1. ダーク・シャドウ(2012)
《ネタバレ》 宣伝では「200年ぶりにおはようございます」などと、明らかにカルチャーギャップをテーマにしたホラーコメディのような売り方をしていますが、実際に大きな笑い声が上がったのはマクドナルドの看板のシーンくらい。それどころか宣伝に反してコメディ要素はほとんど味付け程度。これだけでもガッカリした方も多いかと思いますが、それ以前にこれはバートン&デップ作品の中でもワーストクラスの駄作だと思います。前作「アリス・イン・ワンダーランド」もかなりガッカリさせられたものですが、これは宣伝詐欺もあってもはや地雷レベル。 バーナバスは「家族こそ一番の財産」と何度も言っていますが、実際は平気で家族の一員を追い出したり、「魔女の呪いのせいだ」と言い訳しながら人を殺しまくっているし、おまけに長年の敵である魔女にあっさり誘惑され小魚作り…(汗)「誰よりも家族思い」という設定はどこへ行った? また、「かつての愛人である魔女との愛憎劇」の他にも「落ちぶれた一族のお家再興」という根幹となるテーマがあるのですが、これも結局失敗しているのにそれをほっぽり出して恋人が前世の記憶を取り戻して?吸血鬼になったという、いかにも無理やりハッピーエンドにしています。狼娘なんかサプライズを通り越して唐突すぎて、ポカーンとなりましたよ… とにかく、ゴシックホラー・コメディ・ラブロマンスそれぞれのチグハグ感がひどすぎるというのが素直な感想。 おなじみのこのコンビもマンネリには勝てないのでしょうか。昔からバートン&デップが大好きだっただけに、ただただ残念でなりません… [試写会(字幕)] 1点(2012-05-30 21:05:32)(良:3票) |
2. 風を見た少年 The Boy Who Saw The Wind
ごめんなさい、あんまり感動できませんでした。紋切り型のキャラクターとストーリー、ボロボロの作画がね・・・ついでに主人公殺されても活躍してるあたり、「別に殺さなくてもよかったんじゃないの?」と考えてしまった。 これでもアジア・太平洋アニメーション映画祭金賞受賞作品だそうで。よほど応募作品が少なかったのか、これよりもっとひどいのがゴロゴロしていたのか・・・? [ビデオ(字幕)] 2点(2006-11-05 17:05:11)(良:1票) |
3. ブラザー・サン シスター・ムーン
学校の世界史の授業でみせてもらったすばらしい映画。せつなく、やさしく、そして清らか。 これは美しい宗教映画です。世の中の矛盾に疑問を抱いた若者の情熱が彼の周りに多くの人びとを集める。富者の物となってしまった宗教を貧者に取り戻そうとするかのように。そしてその情熱がやがて大きな実を結ぶ。観終わったあとは感動の涙と共に、どこまでも崇高なテーマ曲が耳に残ることでしょう。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-14 19:26:23)(良:1票) |
4. TAMALA 2010 a punk cat in space
《ネタバレ》 絵のセンスや頽廃的でアナーキーな雰囲気は大好きだけど、やはりストーリーに問題が・・・巨大企業の恐るべきCM戦略というなかなか深いテーマを持っているのに、かなりあとのほうまで説明がほとんどない。それを補うためなのかゾンビネコノミノスの解説が続くのですがちょっと長すぎ。これじゃあ何のために絵があるの?もったいないですよ~ [DVD(吹替)] 6点(2006-09-09 14:09:06)(良:1票) |
5. ヤコペッティのさらばアフリカ
これぞ残酷の極み。動物も人ももうとにかく殺されまくってます。ヤラセもあるんだろうけど、映像の向こうから死臭が漂ってくるみたいで鼻がどうしようもないくらいもげそうになってきます。もし私があの当時のアフリカに生まれていたら、生き残れただろうか?本気でそう考えてしまった。 だけどその一方で、この作品が作られてから四十年も経っているのに、今でもアフリカでは内紛が続いていて、多くの犠牲が後を絶たない。そう思うと、「世界で最も残酷な動物はただ一種類。それは人間だ」というヤコペッティのナレーションがあまりにも重い・・・ [DVD(吹替)] 9点(2006-07-22 19:10:48)(良:1票) |
6. 夕陽のガンマン
《ネタバレ》 クリント・イーストウッドが若いですね。帽子にポンチョ、無精ひげにくわえタバコと、その後の彼のイメージを決定づける姿で現れる。クールなのにどこか軽みのある演技が実にいい。この女っ気がほとんどないこの映画で唯一出てくるのはインディオがうつろな瞳で思い出す若い女性。この美しい人が物語のカギを握る。「俺の名はモーティマーだ!」と叫ぶ初老のガンマン。驚くインディオ。2人が大切に持つ、裏側に写真のあるオルゴール付きの時計で、敵のインディオは実は家族同然であることがラストで判る。敵役インディオですら、この瞬間を待っていたかのようなラストの決闘シーンは、これ以上ないくらいの緊張感が走る。そして耳に残る、西部劇風な口笛まじりのメロディー。時にはバロック調の旋律も劇的に響く。さらには哀愁をおびたオルゴールの音色も混じる。そう、あのモリコーネの曲です。たくさん人が死ぬのにどこか叙情的。名作と呼ばれる所以かもしれません。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-22 18:56:47)(良:1票) |
