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1.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
正直、戦争映画はあまり好きではないけれど公開直後すぐにツイッターのTLであまりに評判が高いので観に行くことにした。 チケットを予約しようにも最寄りの劇場はほぼ満席、慌てて他の劇場で予約したがばんばん席が埋まっていって焦った。 それほどまでに評判の高い映画なんだな、と驚きつつでも戦争ものはなあ…とまだ重い腰をひきずるような気持ちで観に行ったという。  始まって数分で引き込まれていた。冒頭、少女のすずが荷物を壁にもたれかけて背負いなおす細やかな動作だけで「これは期待できる」と確信した。 気付いたらすずさんと和美ちゃんのあのシーンで思わず「あっ!」と声をあげてしまっていた。 それくらい周囲の環境を忘れるほどに物語にのめり込んでいたのだ。 観終えたあとは滂沱、滂沱。なんだこの映画は最高か、こんなん絶対名作どころか後世に残るだろ…滂沱。 映画館から出たあと視界に飛び込んできたビル群と煌びやかな夜景、豊かな現代のいまの私達の暮らしとのギャップに まるで自分がタイムスリップしたかのような感覚に捉われたのも驚き。  細かなところでん?これはなんだ?どういうことなんだ?なんでノートの端っこが破れてるの?すずさんの持っていたあの紅はなに? リンさんの描写がすずさんと何か関係めいてるわりに中途半端なのはなんで??と原作にも興味がわき 全巻揃えて読んだらこちらでもリアルに「あっ!?」と声をあげてしまっていた。 うっかり周作さんの秘密を知ってしもうた…w  ともかく、私はこの作品のラストの描写でいままで某『火垂るの墓』で背負わされていた戦争映画の孤児に対する 鬱々とした感情が昇華され心から救われる思いがした。 『この世界の片隅に』は人間を信じられる映画だと思う。
[映画館(邦画)] 10点(2017-07-18 22:58:31)(良:2票)
2.  マレフィセント 《ネタバレ》 
面白かった。予告から察するにアニメの実写化なのだからアナザーストーリーで進むのだろうと思っていたので、かなり早い段階から別経路に流れていきアナザーではなくパラレルワールドの物語なのですよと言い切ってしまう。正直驚いたのがディズニー作品のお約束をここでも通用させた事だ。元は「眠れる森の美女」なのだから主人公であるマレフィセントは悲劇的なオチになると考えていたのだが『主人公は絶対にハッピーエンド』の法則が発動する。ステファン王が高い塔に吊り上げられたところで『悪役は落下して死ぬ』法則もきっちり発動させ無理やりにでも丸くおさめて幸せに終幕。もともと原作クラッシャーなディズニーが自社の過去作品までぶっ壊すとは思わなかった。で、ストーリー的にどうかというと基本主人公(というかアンジー)age作品なので色々破綻しているところも多いのだが視覚的な演出や美術の凝り様でがっちりデコレートしており最後まで楽しめる内容となっている。既に古典作品として芸術と称された作品を、自社の強みとばかりに大衆娯楽作品にぐぐぐっと下げて尚且つそれを本気でがっつり作ってくれたところを評価したい。あとカラスをイケメンにしたところも。
[映画館(吹替)] 10点(2014-08-28 03:08:55)
3.  海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
こういうのでいいんだよ、こういうので。 あんまり懐かしくてうまくて…おもわずお代わりしちゃったよ。
[映画館(邦画)] 10点(2012-11-16 13:20:19)
4.  ヒックとドラゴン
ヒックとドラゴンねえ…タイトルからして子供向け映画?あーはいはい少年と傷ついたドラゴンの友情物語ね、ハイハイ。あんまり観る気しないなあまあ面白いといってもねえ洋画アニメで人とケモノの友情ものはもうお腹いっぱいだしさあ。  と思っていた2週間前の自分にナックルパンチを連打したい。冒頭からラストまでまったくだれる箇所がない。構成、演出、キャラ、音楽、内容とどこにも隙がない。字幕と吹替両方観たけど、吹替に全く遜色がないのも非情に好感がもてる。むしろ吹替のほうが好みなくらい。  この映画を知って大ハマリしてからというもの、周囲にとにかく一度観て欲しいと勧めているが反応はいまひとつ。仕方ない、自分だってそう思っていたのだから。ドラゴンハートとかさ…ドラゴンものに希望を抱いて観て失望した人たちの気持ちわかるから…。でもこの映画は本当によかったです。オススメです!としか言いようがないのです。とにかくそういい続けることしか出来ません。
