Menu
 > レビュワー
 > クロエ さんの口コミ一覧
クロエさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1130
性別
自己紹介 8点以上は超お勧め。
ソフトを購入しています。
7点は面白いけど、1度の鑑賞で十分。
ソフトの購入まではしていません。
6点以下はハズレ。
ある意味、6点以下の作品を見続けるのは苦行です。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314
投稿日付順1234567891011121314
変更日付順1234567891011121314
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  フォックスキャッチャー 《ネタバレ》 
恐ろしい映画を見てしまいました。 オリンピック金メダルを目指すために悪魔に身を捧げてしまったレスリング選手の話しです。 フォックスキャッチャーと呼ばれる養成所にいるのは、終始冷酷な表情のジョン・デュポンという資産家。 その資産家の母親に対するコンプレックス。 欲望に対する完璧主義。 レスリング選手たちをまるで愛犬のように扱う態度。 全てが得られる瞬間を味わった時の絶望感。 登場人物の全てに見事感情移入できました。 これほど素晴らしい映画に出会ったのは久々です。 今はあの世にいるデュポンにとって、この映画は「事実とは違う」と言われるかもしれませんが、人間のエゴを描ききった傑作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2020-06-06 04:04:25)
2.  ルーム
最近ネットでこの映画を知って見たのですが、今年のナンバー1です。 ママ役はおスカー獲ったらしいけど、この映画の一番の役者は子役の子です。 予備知識ゼロでジャケットだけ見たので、てっきりファンタジーものかと思いハードルを下げていました。 冒頭から二人だけの密室劇だとばかり思っていたのですが、ママが子供に監禁されていること告白してビックリ。 この子が密室の外を全く知らないという衝撃的な現実。 子供と婦人警官のやりとりでは号泣してしまいました。 まだご覧になられていない方には是非見てもらいたいです。 ブルーレイソフト購入しようかな。
[DVD(字幕)] 10点(2019-08-15 23:31:29)
3.  思秋期
落ちぶれた老人を助ける中年女性の話しと思いきや、この監督、見事に観客を裏切ってくれます。 キリストの肖像画…宗教啓蒙映画のように見せておいて、兎に角ひっくり返すわ、ひっくり返すわ。 シナリオが完璧なんです。 私の感動する映画って、一般的にエンディングロールで涙することが多いのですが、放送中、終始涙が出っ放しでした。 えげつない描写が多すぎて嗚咽する方がいるかもしれません。 でも、人間の心の底をえぐりきった、この映像を魅せられて、私の涙腺からは様々な色の涙が流れました。 それも約90分に絞り込んであるなんて! 今は客観的に判断できませんが、私が生涯観た映画の中でもベストの部類に入るかもしれません。 そうですねぇ…他に、ネタバレなしで例えが浮かばないのですが、「別離」を観て感動された方には是非ご覧になっていただきたいですね。 こんな素晴らしい映画に出逢えてよかった! 文句なしの10点。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2014-02-01 03:15:44)
4.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
冒頭から、おじさんの語り手で物語が進行するのかと不安がありましたが、全て、いい意味で裏切られました。 パイ少年の名前の由来(円周率、物事には終わりはない。)、たくさんの宗教観念、沈没した船から助けられた動物たち、全てが伏線で、最後の最後に、観客をひっくり返す見事な芸当。 トラの迫力とダブルで驚きました。 ファンタジー映画でもなければ、大人だけが観る映画でもない…。いや、それは反対で、ファンタジー映画であり、子供でも大人でも、この世界観に入り込むことができる、観てる間は考えなくても、観終わった後に考えさせてくれる、こんな映画は、めったにないです。 映画そのものは一度観れば十分ではないかと思います。 それくらい記憶に残る映像美でした。 私たちは、宗教に固執したり、安全な地域にいるとダメになってしまう…。 でも、それを理解するには、獰猛なトラにもならなければならない。 そんなことを考えさせられる、素晴らしい作品でした。 バナナが水に浮かないことは、初めて知りました。 ところで、あのトラは本物ですよね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2013-12-18 03:43:29)(良:2票)
