1. 七人の侍
初めて観たのは中学の時。 周りに黒澤や昔の映画を観てる友達なんていなかった。 ビデオだったから余計に映像は観づらく台詞は聞きづらく、時間は3時間。 先日DVDの字幕を観て初めて、こう言ってたんだぁ。とわかった台詞も沢山あった。 だけどめちゃくちゃ面白かった。 日本に生まれたことを誇りに思った。 一番最初にDVDを買った作品。 [ビデオ(邦画)] 10点(2008-07-26 15:33:15) |
2. 霧につつまれたハリネズミ
絵本を先に知っていて、その絵と哲学的な内容が好きでDVDを買いました、が、その内容について語ることはできません。 解釈は人それぞれだと思いますが、私はただ好きです。 [映画館(字幕)] 10点(2008-06-26 19:30:14) |
3. 日の名残り
この作品がとても好きで、好きな映画を聞かれると真っ先に思いつくくらい。 観る度に感動ばかりが募ります。 とても良い、大人の、恋の映画。 と言っても恋だけではなく、ナチスやなんかと社会的だったり哲学的だったり詩的だったり芸術的だったりと、すごく分厚い。 これ程に幾度も観てしまう作品はそうは無い。 タイトルも、絵も、構成も、音楽も、演技も、脚本も、全てがとにかく素晴らしい。 いつもオープニングからあっという間にぐいっと引き込まれてしまう。 舞台となる屋敷のイギリスっぽさや、女中エマ・トンプソンやスーパーマン・クリストファー・リーヴ、父を演じるピーター・ヴォーンの老いの切なさもたまらないが、何より執事を演じるホプキンスが、なんとも言えず品のある抑制された雰囲気を漂わせる。 切なくて苦しくて仕方なくなるのに、最高の余韻だと思ってしまう、こんな映画は無い。 名作としか言いようがない。 いや、完璧なんじゃないかな。 [DVD(字幕)] 10点(2007-09-13 12:22:17)(良:1票) |
4. 眠れる森の美女(1959)
《ネタバレ》 小さい頃からビデオが擦り切れる程見た作品。 ゴシック絵画などを元にした映像、 主人公とも言える妖精三人のキャラクターも良い。 姫はディズニー映画一綺麗だが王子はいつもの如き不細工。 ディズニーで最も好きな長編映画。 しかし問題は DVDを借りたら吹替が変わっていたこと。 台詞や歌詞が変わってしまったのは本当に残念。 全編チャイコのバレエ音楽で彩られ、 最もロマンチックなシーン。 森の中でフィリップとローズがワルツを踊る その歌詞、 『夢の中でいつも会う君 燃える瞳を我懐かしむ 誠ならぬも夢と呼ぶが なれど同じ夢見を 重ねれば正夢となるという』 が変わって、 『あなたをいつも夢に見てて その瞳さえとても懐かしい 夢はまぼろしだと言うけれど でもわかるあなたこそ 愛してくれるあの夢と同じに』 になっていて、 無理のある口語訳で曲に合ってなかった。 私がいつも口ずさんでた歌はどこへ!? ストーリーを簡単に説明すると、 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 姫の誕生パーティーに3人の妖精が呼ばれ、 それぞれ美しさと歌の才能を贈り物にする。 そこで現れた魔女に、16の時、針に指を刺して死ぬ。 という呪いをかけられるが、3人目の魔法で、 死なずに眠るだけ。愛する人の愛で目を覚ます。とされる。 それでも万全を期すため、 姫は百姓に姿を変えた3人の妖精に、 その娘として森の奥の小屋で育てられる。 姫はローズと名づけられ、16になる日、 夢で王子に出会ったという話を森の動物達にしながら その歌を歌う。 するとそれを聞いた王子と出会い、一緒に歌い踊り、 生まれながらの婚約者と知らず恋に落ちる。 以下略。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー だから“正夢になるという”で、そこが重要なのに!! この訳作った奴、ほんと乙女心がわかってない。 きっともてない男だな。 確かに子供にはわからない(私もわからなかった) 難しい言葉が多かったけれど、 元が御伽話で舞台は14世紀の王国だし、 タイトルも『眠れる森の美女』と古風だから、 吹き替えも古風な言い回しで合っていたと思う。 評価は元の作品の吹き替えに。 [ビデオ(吹替)] 9点(2008-07-26 00:13:59)(良:1票) |
5. ミトン
めちゃくちゃかわいい。 [映画館(字幕)] 9点(2008-06-26 19:31:35) |
6. ヴァンダの部屋
これは、まじですげーんだわ。 おかしいです。 大概の人は途中でもういいや、と思うと思う。 途中どころか見始めてすぐかもしれない。 でも、海外や日本の古い映画を見てる人、 絵画、アート、音楽好きな人には見てほしい。 こんなの他に無いから。 私は、衝撃を受けた。 負けないように、食い入るように見た。 この監督…すげぇ。 [DVD(字幕)] 9点(2007-09-13 13:00:31) |