[映画館(吹替)] 10点(2010-09-27 12:26:20)(笑:1票) (良:1票)
5.  チャップリンの独裁者
魂の根っこをぐっとつかまれた感じでした。泣きました。
[DVD(字幕)] 10点(2009-11-18 15:55:21)
6.  ドラえもん のび太の宇宙開拓史 《ネタバレ》 
映画館で観たドラえもん長編映画はこれが初めてでした。 離れていく次元の裂け目でのお別れのシーンで子供の私は素直に泣きました。
[映画館(邦画)] 10点(2009-11-18 02:19:47)
7.  エイリアン4 《ネタバレ》 
自分が観たかったエイリアンはこれだ!と狂喜したのがこのシリーズ。 前作3の喪失感を一気に払拭してくれた。 エイリアンに対する変態チックまでに濃密な愛情がこれでもかといわんばかりにあふれてくる。 「エイリアン」の為の映画なので、クローン技術など設定の細かい矛盾点はここでは追求しないことにする。 4でのエイリアンの捉え方は人の手の中から始まる。 博士ら「飼い主」はエイリアンを自らの手で再生し育て造り上げるが触れることは出来ない。 あまりに危険な作品であり生物兵器であり子供でもあるエイリアン。 2では防御のための防弾ガラスが、4では会い交われない隔たりに変化しているのが興味深い。 ああ、なんて狂気の浪漫。私の感情はあの偏執的な博士のそれと一緒でした。(変態と呼ばないで) そしてエイリアンとの融合と抱擁。観ていてゾクゾクしました。それでも人間側として自らの生存を選びニューボーンを始末するリプリーの涙。ああ、悲しい。ニューボーンの断末魔が心から悲しいと感じてしまうのは何故。ニューボーンがエイリアンでもあり、人でもあるからだ。リプリーとニューボーンは対極でありまた一番近い存在の生物。 200年ぶりに地球に降り立つリプリーは人間の殻を保っているが、人間ではない。 リプリーという姿を借りて地球に降り立つエイリアンでもあるのだと思うともうね、たまらない。繰り返しますが変態と呼ばないで!
[映画館(字幕)] 10点(2008-12-07 04:02:34)(良:2票)
8.  アリス(1988)
10代の頃、ヤン作品はトラウマの一つでした。 20代の頃、アリスのビデオのパッケージを見てヤン作品と知っただけでその場から逃げました。 30代になったいま、やっとヤン監督の感性を受け入れられるようになりました。 多分私の年齢が、ヤン監督の『対象』となる世代から離れたからかもしれません。 年経てグロの根底にあるテーマを享受できるようになったのもあるのでしょう。 たぶん嫌悪と愛好は紙一重なんでしょうね。  アリスの世界観、解釈が面白いです。一番原作に近いのではないでしょうか。 ルイス・キャロルとヤンの視線の先にあるモノは多分ものすごく似てるのだと思います。 360°ぐるっと回って背中合わせになってる状態ですが。  ちなみにロリ趣味のある男性知人にアリスを薦めてみたら 「きもい。ただひたすらきもい。」と私込みで嫌われました。  
[DVD(字幕)] 10点(2008-04-26 21:36:43)
9.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
井尻や廉姫の純情な恋愛劇もさることながら、やはり野原一家の描写が素晴らしいです。自分は女だからか、女視点で見てしまうのですが…「野原一家ファイヤー!」のひろしに合わせてひまわりとしんちゃんを抱きかかえて、身を挺して伏せるみさえ。しんちゃんに危機が迫った時、咄嗟にしんちゃんをかばい刀にむかうみさえ。「かあちゃん!」と叫ぶしんちゃんの台詞に思わず胸がキューンとなり、涙がボロボロッとこぼれました。うんうん、母親ってこうなんだと思う。子供がピンチだったら母親はなりふり構わず守るし、そして家族のピンチになったら父親は家族を守るために闘う。自分も野原一家のような『家族』を築きたいなあとしみじみ思った映画。
[DVD(邦画)] 10点(2008-01-30 15:16:16)
10.  エイリアン2/完全版
中学生時代に初めて1人で観に行った映画。 友人全員誘ったけれど「なんだか怖そうだから嫌」と断られたから。 こんなに面白いのに皆わかってない…と1人歯噛みしたものです。 いまなら言える。映画を観に行った私は勝ち組!