5.  シュガーマン 奇跡に愛された男 《ネタバレ》 
2013年のアカデミー・長編ドキュメンタリー映画・受賞作品。冒頭の荒廃したデトロイトの街で流されるロドリゲスの歌は尖ったボブ・ディランって感じで凄く渋いんです。 「シュガーマン」の意味は麻薬密売人のことで、流される曲の内容は70年代の不況のデトロイトで仕事のない苦しみを切に歌ったものが多かったのが印象的でした。 どうして彼のアルバムが南アフリカの人たちに広まったのは全く分からない状態で、政府からは、ラジオでは放送禁止される中、口コミだけで広がったというのが驚きです。 ジャケットは長髪でサングラスの男があぐらをかいた姿だけなので、ミステリアスな雰囲気が漂い、、皆が歌詞の内容もわからず、想像だけで英雄視していたのは興味深かったです。 ネットが普及していなければ、彼の消息は突き止めることは出来なかったでしょう。 それでも、彼の存在はなかなか見つけられませんでした。 そしてついに、彼は、あのジャケットと同じ容姿で登場します! ドキュメントだけができる感動です! 見てやってください。ロドリゲスの姿を、声を。 彼は南アフリカの人たちの描いていた英雄そのもので登場した、その感動を是非味わってください。 彼の人柄が私たちの涙腺を崩壊してくれることでしょう。  彼が南アフリカへ行き、コンサートを開くシーンは必見です。
[映画館(字幕)] 10点(2013-05-25 20:08:50)
6.  メタルヘッド 《ネタバレ》 
母を亡くし崩壊した家庭に乗り込んできたのはヘビメタ野郎のジャンキーでした。無精ひげを生やしボロボロになった父親、苛められている息子、ちょっとボケちゃったお婆ちゃん。これは「家政婦のミタ」と同じストーリー展開ですが、やることが滅茶苦茶なんです。このジャンキーは苛められている少年を助けたりしません。少年にとっては火に油を注ぐようなことばかりして喜んでいます。少年が恋心を持つお姉ちゃんとやっちゃったりします。爆発する少年。でも、少年は少しづつ成長していきます。ラストでお婆ちゃんの葬儀があるのですが、このジャンキーのスピーチは凄いです。自分の○ンタマが一つ無くなった過去を例に挙げてお婆ちゃんの死の痛みを分かち合おうとします。世の中すべてのことに対して、彼は言いたいのです「F×CK YОU!」と!終わって気分爽快になる映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2013-04-06 01:09:18)
7.  アーティスト 《ネタバレ》 
今年の作品賞が「アルゴ」だったのは納得いかなかったけど、本作が作品賞なのは納得がいく。 この映画は小さな子供から老人までが楽しめる映画だ。 「アバター」の3Ⅾ映画で革新した矢先、サイレントに戻ったアイデアは頭が下がるとしかいいようがない。 私自身の話だが、子供のころ、時代劇を見ていた弟が「この人たち、どこの国の人?」と聞いてきて、皆から笑われたのを思い出す。 この映画の主人公は撮影の時だけでなく、生活もサイレントなのだ。 そこに、ある日突然トーキーというものが登場して、グラスがテーブルにぶつかる音に驚く悪夢を見る。 私は主人公のジョージは途中から喋りだすと思ったが、中盤に入り、やはりサイレントで通さないと、自分のやってきたことを捨てることになるのではないかと考えが変わり始めた。 犬の扱いがこれほど上手く使っている映画も少ないと思う。 拳銃を手にしたジョージを犬が懸命に止めている姿はやるせない気分だった。 まずは、この犬にアカデミー賞をあげたい。 自殺を思いとどめたジョージに残されたもの、それは新しい映像の世界、トーキー。そう、だから、ジョージは最後に喋ったのだ。 納得ッ!  チョウ娯楽作品!!
