1. ライトスタッフ
もう少し妥協して、娯楽大作に仕上げたら、作品賞をとれたかも知れない。堅物すぎるけど、とっても誠実に作られた名作だと思う。チャック・イエガーのこと知ることができたのは感動的だった。P-51やベルX-1“マッハ・バスター”のマーキング「グラマラス・グレニス」が奥さんのことだったとは・・。挫折を経験しつつも、栄誉と名声を手にいれてゆくマーキュリー計画の宇宙飛行士たちと、孤独に挑戦を続けるイエガーに拍手。ビル・コンティのスコアはどれもすばらしいが、やはりエンディングの音楽が感動的。タイトルはなんと「TEAGER'S TRIUMPH(イエガーの勝利)」・・・!! まいった!! 10点(2004-03-25 01:00:52) |
2. ディア・ハンター
素朴に生きる若者たちが、ベトナム戦争によって傷ついていく。それでも彼らは強い友情で結ばれている。ニックの絶命シーンは涙なしではみられなかった。デ・ニーロの出演作は多々あるが、わたしの中ではこの「ディア・ハンター」の演技を越えるものはいまのところ見当たらない。強固な意志を持ちつつも、けっして大げさにならない抑えた演技がすばらしい。 [DVD(字幕)] 10点(2004-03-23 03:08:26) |
3. セブン
人間の奥底に隠された狂気をみせられるような感じで、とても好きになれる内容ではない。なのにみるたびにおしよせる緊張感を感じてしまう。ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、そしてケビン・スペイシー・・・みな緊張感のあるいい演技をしているなあ。役柄に問題あるけど、ケビン・スペイシーのファンになってしまいそうだ。 9点(2004-06-17 01:41:02) |
4. パルプ・フィクション
会話が面白くてしかたがない。自分もこんなふうにしゃべくりまくりたいなー。無理だけど。ビンセント&ジュールス、パンプキン&ハニー・バニー最高。ジョン・トラボルタがこんなにいい俳優だったとは!観てよかった! 9点(2004-04-11 02:48:25) |
5. 砂の器
父と子の巡礼シーンと駅での父子別れのシーンに涙が止まらなかった。1970年代の映像と音楽は独特で、なぜかとても懐かしく感じられるのは自分がけっこう歳をとってきたということなんだろう。それにしてもこの前のTVのドラマは???であった。なんだあの巡礼?シーンは??。でもその作品がきっかけで、この映画を観るひとが増えたならまあ・・・許そう。 9点(2004-03-27 02:35:42) |
6. キング・オブ・コメディ(1982)
ロバート・デ・ニーロの演技力を疑う人がいるならば、ぜひ観ていただきたい作品!しかしルパート・パプキンというキャラクターもすごい。もうオッサンだけどあんな風貌だし、性格に問題ありそうだから当然結婚もできず、母親と二人暮し?空想が広がって妄想と大声で会話をし、世間からは名前すらまともによんでもらえない。誇張されたキャラだけど、なにかしら自分と重なる部分をみつけてしまってとてもハラハラしてしまった。でも暴走をはじめてからは微妙で、犯罪になることをしてまでも自分をアピールするあたり、強い意志と緻密な計算を感じてしまうのだが、これは本領発揮なのか狂気のなせるワザなのか。エンディングのパプキンの“微笑”は・・・。 は、そうか。なるほどたしかにラストもパプキンの妄想という考え方もアリか。でも心情としては、道を踏み外しているけど成功してもらいたいな。一発大逆転て感じで。 9点(2004-03-24 01:02:11) |
7. ブラザー・サン シスター・ムーン
《ネタバレ》 昔に深夜TVで不完全に観てしまい、長年後悔しておりましたが、ようやくDVDを購入することができました。いま、ようやく全てを観ることができ、脳内で美化され続けた記憶を凌駕する感動をうけ、幸せです。フランチェスコの、貧者になる道を選んでからの生き方については、時代、各個人等によって賛否あるのは当たり前でしょう。でも、この映画で、幸せを感じるのは、フランチェスコを支える友人たちの存在です。彼らは、あるものはフランチェスコの身近にいて彼をささえ、あるものは命を落とし、または対極にいながらも、親友たちを心配するのです。教皇の前から引きずりだされたフランチェスコ達を追い、彼らの危機を見捨てず、自分も「仲間だ。」とパオロが言い切ったシーンは、アタマを殴られたような感動を覚えました。全編を通して、考えていたような大きな感動を受けるのではなく、「ブラザー・サン・シスター・ムーン」の歌のように、美しく静かな感動を与えてくれる作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-08-18 05:18:58)(良:2票) |
8. セイヴィア
ローカル放送の深夜番組で観て、この映画を初めて知った。デニス・クエイドが出ていたのがうれしかったが、近年こんな映画がまだつくられていることもうれしかった。現実はもっと悲惨なものであったと思うが、この作品では主人公がかろうじて人間性をたもつことによって映画になりえているように思える。けっこうキビシイ評価も多いが、何気なくみてのこの内容は、私にとってはもう充分すぎるほど名作となりました。 8点(2004-11-27 02:10:44) |
