的に暗く、アクションが見えにくい。次回作があるとすれば、さらにストーリー構成にも力を入れてほしい。 7点(2004-01-11 19:32:11) |
13. グラディエーター
ラッセル・クロウはビューティフルマインドやインサイダーなどのまったり系よりも、プルーフ・オブ・ライフやこのグラディエーターのようなカッコイイ男、男が惚れる男らしさを演じることで光る役者だと感じた。強く逞しくなければ生きられなかった時代の、文句なしにカッコイイ男の生き様。必見。 9点(2004-01-11 18:07:49) |
14. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 ゲットーでの生活、ナチスの体質、ユダヤ人迫害を、本人達も不甲斐ないまま受け入れざるを得ない極限を描写した良作。ナチス将校の前で弾くピアノの切ないまでの力強さが、主人公の生に対する執着と戦争の悲惨さを物語る。 8点(2004-01-08 03:33:35) |
15. カンパニー・マン
《ネタバレ》 あれだけ引き込ませる序盤の展開に比べ、最後5分で全てを説明しようとするのには無理がある。細かに描かれていた主人公の人間描写も、最後は大味なCGヘリやらヨットやらにかき消され描き切れていない。二人の関係もあと1分だけでも説明づける絵があればグッと良くなったはずなのだが...。超ザンネン。 5点(2004-01-07 23:39:55) |
16. ラスト サムライ
《ネタバレ》 ハリウッドが作った日本が舞台の映画としては最高レベル。現実的な時代考証を抜きにして言えば、「武士道」たるものを、フォレスト・ウィテカーのゴースト・ドッグより言葉少なによっぽど分かりやすく表現しており、純粋にエンターテインメント作品として見ても、スピード感溢れる殺陣、格好良すぎるヒーロー達、メリハリのあるストーリー展開、すべてにおいて完成度が高く、見ていてゾクゾクする。武士を、日本人を、大きな勘違い無しにここまで格好良く描いた映画を他に知らない。 最後まで感動できるポイントは、上から渡辺謙、トム・クルーズと並ぶスタッフロール。ストーリーと絡めて理解できる配慮。 10点(2004-01-07 23:11:39) |