[地上波(字幕)] 10点(2013-03-09 21:20:15)
8.  ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 
こんなに面白い映画を観たのは久々です。たった8分間の出来事を何度も繰り返し体験させられ、犯人を割り当てなければならない主人公。いい加減イヤだ!と言っても無理やりバーチャルの世界に入れれられて「ほら、どうだ、わかったか?」と。可愛そうでしたが笑ってしまいました。ここまでくるとまるでコントです。 せっかく犯人が分かって事件が解決しても、そのおかげで大切な人を犠牲にしてしまう。 その後片付けも、この映画は最後までやってくれるから観る側にとっても大満足です。 タイトルがどこかで聞いたことあるような...センス悪すぎます。 もっとたくさんの人に見てもらいたい、そんな作品です。 映画を楽しみたい人に90分間絶対おススメ!
[地上波(吹替)] 10点(2013-02-17 01:48:26)
9.  レ・ミゼラブル(2012)
もう中毒になってしまいました。2度目の観賞なので、レビューも書き直しです。 この映画は、DVDで観るものではありません。大画面のスクリーンでこそ、感動は伝わってきます。ですから、もっともっと多くの人に足を運んでもらいたことを伝えたいです。 家では、25周年記念コンサートのDVDで同じ感動を味わっています。 この映画の主人公はジャンバルジャン、ファンティーヌ、コゼット、ジャベール…そしてすべてのキャストなんだと思います。 ラストの壮大な感動は映画のチケット代では安すぎると思います。 9点から10点にしました。 もう一度行くつもりです。 おそらく、否、絶対DVDも購入してしまうでしょう(笑)。
[映画館(字幕)] 10点(2013-01-02 21:40:10)(良:1票)
10.  ブラック・スワン 《ネタバレ》 
今まで私が素晴らしいと思った映画は何だったのだろうか?! 「白鳥の湖」と聞いて、ちょっと嫌だなと思ったのは、始まりの1分もなく、1時間40分全てを観賞し終えて、これほどアッという間に終わってしまった作品はありません。最近の映画は2時間を超えるものが多いですが、これだけ無駄のない作品に出逢えたのは何年ぶりのことか。 主人公一人の妄想? 妄想、妄想、妄想…。いいじゃないですか?私は毎日妄想に浸っています。 妄想に浸り、現実を見ながら、何が大切で何をしなければならないのか、この映画の主人公は葛藤し続けていきます。 お笑いタレントのエガちゃんが、この映画に10点付けていた理由がよくわかります。 SM的なことを言った評論家もいたらしいですが、私はこの自虐的な監督と趣味が合うみたいです。 完璧なプリマ(主役)なるため、主人公が崩壊していく様は、私には美しく思えてなりませんでした。やはり題材は「白鳥の湖」でよかったんです。 ナタリー・ポートマン演じる主人公ニナが、愛するステージママと敬遠するリリーを天秤にかけ、道を踏み外していく過程は、とても面白い! ナタリー・ポートマンはヘップバーンのように美人でした。私には20代前半にしか見えません。反対に「エイリアン」を観た時、こんなに可愛い子がいるんだとビックリさせられたウィノナ・ライダーはオカマにしかみえませんでした。ウ~ン…。 私にとって今年一番最高の映画は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」でしたが(どちらの主人公も崩壊的ですが…)、軍配はこちらに上がりました。  字幕、吹き替え、共に「パーフェクト」です。
[DVD(吹替)] 10点(2012-09-22 09:39:19)
11.  ダラス・バイヤーズクラブ
まず、この映画の時代背景は1980年代半ば頃という説明が必要かと思います。 主人公がエイズにかかり、余命30日と言われたところから、彼の本当の人生がスタートします。 黒澤明監督の「生きる」や、近年ヒットした海外ドラマ「ブレイキングバッド」を思い出しました。 主人公がなぜエイズになったのか、セックスしている女性の腕にあった注射針の描写など、ディテールが細かいので見逃すと、よくわからなくなるかもしれません。 見ごたえのある素晴らしい映画でした。 マークボランの写真のネタも笑えました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-04-09 14:55:38)
12.  ある女流作家の罪と罰