[映画館(字幕)] 10点(2008-01-24 08:57:20)(良:1票)
11.  天空の城ラピュタ
いまでも見返すと胸が高鳴る。 話が終わってしまい、観ている自分が主人公達と別れるのが寂しくなる映画。 もっと主人公達の活躍が観たい!というちょっと切ない余韻がたまらないのかも。 あと、パズーの夜食の肉団子シチューめちゃくちゃ美味しそう。
[地上波(邦画)] 10点(2008-01-24 08:51:11)
12.  ズートピア 《ネタバレ》 
私達は世界の成り立ちをジュディから語られ、上京するジュディの視線から一緒にズートピアに足を踏み入れ世界の構成を知ります。 そこでジュラシックワールドの時のように、まるでズートピアに観光しにいったようなわくわく感を味わえる楽しみ。 大型動物からネズミのような小動物まで、表向きは尊厳と自由が守られているけれど実際は差別や偏見や欺瞞に満ち溢れている 人間社会の縮図と変わらない世界、それがズートピア。  ストーリーに則った根底にあるテーマは結構重いのですが、主人公であるジュディの朗らかで前向きな性格に救われています。 心に深い傷を負ったまま世間を斜に構えて生きてきたニックが主人公でストーリーが進行していたら失敗していたでしょうね。  個人的にジュディがクロウハウザーと初対面時に思わず「かわいい」と言われる事を 「同種なら許せるけど異種から言われるのはちょっと…」とやんわり嗜めるシーンが好みです。 ズートピアでは人間社会よりずっと外面的なイメージで判断したりされたりすることを嫌うようですね。 さらっと流すシーンですがズートピアならではの世界観を表しており、ものすごく大事なことだと感じました。 こういう演出を自然に無駄なく滑り込ませるとこすごいと思います。  「どの層をターゲットにしているかって?もちろんディズニー精神を欠かすことなく大人も子供も楽しめる映画ですがそれが何か?」 とまさしくディズニーの真骨頂を見せ付けられる映画です。ズートピア最高!
[映画館(字幕)] 9点(2016-05-09 01:17:38)(良:1票)
13.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
気付いたら私の周りは皆パシリム病にかかっていた。 でも自分には怪獣、ロボット映画属性はそこまでないので大丈夫かどうか聞いてみると 「研究者&博士属性があるならオススメ」という返答があったので俄然観にいく気になった。 で、観終えた後は頭の中がじんじん痺れて眩暈がするほどトリップ。 重厚感、ロボット、火花、ロケットパンチ、とどめのチェーンソードで完全にやられた。 なにより制作側のKAIJUに対する愛がよかった。 リスペクトやオマージュがふんだんに盛り込まれており 大人になってから子供の頃のような興奮をまた味わえるとは思いもしなかった。 日本人のDNAが歓喜で興奮どころか沸騰するような映画だった。 私は浅はかにも怪獣やロボットものはもう頭打ちなのではないだろうか 所詮は過去の遺物か子供のための通過儀礼的なコンテンツなのだろうと思い込んでいた。 でもこの映画を観てどんなジャンルであろうと表現には限界はなく幾多の可能性があるのだと思い知らされた。 OTAKUという人種は時々こうした平凡な観念を吹っ飛ばしてくれるから凄いと思う。
[映画館(吹替)] 9点(2013-09-02 16:31:37)(良:3票)
14.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
いままで色んな映画を観てきたけど、思い出し泣きしてしまう映画は初めてかもしれない。この映画を観ているとき、私は完全に童心に戻っていた。幼い頃一緒に遊んだオモチャ達とどれだけ楽しい日々とかけがえのない思い出を綴ったことか。そうした思い出が自分にある事がどんなに幸せな事だったのか、オモチャを与えてくれた親に愛されて育ったのだと気付かされた。殆どのオモチャ達は無難に倉庫行きかロッツォのような悲惨な別れ方をするなかで、アンディにとってもウッディにとっても、これ以上ないというくらい素晴らしい別れ方という稀有な例を見せてもらった。アンディがオモチャ達をひとつひとつ手にとってボニーに紹介するシーン、オモチャ達はどんなに嬉しかったことだろう。全編通して製作側がどれだけウッディ達を愛していたかも伝わってくるのも良かった。いまこれ書いてて涙浮かんでくるなんて相当だわ自分。
[DVD(字幕)] 9点(2011-07-06 15:37:35)(良:4票)
15.  塔の上のラプンツェル