9. JAWS/ジョーズ
これ1975年の作品なんだ。すごい。いま観てもサメが充分本物にみえる。音楽もジョン・ウイリアムズなんだ。ラスト近くの緊迫したシーンなのに音楽に聴き入ってしまった。有名なズンズン・・のフレーズも見事だが、それ以外の部分、大洋の神秘を表現するかのような音楽のなんと美しいこと!! [地上波(吹替)] 8点(2004-05-15 02:08:07) |
10. ミッドナイト・ラン
「マービン!!」。笑いまくった。 8点(2004-04-11 03:02:29) |
11. ジーザス・クライスト・スーパースター
民衆の合唱の「Hey JC JC would you die for me?」で、愕然とするジーザスのシーンに震えた。名作。 8点(2004-04-08 02:00:00) |
12. アンタッチャブル
ケビン・コスナー、アンディ・ガルシア、ロバート・デ・ニーロもいいが、やはりショーン・コネリー!すばらしい!瀕死の重傷で這っていくシーンは圧巻で、流れるレオンカヴァルロの「道化師」も印象的。仲間が倒れていって、つらいシーンもあるが、エンニオ・モリコーネのさわやかなエンド・タイトルも含めて、観終わったあとに、すがすがしい印象の残る作品。 [ビデオ(字幕)] 8点(2004-04-07 03:17:27) |
13. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
まったく予備知識なしに観た。ディカプリオのファン向け映画かと思っていたら、まったく違った。女性の方に人気のおじさま4人衆の演技がすばらしいし、音楽もいいし、ストーリーも飽きないし、ディカプリオも悪くないじゃん。いつのまにかのめり込んじゃって、泣けた!肩肘張らず観れる良品。ガブリエル・バーンてかっこよすぎだな。 8点(2004-03-31 02:55:15) |
14. エクソシスト2
続きものでなく、独立した、まったく別の作品としてみればそれほど悪くないと思う。「悪魔憑き」ならあのアイデアもありだと思うし。エンニオ・モリコーネの音楽もさすがにいい。 8点(2004-03-25 02:06:42) |
15. 風の谷のナウシカ
原作を読んでいたので、公開時に観にいった。当時最前線で活躍していたベテラン・若手の原画マンが集められ、高いクオリティでまとめられた意欲作だった。映画館で泣きまくった。かつてはアニメファン(いまはアニメオタクっていうの?)だけで騒がれていたのに、宮崎アニメが市民権を獲得し、ナウシカまでその中に入ってしまった。巨大文明崩壊後の黄昏の世界やおどろおどろしい蟲を一般の父兄や子供たちはどう感じるのだろう?原作ファンのわたしには外伝でしかないけれど、感動の大きさは、最近の宮崎アニメが束になってもかなわない。趣味が違うと言えばそれまでだが・・。最近の宮崎アニメを観るにつけ、やはり宮崎氏には「シュナの旅」をやってほしい!と思うのは、わたしだけではないはずだ。 8点(2004-03-24 12:59:56) |
16. ブルーサンダー
この映画で、ロイ・シャイダーが好きになりました。ブルーサンダーの機体も好きです。でもミニチュアモデルって完成品、プラモデルともほとんど見たことがないんですよね。エアーウルフはけっこう出ているのに。 [映画館(字幕)] 7点(2007-09-10 00:43:30) |
17. ゴッドファーザー PART Ⅱ
まだ若々しい、ロバート・デ・ニーロ。この頃は、まさに“切れ味のある”演技力と表現したい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-08-19 01:26:55) |
18. 壬生義士伝
中井貴一氏の演技と久石譲先生の音楽で泣けました。まあ「泣け」という演出といわれたらたしかにそういう感じなんでしょうが、自然に泣けたのでわたしは満足でした。原作の評価が非常に高いのですね。読んでみたくなりました。 7点(2005-01-02 01:38:36) |
19. ミーン・ストリート
大作でも名作でもないし、極端な話、評価するという行為がふさわしくないようにすら思えるのに、なぜかとっても気に入ってしまいました。なんと暴力的で、いいかげんで、堕落した日常!それなのにみんな光り輝いている。マーティン・スコセッシ監督はそれほどいい評価をされてないようですが、わたしにとってはもっとも尊敬する映画監督です。 7点(2004-09-13 01:11:05) |
20. 惑星ソラリス
旧ソビエト連邦時代だからこそ製作可能だった作品なんでしょうか。陰鬱とした世界観と確かバッハ?の敬虔な音楽。好き嫌いのハッキリ分かれそうな作品ですが、私としてはあまりそういう感情で評価したくない映画のひとつです。 7点(2004-07-29 10:36:26) |