7. フォービデン・ゾーン
評価は分かれるかもしれないけれど、これはまさしくカルト映画の中のカルト映画!登場人物は全員狂いまくってる上に(オカマとか、いつもトップレス姿の王妃とか)、彼らの日常世界もいきなり授業中に銃撃戦がおきたりとかなり異常。 だけど、地下室の扉の向こうの禁断の世界はもうどうやって説明したらいいのかわからないくらいにハチャメチャ。セットの学芸会並のチープさとアニメのデキのよさ、そしてモノクロの映像がこの異様さをさらに引き立ててます。それと、いまや映画サントラ界の大物となったダニー・エルフマン率いるオインゴ・ボインゴの怪作ぞろいのナンバーも必聴! [DVD(字幕)] 9点(2006-07-22 15:25:48)(良:1票) |
8. 世界残酷物語
《ネタバレ》 この映画もヤコペッティも「映画界の恥部」だなんだといわれて、まともに語られないなんて・・・もったいない、非常にもったいない!!確かに、放射能汚染で地中に暮らすようになった鳥とか、今見ると笑ってしまうような場面も多いけど、原題の二つの意味を知ってから見ると、ヤラセ臭かった「雛の孵らない卵」やラストの「アボリジニの飛行機崇拝」が俄然悲惨なものに見えてきます。それらの悲惨さの上に名曲「モア」が被されば、もう言葉も出ないほどの美しさを醸しだしてきます。それに、人間の文化風俗がいかにヤラセとキワモノに満ちたものなのかと思いましたね。本編にはでないけど、日本人も一昔前までチョンマゲをしていたし、アフリカのある部族は唇に穴をあけ、そこにおおきな板を入れていたりしてる。当人が普段当たり前に思っている多くの事は、第三者から見れば、信じられない事だらけなのかもしれない。そんな普段気づかないけどよく考えたら当たり前の事を喝破したヤコペッティ。なんてカッコイイ奴なんだ。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-06-18 18:15:50)(良:1票) |
9. ダ・ヴィンチ・コード
原作呼んでない人からは、「話しについていけない」と言われ、既読者には(私はこちらです) 「物足りない」と言われ・・・酷評されてますね・・・だけど、それもしょうがないかなって気もします。なぜかって、謎解きがメインのはずなのにえらくサクサク解いちゃうし、オチが原作と違いすぎだし、そして何よりトム・ハンクスはラングドン教授のイメージと違いすぎるし。 ツラそうな映画だな・・・ [映画館(字幕)] 2点(2006-06-18 17:51:29) |
10. ブギーマン(2005)
ど・・・どこが「観客を10回以上飛び上がらせるような絶叫ホラー」なんだあ。これじゃあ「観客を10回、いや100回以上ため息つかせるようながっくりホラー」だぜ。つまらん。 [試写会(字幕)] 1点(2006-06-11 14:37:58) |
11. 太陽を盗んだ男
今から数年前に、「皇居でゲリラ的撮影を敢行したすごい映画」と、めざましテレビかなんかで紹介されてて、どんなにとんでもない映画だろうとワクワクしながら観賞。・・・いやはや、これは強烈な映画だ。天皇制批判、核保有問題、そうそう迂闊に扱えないテーマであるにもかかわらず、笑って、呆れて、そしてジュリー!の堂々の2時間20分。これから先、ここまでエネルギッシュな邦画は作られるのでしょうか・・・? [DVD(吹替)] 8点(2006-06-11 14:26:48) |
12. 緑玉紳士
キャラのデザイン、世界観、どれを取っても他では見た事のない、まさにオンリーワンな世界観を持った作品です!登場するキャラもみんな変な言葉(?)奇声を発するクセのある奴ばかり。出てくる建物や小道具などもレトロ風でとてもオシャレ。そしてなんと言っても作品全体の色彩がスバラシイ!ホラー映画のようなドキドキするシーン、想像もつかない展開をみせるアクションシーンなど数々の見せ場が満載。オススメ。 [DVD(邦画)] 8点(2006-04-16 19:53:05)(良:1票) |
13. 銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
まず冒頭の「イルカの歌」、ほんとうに素晴らしいですね。滅びゆく人類に対し「きみ達人間はお馬鹿だったけれど優しかったよ」というメッセージ・・・始まったばかりなのに、結構ジンときました。お話も思わず「ありえなーい!」と言いたくなるような設定や展開が一杯でおなか一杯さ。特にネクラロボ、マーヴィンがお気に入りに。ああ、原作読みたいな。 [DVD(吹替)] 8点(2006-04-16 19:41:44)(良:1票) |
14. ティム・バートンのコープスブライド
まさしくわくわくさせて、どこかいつも哀しいティムの映画ですね。 結構ラストはジーンとしたりして・・ 常々、やはり人間も死者も、老人も子供も、男も女も可愛いのが一番と思っているのですが登場人物たちはみな可愛く切なくて良かったです。「チャリチョコ」が陽ならこれは月といったところかな。ただ、「ナイトメア・・・」ほど衝撃的な作品ではないかもしれません。 [映画館(字幕)] 8点(2006-04-16 19:31:40)(良:1票) |
15. ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!