7. 赤ひげ
祖母が、黒澤明は娯楽映画の監督だった。と言っていた。 今でこそ世界の黒澤、とか言われてるけど、 きっと今の邦画を観るように気楽に観るのが本来なんじゃないかな。 かっこいい人も多いし、 今や大御所的な俳優さんの若き姿もあるから、面白いよ。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-26 15:48:40)(良:1票) |
8. 幸福の黄色いハンカチ
みんなが武田鉄也と桃井かおりはいらないと言うが、私は必要だと思う。 武田鉄也のおかげで健さんの無骨さ、脚の長さが引き立ったし、 桃井かおりのおかげで賠償さんの儚さ、薄幸な美しさが引き立った。 暑苦しさと脚の長さという点において武田鉄也のキャスティングは珠玉のものだったと思うし、彼は黄色いハンカチによってもたらされた大きな感動とその二点によって今まで存在しているんだと思う。 そういう意味でも一つ、幸せを生んだ映画。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-26 15:17:48)(良:1票) |
9. センチメンタル・アドベンチャー
こんな邦題を付けた奴の首を絞めてやりたい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-06-26 18:50:16)(笑:2票) (良:2票) |
10. あるいは裏切りという名の犬
すごい。 フランスならではのフランス語や雰囲気が醸し出す重厚感。 そして思いもよらず、とても悲しい話だった。 ドニを演じたドバルデューが素晴らしい。 肝心の対立に至った過程が省略されすぎていて、 内容のほとんどは主役二人の演技、存在感に尽きるが、私の中で今年一番印象的な映画。 邦題に惹きつけられて観たが、鑑賞後もまるで意味がわからなかった。 すごい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-06-26 18:08:13) |
11. 運命じゃない人
内田けんじ監督は女のことがよくわかってる。 この主人公が現実にいたら、あんなにも女に対して良いようには動けないだろう。 それ以外はつっこみどころもなく、特にヤクザのストーリーは素晴らしい! 最初と最後のビリー・ワイルダーへのオマージュもとても微笑ましかった。 こんな才能のある監督が日本に現れてくれたことを大変嬉しく思う。 [DVD(邦画)] 8点(2008-06-26 17:13:05) |
12. カリートの道
ずっと見たかった映画。 よくある大筋だったが見て良かった◎ 納得いかない点が2つ、 最初の回想へと続くシーンは蛇足。 また、助言を放っといたことで繋がる結末は、 そこに考えが及ばなかった意味がわからない。 でも良かったところはたくさん。 パチーノ演じるカリートのひげスーツ姿、 ショーンペン演じる弁護士の部屋、 映像、総じてセンスがよかった☆ 恋人ゲイルの部屋を訪れるシーンは どこかで見たことがある絵^.^ 形としてとても綺麗だし、すごく良かった☆ それから最後の駅の中、 エスカレーターでの追いかけっこ、 あんなに素晴しいものは稀有だと思った! それとショーンペンの化けっぷり。 デッドマンウォーキングでの 洒落た男前と同じ人とは到底思えない、 ただのいかれた弱虫。 いかにもひ弱な弁護士ーといった 青いストライプのスーツと細身の体型も それを引き立てていてよかった。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-13 13:05:59) |
13. ヘッドライト
これはメロドラマです。 主人公はトラック運転手のおやじ、単調な仕事に明け暮れる毎日、帰る家は貧しく、家族は冷たい。 仕事中国道沿いの宿に寄ると、以前とは違う従業員。 その子は若くかわいく、何度も会う内に、2人は次第に大切に想い合う関係になる。 日々に疲れたおっさん(ギャバン)が女の子に惹かれるのはわかるが、逆は、無いだろうなと思う。それほどこのヒロイン、かわいらしいです。 原題は取るに足らない人々。というらしいが、なんともやるせないラストを観、邦題も悪くないと思う。 内容は今となってはありきたりだが、ギャバンの存在感が、他がかすむ程強いように感じた。名優だと知ってるからかな。 ヒロイン(女性)がただの彩りにすぎなかったり、良くも悪くも昔のフランス映画という感じ。 しかし私の中で、映画とはこういうイメージ。 観るのも悪くない と思う。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-13 12:50:56) |