いや~、これは納得が行かないけど面白かったですよ。 売れなくなった作家が著名人の手紙やサインを捏造するなんて私には絶対許すことができません。 実は、最近気になることがあるんです。 オークションサイトでフレディ・マーキュリーを含むクイーンのメンバー全員の直筆サイン入りのレコードが 5千円から3万円で落札されているんです。 それで調べていくと、同じ出品者から幾つものサイン入りレコードが落札されているんです。 物凄く怪しいんです。 本物かどうかなんて分かる訳がありません。 因みにクリントイーストウッドの直筆サインは鑑定書付きで500円でした。 話を元へ戻します。 今回の映画、被害者はコレクターだけという小さい規模ですが、FBIが関与するだけあって重罪だと思います。 だけど、こうして映画にしてしまうと、登場人物の人間臭さが随所に感じられて、かつスリルがあるんです。 愛する家族のために麻薬精製に手を出してしまう男を描いたドラマ「ブレイキングバッド」に似ているんです。 主演をジュリアン・ムーアにせず、メリッサ・マッカーシーにしたのは正解だと思います。 レビュー数が少ないですが傑作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2020-01-19 10:00:54)(良:1票)
13.  ヒドゥン・フェイス
昔、私の知り合いに変なおじさんがいて、その人、自分の車にインキーをしないよう、予備のキーを2つタイヤの上の部分にマグネットででつけていたんです。 そんなに予備のキーをつけているのにインキーをしたら、よほどのアホだろうなって思い出しながらこの映画を見ました。 その変なおじさんと同じくらい、この映画も面白かったです。 是非、予備知識ゼロでご覧になってください。 年に一度の傑作です。
[DVD(字幕)] 9点(2019-08-16 11:05:01)
14.  プライズ ~秘密と嘘がくれたもの~
確かに暗い話ではありますが戦後まもない時代、レジスタンスとして生きている母親と純粋に生きる少女。 まだ年端もいかない少女は母親の立ち位置がわかっていない分、苦しんでいるのがよくわかります。 心が洗われる素晴らしい映画だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2018-09-04 07:37:50)
15.  ヘッドハンター(2011) 《ネタバレ》 
ぼーッと、期待しないでみると、大当たりな映画です。 ファーストシークエンスで、主人公は、メッチャ嫌な奴に見えるんです。 でも、そんな男が、肥溜めに入ったり、素っ裸になって、恥をさらしていくうちに、だんだん憎めない男に見え、やがて応援したくなるんです。 粗探しをすれば、この映画、たくさん出てくるんです。 知人に、本作を紹介したら、「どうして悪人が、そこまでして主人公を殺そうとしているのか理解できない……」と言われ、私も答えられませんでした。 ウィキペディアのあらすじは、ネタバレでラストまで書かれていますが、やはり、悪人が主人公の命を狙う理由が、はっきりと書かれていません。 誰か、わかる人がいたら、このサイトに掲載してください。 時々覗かせていただきます。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-10-14 12:08:57)
16.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
字幕で見ることを勧めたレビューがあったので、初めは字幕で見ることにしたのですが、話の展開が早すぎて、よくわかりませんでした。 その後、吹き替えで観たのですが、あまりに簡単な話しでビックリ。 三回目は字幕を表示させながら吹き替えで観たのですが、簡潔すぎる字幕スーパーで、これじゃ、よくわからないと納得。 本作の初見は吹き替えをオススメします。神田沙也加と松たか子の二人はいい仕事しています。 吹き替えのほうが笑えますよ。 「レット・イット・ゴー(ありのままで)」の挿入は、王国を氷漬けにして逃げ出したエルサが何故自分のいる場所を見つけたと言ってるのか疑問が残ったのですが、未公開映像でわかったのですが、それは最初の設定では、エルサは悪者になっていたからなんですね。 エルサが二人の兵隊を魔力で追い詰めた時の悪戯っぽい表情は可愛かったです。  「真実の愛」「愛」「愛」「愛」……なんて言葉で簡単に表現してしまえるのはディズニーくらいなものです。素晴らしい!