毎度ながらディズニーのプリンセスシリーズにハズレなし、抜群の安定感誇ってました。お約束&想定範囲内のお家芸ディズニー縛りの中でこれだけ魅せてくれるんだから本当すごいなと思います。過去作品のオマージュ的な演出が随所で見られた(というかお家芸というべきか)ように感じたけど、そういやこれが長編アニメ50作品目だったんですね。美女と野獣って30作だったのか…あれからもう20作品て、うへーすごい。しかしディズニーはマーケティングがしっかり絞り込まれてますねえ。特に近年のプリンセスシリーズの女子力の高さはハンパねえですオバさんの枯れかけた乙女心ですら潤います。「魔法にかけられて」「プリンセスと魔法のキス」同様に今回もスタッフロールでやってくれました。だからディズニーはあなどれないです。ちなみに2D吹替で観ました。ショコタン上手で全然違和感なかったしすごくかわいかったです。ディズニーお約束だから絶対ジェットコースター系アクションあると思ったので3D酔いする私は2Dで当たりでした。でも例のランタンシーンだけは3Dで観たかったかな…。
[映画館(吹替)] 9点(2011-05-13 16:24:07)
16.  魔法にかけられて 《ネタバレ》 
映画館で吹替えと字幕両方鑑賞しました。 過去のディズニープリンセスシリーズのオマージュが随所に散りばめられているので、ひととおり古典ディズニー映画を楽しんだ人には二度おいしい仕上がりになっています。 どうしても主人公のジゼルをメインに捉えてしまうのですが、もうひとりのプリンセス『ナンシー』へのスポットが弱かったのが残念。この映画、ナンシー視点で考えてみるとまた面白いです。NYではバリバリのキャリアウーマンだけど本当はロマンチック大好き。恋人の趣味嗜好に合わせて大人の女性を演じてきたナンシーが、エドワードと出会って本来の自分をとり戻しおとぎの国の女王になるというシンデレラストーリー。恋に破れても相手を怨まず現実を受け入れる潔さとか、自分に『芯』がある。これって古典プリンセスに通じる要素なんですよね。どんな意味でも前向きで強くないとプリンセスになれない。逆に最終的に巡り合ったパートナーと真実の愛を紡げれば全て大団円だし、どんな世界や環境でも女性はプリンセスになれる。人生ってそんなもんなのかもと幸せな気持ちになれました。  未公開のカットシーンにはエドワードとナンシーのやり取りがあったそうなので、DVDの特典映像で見せてもらえないかな~??とひそかに願っています。
[映画館(字幕)] 9点(2008-07-14 13:50:43)(良:1票)
17.  IAM A HERO アイアムアヒーロー 《ネタバレ》 
原作未読。あれあれ、これ邦画でしかもゾンビ映画のわりに面白いじゃん!というのが素直な感想。 (邦画にしては、という枕詞がついてしまうあたり非常~~に嘆かわしいとは思いますが、正直者でスミマセン)  ゾンビ映画ってもうホラーというよりパンデミック&パニックもののカテゴリーですよね。 ゆえにこの作品でもストーリーや展開はありきたりで奇抜さや目新しさは全然ないのですが そのぶん主人公のキャラクターに焦点を絞って際立たせたところと撮影技術に工夫を凝らした点が面白さに繋がったかな、と思います。 日本で銃なんてものすごいニッチな武器を所有していながら、ここぞ、ここぞというところでそれでも猟銃を使わない(使えない)英雄。 何故使わぬ!と映画のご都合展開に慣れてるこちらがイラつくくらいヘタレ。ですがゾンビ映画お約束の対ゾンビではなく 自治区での派閥対立の群像劇でのパニックものにシフトしつつ「世界がひっくり返っても自分は何にも変われない」と 嘆き苦しむ主人公の台詞、正直身につまされました。 主人公の心情をしっかり描いてるぶん、ラストにかかる対ゾンビ戦のカタルシスが非常に心地よかったです。 個人的にですが、人間のままでいるなら英雄と一緒に行動したいし、ゾンビになるならアベサンのような伴侶にトドメを刺されたいです。
[映画館(邦画)] 8点(2016-05-07 00:38:51)
18.  リトルプリンス 星の王子さまと私 《ネタバレ》 