14. 12人の優しい日本人
ノロウイルスにかかったので観た。 三谷さんは人の性格ってものをよくわかってるなぁ。と思った。 そういう人は好きなので、安心して観れた。 最初の頃の主張は論理的な人を納得させるには甘いと思ったし、梶原さんとかがうるさいのが私的にはきつかったけど、全体的に流れが滑らかだった。 メガネの彼は性格が分かり易すぎて、最終的にどう出るか読めたのが物足りなかったかな。。 うまいパロディで面白いんだけど、それと同時に、 人はこの映画を見て誰に対してどう思うのか、そのことに興味が湧いた。 人と観たら良かったな。 [DVD(邦画)] 8点(2007-09-13 12:48:28) |
15. 世界最速のインディアン
インディアンて、バイクの名前です。 新宿高島屋タイムズスクエアは席が狭くて疲れたけど、撮影に使われたバイクが置いてあったのは良かった★ これはいい映画だ! 感動のせいで5回は泣いた! 最高に爽快だし、スリルも興奮も笑いもあるぞ★ 主人公バートは小汚くて貧乏なおやじ しかし女をとっかえひっかえ。 帰りに売店で写真見て納得、 実際のバートは、もてるだろう。 けしてアンソニーではな、、、 はい次。 アンソニーはやはりいい奴で、サンセット大通りでは いつか全財産もってかれれるんじゃないかと はらはらさせてくれたぜー。 肝心の走るシーンなんてもう、、 うきーー バイク好き必見! 自分か? もちろん大好きさ★ [映画館(字幕)] 8点(2007-09-13 12:45:49) |
16. 海を飛ぶ夢
すごく劇場で観たかったんだけど、忙しくて逃したから家で観賞。 テーマが尊厳死と重く、ずっと手が伸びずにいた。 邦題が素晴らしいと思う。 景色や海がとても綺麗で、そこから色んなものを感じることができる。 主人公が聡明で人として尊敬でき、その態度や台詞など驚嘆に値するものだった。 私じゃとてもこうはできない。 だからこそ胸が痛んだ。 なんで笑っているの?という質問の答えに、感動した。 一人の女の子がちょっっと顔までうざったく、嫌だったのがかなりのマイナス。 少し間が飛んだ展開や今一歩のシーンなどが惜しいけれど、俳優さんの上質な演技によって大分埋められていたと思う。 この主人公を知ることができるだけで、何にも代えがたい経験だと思う。 いい映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-13 12:29:51) |
17. レナードの朝
中学の頃に感動した作品。 10年以上たって観ても、 主役二人の演技の素晴らしさには驚くばかりだった。 ストーリーはありふれたもので 他に似た展開の有名な映画もあるとは思うのだが、 それでも感動し泣かざるをえなかった。 きっと多くの人がそうなるだろうと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-25 23:51:35) |
18. 善き人のためのソナタ
概ね他の方々と同じ意見です。 とにかく邦題が良くない。 私はピアノソナタが肝になっている映画だと思い込んでしまい、 観終えてみたら、すごく余計な意識だったと思った。 邦題は気にしないようにしているが、 本作は言葉として綺麗だったので頭に残ってしまった。 残念。 惜しい部分もいくつかあるが、それでも良い作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-20 15:50:43) |
19. いのちの食べかた
そこまでショッキングでセンセーショナルなわけでもないの。 月一吾郎でも一位に挙げられてたけど。 動物や植物や塩なんかが私たちの日々の食物(原題:OUR DAILY BREAD)になる過程が編集されてて、動物の方は時にはえぐかったり、植物は大規模なプランテーションだったりするんだけど。 台詞も説明もなく、あくまで事実を淡々と連ねてるかんじ。 どんなもんか知るためにいっぺん観てみてもいいと思う。 変な邦題付けたのは良くなかったね。 [映画館(字幕)] 7点(2008-06-26 18:18:07) |
20. MIND GAME マインド・ゲーム(2004)
これは大変な意欲作だ! 監督が同じだから、走り方がクレヨンしんちゃんだった。 西くんはそのうちただの今田耕治ではなくなる。 後半になるにつれサイケデリックで、セックスシーンもすばらしい! こんなにも高揚するアニメーションがかつてあっただろうか。 日本にstudio4℃あり! [DVD(邦画)] 7点(2008-06-26 17:29:35) |