1. グリム・ブラザーズ/スノーホワイト(1997)
シガーニー・ウィーバーはハマリ役。継母も苦悩に重点が置かれていて共感しやすいキャラになっている。それだけにどうしても白雪姫が好きになれない。どちらかといえば、わがままなだけで継母に追い詰められている感じじゃないし。森でのエピソードもいまいち面白くない。シガーニー・ウィーバーじゃなかったら3点でも十分な映画。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-08-24 12:21:41) |
2. 学校の怪談
今となっては懐かしい映画でもあるが、内容としてはホラーというより、ドタバタコメディ+ファンタジー、もしくは子供に妖怪に親しみを持ってもらうための映画、という解釈が正しいのだろう。実際、ゾッとしたのは巨人と理科室のシーンぐらいで、インフェルノはゲームのボスキャラ的な存在に近い。香織役が岡本綾だったのはちょっとした驚きだが、設定に関しては音楽室で手を握るシーンがあるのが芸が細かいというか。ただ、10年以上前の映画なのに特撮が(今よりも)マトモなのは苦笑させられた。 [地上波(邦画)] 6点(2006-07-30 16:19:59) |
3. パパとマチルダ
《ネタバレ》 ジョージ・エリオットの名作「サイラス・マーナー」をスティーブ・マーチンが現代的に脚色した映画。実父の弟の辿る運命や、マチルダを躾けるシーンなどはおおかた原作に忠実だが、決定的に違うのは実父が養子を引き取ろうとするシークエンス。原作では養子(エピー)はそのとき18歳で自分の意思でサイラスの所に居残る事が出来たのに対し、本作のマチルダは12歳で裁判を通じて養育権を争っている。こうした脚色を見ると、原作の「人間は人間が救う」というテーマに対し、本作のテーマは「実の親子以上の絆」と言えるだろうか。裁判の結果が間接的にしろジョンの自業自得に終わる結末や、気球の使い方などは良かったのだが、個人的に納得がいかなかったのはジョンを中途半端な憎まれ役で終わらせてしまった点。マチルダに良い父親になろうする意気込みを語るなど善良な面を描写しているにもかかわらず、マチルダと別れるシーンは妙に中途半端で、マチルダの「今も欲しいの」という伏線も回収できていない。裁判という設定上仕方なかったのはわかるが、ジョンがその後もマチルダを見守り続けることを感じさせるシーンぐらい入れて欲しかった。そういった意味ではフェミニストの横槍が入ったようなラストも蛇足だと思う。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-07 17:35:17) |
4. マイティ・ジョー
オリジナルもそうだったが、本作は「スケールの小さいキング・コング」という印象がどうしても消えない。ストーリーがありきたりなこともあり、全体的にはB級映画と変わりない。ジョーの造形のリアルさはたしかに評価できるが、パニック・ムービーとしてはかなり中途半端だし。ラストのハッピーエンドもいかにもディズニー、って感じでやはり鼻につく。レイ・ハリーハウゼンの特別出演シーンが唯一の見どころか。PJ版K・Kの半分の点数。 [地上波(吹替)] 5点(2006-05-31 17:24:31) |
5. コリーナ、コリーナ
違う監督が撮っていればもう少しいい作品になったと思う。コリーナがモリーの心を開くまでの描写は良かったのだが、後半になるとタバコのエピソードなど大げさな演出が増え、それに釣られるようにティナ・マジョリーノのオーバーアクトが目立つ。せっかく、ウーピー・ゴールドバーグが抑えた演技で健闘しているのにこれは非常にもったいなかった。白人男性を愛した事で同じ黒人たちからも差別されてしまうなどの設定はリアルなのになぁ。そもそも、子どもがいるのに家でタバコを吸う親ってどーよ?初監督ということもあるが、「I am Sam アイ・アム・サム」の過剰演出はこのころから変わっていません。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-25 15:38:31) |
6. 暴走特急
まぁ、たしかに列車内の構造は上手く利用しているし、アクションシーンは前作(「沈黙の戦艦」)より充実してはいる。しかし、「沈黙の要塞」以来、セガールのアクションにはどうしても嫌悪感が付きまとう。もちろん、「沈黙の戦艦」以前からそうなのだけど、わざわざ首を絞めたり、骨を折ったり、セガールって殺人を楽しんでないかい?ここまで無敵振りを発揮するんならいっそのこと悪役をやってくれた方がスカッとすると思うけどなぁ。 [地上波(吹替)] 5点(2006-04-18 02:02:46) |
7. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐<特別篇>
《ネタバレ》 旧三部作では本作の評価が一番低いが、それも仕方の無いことだろう。ダース・ベイダーが改心するシーンはともかく、やはりダース・シディアスの最期があまりにあっけなさすぎる。もちろん、ボバ・フェットやジャバの最期についても同じ。エンドアの戦いも本来なら爽快感を感じられるはずなのだが、イウォーク族はあの造形なのでまるで展開に説得力が無い。加えて実写との合成が多いせいか、視覚効果にかなり違和感があったのも致命的。とくにエンドアのAT-STやスピーダー・バイクの合成は「帝国の逆襲」よりも酷く、ジャバ宮殿のシーンに至ってはほとんどCGアニメ。正直、加筆修正されたとはとても信じられない出来だ。完結編なのだからもうちょっと拘れなかったのだろうか。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-17 23:45:50) |
8. ホーム・アローン2
ホテルの1連のシーンはまぁまぁ面白かったけど、ネタは完全に前作の焼き直しですね。おまけに今回はちょっと残酷になりすぎてるし。ドラマパートに至っては前作よりもわざとらしさが強いです。やっぱりジョン・キャンディじゃ無きゃ駄目なのか・・・ [ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-22 12:41:25) |
9. JM
「スピード」、「マトリックス」に出てるかと思えば、これと「チェーン・リアクション」、「ザ・ウォッチャー」にも出てたりする。やっぱりキアヌは相当作品選びの下手な奴なんだなぁ。見飽きたデザインの未来世界にキレの無いストーリー展開、北野武の最悪な演技。ドルフ・ラングレンも今回は全然パッとしない。典型的なC級映画ですな。 [地上波(吹替)] 3点(2005-12-20 14:20:36) |
10. アメリカン・ビューティー
主要キャストから脇役まで綺麗にアメリカ白人で揃えられた映画。プロットだけ見れば中流家庭が崩壊していく暗い内容になるはずなのだが、レスターたちが平凡な日常から抜け出していくというあくまでもポジティブな視点で作られている。そこがこの映画の最大の皮肉だろう。とくにレスターが笑顔のまま死んでいくラストにはやや戦慄を覚える。もうアメリカ人は「普通の人々」ではいられないのかもしれない。アメリカ人の感想が1番気になる映画。 [地上波(吹替)] 8点(2005-12-20 12:23:36) |
11. エネミー・オブ・アメリカ
ディーンが追い詰められていくまでは面白かったけれど、予想通りその後のストーリー展開が強引で面白みがなくなってしまった。どうも危機的状況を作り出すためにあえてディーンにヘマをさせていることが見え見えなのが痛い。せっかく情報技術を題材に扱っていながら追跡手段が無くなったらそれでおしまいという脚本はいくらなんでもないだろう。 [地上波(吹替)] 6点(2005-12-19 23:32:14) |
12. アルマゲドン(1998)
映像と豪華キャストだけ見てもどうしてもっと面白く作れなかったんだ、と思ってしまう。とにかく、自然現象を扱っているだけあって突っ込みどころが多すぎる。おまけに3時間もかけているわりにキャラクター描写も浅いし、逆に無駄なエピソードが多い。ただ、隕石落下シーンはマイケル・ベイだけあって迫力がある。さすがにあのシーンはハリウッドでしか作れないだろう。 [地上波(吹替)] 5点(2005-12-18 21:10:59) |
13. マーキュリー・ライジング
ずっと前に金曜ロードショーで見たのだが、吹き替え版だと障害者の演技はどれもマトモに評価できない。この映画でも「あなたは~しらないひと~」などとつぶやくマイコ・ヒューズの演技のよさがまるでわからなかった。おまけにブルース・ウィリスはまったくいつもと変わらない単調演技。吹き替えのべらんめえ口調も手伝って見ていてクドくなってくる。ストーリーの凡庸さに至ってはどうしようもない。そもそも、国家機密をクイズ雑誌に載せるという点から話がむちゃくちゃ。(仮に)マイコ・ヒューズの演技が天才的でもこうもストーリーがつまらなくては勿体無く感じられてしかたがない。結局のところ、このようにして多くの俳優が努力の甲斐なく、あっさりと忘れ去られていくのだろうか。 [地上波(吹替)] 4点(2005-11-07 17:25:28) |
14. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
ジョージ・ルーカス監督は良くも悪くも子供っぽい監督なのだろう。アドベンチャーだった1作目にはそこが合っていたのたが、本作では完全に悪影響となっている。アナキンがまだ子供なのと、ジャー・ジャーが出てきたことが出来を決定付けてしまった。結局のところ本作の魅力はダース・モールにしか見出せない。 [地上波(吹替)] 5点(2005-10-29 14:50:17) |
15. のび太の結婚前夜
ラストの静香パパのセリフは全く原作どおりだが、ジャイアン・スネ夫絡みのエピソードはオリジナル。その脚色パートに+1で8点。 [映画館(邦画)] 8点(2005-10-28 19:57:35) |
16. フィオナの海
羽衣伝説そっくりのローン・イニッシュの「フェアリー・テイル」。本作の魅力の1つはジェニー・コートニーに負うところが大きい。演技はイマイチだが、それ以前に影のある雰囲気が映画に合っている。こういう子役はなかなかいないだろう。ストーリーは現実と御伽噺を違和感なくつなげているが、その点ではラストがあっさりしすぎているのはやや残念。せっかくならミステリアスなままの終わり方でよかった気がする。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-19 16:58:02) |
17. スポーン
敵の銃弾をよたよたと避け(損ね)ながら、戦うスポーン。よ、弱ひ。 [地上波(吹替)] 3点(2005-10-06 16:34:45) |
18. スター・ウォーズ/帝国の逆襲<特別篇>
個人的には1作目よりこっちのほうが面白かった。画像修正されていることもあるが、やはりヴィジュアル・センスが良い。オープニングのスノーウォーカーのデザインなどが特に好きである。そして前作より格段に進歩したライトセーバー戦、アクションシーン。さらにダース・ヴェイダーの魅力も十二分に発揮されているのだから2作目でも文句なしに楽しむことが出来ました。結果的にはシリーズで1番好きな作品ということになるかな。 [地上波(吹替)] 8点(2005-10-06 16:22:29) |
19. 小さな目撃者(1999)
筋を言えば、マヌケな泥棒とガキの鬼ごっこ。コメディにもシリアスにもなっていない中途半端な雰囲気に若手芸人のスベリまくってるコントのノリで、正直見ていて疲れた。ハッキリ言って「ホーム・アローン2」以下。ラストの急な展開からは、スタッフの投げやりな雰囲気すら伝わってくる。ウィリアム・ハートのアクションシーンなんかとる必要あったんかねぇ。おまけに口が利けないという設定が少女を生意気に見せてしまっているし。オランダ人監督によるただのオランダの観光映画ですな、これは。 [地上波(吹替)] 3点(2005-10-04 23:14:16) |
20. レオン(1994)
《ネタバレ》 「純愛」だとか言っといて結局ベッドインを求めたり、メッセージ性が露骨過ぎる麻薬シーンなどがある完全版よりは評価出来る。今や言わずもがなのベッソンだが、本作もリアリティがあるか、と言えばやはり無い。その点では「ニキータ」のほうが良く出来ている。それから、ラストは死にに行ったという考え方には疑問。即死したら台無しだろう。それから本作の脚本で気に入らない点を付け加えるとすると、レオンは偶然スタンスフィールドに狙われた、という設定。マチルダ絡みの理由にしたほうが急な展開にならずにすんだはずである。最後に、ラストのトニーの行動はただケチだったからではないと言う捉え方もたしかにありかもしれない。女性のために辛い目に遭ってきたレオンが今度は少女に騙されようとしている、そんな悔しさからだという考え方も出来る。とは言ってもベッソンがそんな手の込んだ裏設定を考えていたとはとても思えないのだけれど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-04 01:24:32) |