星の王子さまって聖書のつぎに発行部数が多い本でしたっけ。 読んだことがなくともタイトルは世界中の人が知っているのではないだろうか。 それほどの名作中の名作と呼ばれる児童書を映画化しようというのは非常にリスクが大きいし 作り手側も緊張したのではないかと思われる。自分が映画監督で作れと言われたら絶対大火傷すること必須なのでイヤだ(笑)  私は原作を読んで滂沱したクチなのでこの作品については公正なレビューは出来ない。 好きか嫌いかで語らせてもらうが一言「好き」だ。  星の王子さまの世界観を損なうどころかよい意味でイメージを膨らませてくれていた。 この作品は原作を知らずともどういう物語なのか老人と少女の交流の中で丁寧に紐解いてくれる。 シングルマザーの母親と娘である主人公の「少女」の間に特別な確執はなく どこにでもいる『子供に非凡な将来を求める』平凡…よりやや過度な親子像。 密接な親子関係の中で母親の意見が世界の全てだった少女は老人との出会いで星の王子さまの存在を知る。 星の王子さまと出会い別れそしてその後どうなったか? 私自身、大人になってから原作を読んだので大人にありがちな「都合のいい」「自分の心が痛まない」 甘い優しい理想の結末を考えてオチをつけて飲み込んでいた。 いわゆる「そして(多分)王子さまは星に戻り薔薇といつまでも幸せに暮らしましたとさ」である。 しかし子供である少女には老人の説明に納得がいかない。 もし私が子供の頃に原作を読んでいたら少女と同じように 納得がいかず憤慨し「こんな哀しい物語、読まなければよかった」と後悔したかもしれない。 少女が探しにいったその後の星の王子さまは、大人が押し付ける欺瞞の優しい世界ではなく 現実に将来の自分に起こりえるかもしれない夢も希望もない暗い世界だった。 ここのオリジナル箇所は正直 原作をこよなく愛する人には受け入れられないかもしれない。 しかしそこから大事なものを思い出し少女もキツネや王子さまのいう「目には見えないもの」の意味を悟る。 私は少女が乗り越えていく『大事なものを知る』過程としては必要な箇所だったように思う。  直接的な表現は使わないものの『死別』のメタファーがついて回るのは原作も本作も変わらない。 それでも人はそうした別れを経験しても「目に見えない大事なもの」を心にしっかりつかんで生きていく。 最初から最後まで柔らかい哀しみと愛しさとあたたかさに包まれた宝物のような映画だった。
[映画館(字幕)] 8点(2015-12-09 15:30:48)(良:1票)
19.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
素直に普通に面白かった!です。過去シリーズのいいとこどりのような面白さでした。 さすがにトム・クルーズ老けたなあ、おじさんになったなあ…と思いながら観ていたのに 作品にのめり込まされて最後は「や…やだ、やっぱりトム・クルーズかっこいい…////」になる映画でした。 個人的にヒロインが女性ではなくヒゲ面のおっさんだったのがポイント高かったです。 それにしてもイーサン・ハントは劇中1作目から何年経っているのかわかりませんが未だにヒラなんですね。 もういい加減昇格して何らかの重要なポストについてもいいと思うのですが未だに仲間を重んじる 熱く青い男のままで…いやだからこそのイーサン・ハントなんでしょうけど。 もうトム・クルーズに対抗できる芸能人は郷ひろみくらいだと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2015-09-03 00:43:17)
20.  天才スピヴェット 《ネタバレ》 
ジュネ監督作品ということで期待値を異様にあげて鑑賞。残念ながら私が観たときは2D上映しかしていませんでした。画面構成が3D仕様丸分かりだったので3Dで観るともっと楽しい映画だったのだろうなあと思います。 少年が1人で旅を続けるストーリーは目新しくもないのですが、過去背景と自分の心を折り重ねていく流れにどんどんスピヴェット少年の哀しみがこちらに沁みこんできました。自分とは真逆の快活な双子の弟の事故死。家族が唐突に亡くなる経験をしているので理解できます、こういう時人は表面上だけでも元の生活に戻そうと躍起になります。無理やり当たり前の日常に自分をはめ込もうとするが内面では無意識にもがき苦しみます。飄々とした日常生活の中で軋みを生じている事をスピヴェットは自分の過失であるかと錯覚し居場所を失い求めるための旅にでます。こんなに哀しい子供の一人旅ってないよ…。最後に両親が変わらないままに自然にスピヴェットを迎えいれた事に爽快感を感じました。ちょっと埃をかぶったオモチャ箱を開けたようないい映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2015-03-13 16:10:13)(良:1票)
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