CMで「はたしてグルミットは親友ウォレスを救う事ができるのか?!」っていってたから一体ウォレスはどんな目に遭うのかと思ってたら・・・見て納得。野菜を食い荒らしてしまうウサギたちを殺さずに野菜嫌いにするために使った「ココロコントローラー」。確かに殺さないのはいいけど倫理的に危なすぎないかコレと思ってたら、案の定、また別のトンデモない事態を引き起こしてしまいます。が、その展開がまさに観客全員の予想を遥かに飛び越えるものだった・・・ この展開だけでも必ず見る価値はあります。 [映画館(吹替)] 7点(2006-04-02 15:15:17) |
16. シャークボーイ&マグマガール 3-D
ロドリゲスの3D映画第二弾。夢の世界の地名のユニークさに期待半分、前作「スパイキッズ3D」が駄作だったので不安半分で観に行ったのですが・・・おお、ストーリーも3Dの出来も格段に向上してるじゃん。私も主人公みたいに夢見がちだったせいで周りから仲間外れにされたことがあるから、その辺がちょいとジンときたり。ちなみにこの話はロドリゲスの次男、レーサー・マックス君が考えたものだそうですが、おそらく世界一幸せな子じゃないですか?こんなにやさしくて、才能があって、おまけに有名なパパがいて・・・いいなあ。 [映画館(吹替)] 8点(2006-03-12 15:42:18)(良:1票) |
17. ジョニー・ディスティニー
《ネタバレ》 な、なんじゃコリャー!タラが出てるからてっきりラブコメにバイオレンスを絡めたものかと思ったら、ファンタジー・コメディじゃねぇか!とにかくタラがやばい、やばすぎる!そもそも役からして「異世界からラスベガスにやってきた人の運命にいたずらする精霊」ってよくわからないものだし、ヌードにもなるわでこの凡作の中でやりたい放題の限りを尽くしています。特にプールから出現するシーンは、脳味噌に硫酸でもかけられたかのような衝撃でした。こんなシロモノを「名作コーナー」に置いたツタヤに敬服! [ビデオ(字幕)] 0点(2006-02-28 18:35:41)(笑:1票) |
18. 死霊の盆踊り
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」におっぱいぐるぐるバーって出てきたけど、本当の「おっぱいぐるぐる」はこっちですよ。以上。 [DVD(字幕)] 0点(2006-02-28 16:47:06)(笑:3票) (良:1票) |
19. 火星人メルカーノ
南米の映画を見るのはこれが始めてなんですけれども・・・いやはや、笑った、笑った。特にラスト、いきなりミュージカルになってハッピーエンドかと思うと、史上稀にみるバカバカしくも人を食った落ちが・・・あとはレンタル屋で借りて確認するべし。 [DVD(字幕)] 9点(2005-12-30 15:36:53) |
20. ハリー・ポッターと炎のゴブレット
前後二冊分にもなる長大な原作をまとめているだけでもがんばったと思うけど・・・やっぱり原作読んだ事がある身としては、話が進につれしょぼくなっていく三つの課題に涙。特にヴォルデモート復活以降の展開は、迫力ないわ、重要なところが壮絶なまでにばっさりカットされてるわで「ああ、時間と金が底をついたのか」と裏を勘繰ってみたくなりました。 [映画館(吹替)] 5点(2005-12-18 13:23:34) |