[ブルーレイ(吹替)] 9点(2014-08-27 14:42:09)
17.  偽りなき者 《ネタバレ》 
久々に、ずっしり重いテーマの映画を観た気がします。幼な子の嫉妬からきた嘘で性的虐待と疑われた主人公が周囲の悪態と戦うという、もしかしたら自分にも降りかかりそうな内容でした。 日本でも電車の中で痴漢と訴えられた人が、正義感ぶった周囲のサラリーマンに押さえつけられる映像が浮かんできますが、本作を観ると「正義」って何だろうという疑問が湧きます。 キリストが娼婦に石を投げた人たちに対して「この中で本当に罪を犯したことがない人はいるのか」と訴えかけたシーンも思い出します。 一度疑われると、こういった疑いは一生消えません。 ですが、性的に変態な人間がいるのも現実です。 もし、私に、この映画に出演したクララと同じ歳の女の子がいて、猥褻なセリフを言わせ、こういう演技をさせたいとは絶対思わない! それが一番の感想かもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-05-13 05:39:27)
18.  苦役列車 《ネタバレ》 
原作の西村賢太さんは私小説作家です。だから本作の内容は彼のウィキペディアの人生の内容ほとんど重なっています。 私は西村さんに比べて年齢は若いですが、同じような青春時代を送っていました。 私の場合、口だけは役者を目指すと言いつつ、バイトに明け暮れる毎日。 恋愛経験も映画の主人公と同じように不器用でした。 何が面白いのかわからないと思う人も沢山いるでしょう。 原作が芥川賞を受賞した時、村上龍さんは「人生は不条理というテーマは陳腐」と言ったそうですが、若くして人生を成功させた人には、この映画の意味はわからないと思います。 映画の時代設定はバブル全盛期か、その前あたりかと思うのですが、美味しい想いをしたのは弁当のレベルだけです。 「夢」という言葉が沢山出てきましたが、歌手の夢を捨てたオヤジが足の指を切り捨てられ、酔いつぶれたあげく、主人公に「夢は作家です」と言われた途端、カラオケのマイクを横取りし、「襟裳岬」を上手に歌うシーンには心が打たれました。人生は上手くいく人といかない人がいるんだということを改めて痛切に感じました。 役者陣がよかったですね。前田敦子ちゃんはキスシーンや下着姿で海にも入れるんですね。 私はAKBには興味はありませんが、応援したくなりました。 話は西村さんに戻りますが、以前、石原慎太郎さんの番組にゲストで呼ばれたとき、サスペンスとか書いたら?とアドバイスされ「自分は私小説しか書けないのでフィクションは無理なんです」と言ってました。 これから先、何を書こうにも西村さんは素晴らしい作家でいることを祈ります。 話は映画に戻りますが、内容は自堕落な青年が本気で物書きに(なろうと…)たどり着くまでの道のりを描いたロードムーヴィーのように感じました。だからタイトルに「列車」がついたのでしょう。ロードムーヴィーは面白いんです。
[インターネット(字幕)] 9点(2013-07-28 18:22:39)
19.  ポエトリー アグネスの詩 《ネタバレ》 
おばあさんと呼ぶにはファッションセンスがいいし、若々しいです。主人公のおばあさんが詩のサークルに入り、どうすれば詩を書けるようになるか、とても悩むんですが、冒頭の若くして命を絶った女性について、彼女が近づけば近づくほど、詩の形が形成されていくのです。 感情移入できる人間が少ないので難しい映画ですね。 死んだ女の子の写真を横にテレビを観る孫の心境。 お金で解決させようとする親たちの心境。 おばあさんは常に詩を作ろうと頭から離れることなく、いろいろなものを発見していくのです。 アルツハイマーと診断された彼女が限られた時間の中に貴重なものを沢山拾っていく様の一つ一つに感動しました。 出来上がった詩は皮肉にも死んだ彼女アグネスの声に変わっていったのが悲しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-06-05 04:03:15)
20.  11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち 《ネタバレ》 
滅茶苦茶低予算と思えるシーンが多かったですが、まずキャスティングがいい。シナリオがいい。エンディングロールに流された膨大な量の参考資料。 当時の映像を交えながら、役者たちの熱意が映画を生き生きとさせる。 三島由紀夫を語る上で若い人にも理解できるように丁寧に仕上げた監督の力量に脱帽。 でも最後の5年後は必要だったか? それに加えて、エンディングロールで突然流れたダサい歌。あれにはガッカリ…。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2013-05-01 03:27:29)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS