1. ザ・タウン
《ネタバレ》 鑑賞した本日は見事な「晴れ」。劇中の台詞にドキッとした。骨太な犯罪映画に「晴れ」という台詞を印象づけた作品も珍しい。クライムアクションは「闇」や「夜」というダークな雰囲気が多いが、この映画はむしろ「光」の印象が強い。強盗シーンや銃撃戦はすべて白昼、オープンカフェのサスペンスもあの「明るさ」で特に印象に残る。そして「花」。クレアがガーデンを、一方でボスのファーギーが花屋をやっているという対比が面白い。追求しすぎると「泥臭くなる」男のドラマの中で、ベン・アフレックは街が持つささやかな「美しさ」を出したかったのかなと思った。 [映画館(字幕)] 8点(2011-02-14 00:11:06)(良:3票) |
2. バイオハザードIV アフターライフ
《ネタバレ》 こんなヒドいアクション映画は久々だ。散々撃ちまくりながら、最後は目力でドーン。散々銃弾避けておきながら、最後にはナイフで脳天グサッ。なんじゃそりゃ。まだ続けるつもりらしいが、いい加減にしてほしい。 [DVD(字幕)] 2点(2011-01-28 22:48:14) |
3. トイ・ストーリー3
「ありがとう」「会えてよかった」「心からの敬意を」などという、皆さんのこの映画に対する想いを読んでいるだけで涙が出てくる。もちろん、本編でも号泣したけど。「この映画が終わってほしくない」と感じる気持ちは、まさにアンディとおもちゃ達の気持ちに通じるものがあると思った。アニメの枠を越えた、最高の映画。 [DVD(吹替)] 10点(2010-12-19 17:16:19) |
4. アイアンマン2
《ネタバレ》 トニー・スタークが【高田純次】に見えた(笑)。いい意味で。アクションも、ユーモアもいいのだが…ミッキー・ロークがあっけない。。もっと重厚な悪役を期待したのだが…見所は序盤のシーンだけだった。「お前の負けだ」って…明らかにお前の負けだろ。非常に残念。スカーレット・ヨハンソンは相変わらず美しい。ところで、監督…自分の登場シーン多くない? [DVD(邦画)] 5点(2010-12-08 22:12:13) |
5. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 本作は劇場でも観たが、メイキングが観たくてDVD【スペシャルエディション】を購入した。メイキングを観ると改めてこの映画のすごさが分かる。俳優陣が「北野監督は演技について多くを語らない」と言って戸惑いをみせていたが、その通りだった(笑)。メイキングはほんの一部だとは思うが、ホント監督の俳優への指導はあっさりしてる。そして早い。失礼だが、「まぁ、いっか」みたいな感じ。それにして、それぞれのキャラクターにあれだけの個性を持たせるのだから恐れ入る。俳優の力はその通りだが、北野監督の感性と信頼がなし得たものだろう。椎名桔平、加瀬亮、三浦友和などそれぞれの俳優が新たな魅力をみせているが、自分は特にも北村総一朗を押したい。メイキングを観ると、スタンバイ中は穏やかでニコニコとしたいつもの笑顔を見せている北村だが、カメラが回りだすと笑顔が消え一気に恐怖の会長に変わる。あの鋭い目。歩き方や構え方。プロの役者とはこのことかと鳥肌がたった。どこかの署長役とは全く別人。暴力描写の部分が大きく話題になっている本作だが、ストーリーも十分面白い。ヤクザの世界を描いているとはいえ、「結局自分のことしか考えていない」「都合が悪くなれば人に任せて知らんぷり」「やばくなったら逃げる」といったプロットや登場人物たちは現代社会へのメタファーだ。上司を思い出して腹がたった。エンターテイメントに徹したという監督の意気込みは見事に成功したと思う。ただ、おしいと思う点は…あのエンディングのスローモーション。あそこはスコセッシばりの不意打ちで、ズバン!ズバン!と畳み掛けるようにやってほしかった。そして、小日向演じる片岡刑事の相棒。あの相棒が最後片岡を裏切ると思っていたが…読みが外れた…。。ラスト近くのカフェのシーンで、大友と片岡の会話を意味深に見つめるアップがあったから…。とにかく、みんな悪い奴らだった。メイキングの話ばかりですいません。 [DVD(字幕)] 9点(2010-12-08 00:10:27)(良:2票) |
6. ザ・ウォーカー
《ネタバレ》 荒廃し、旅人の命も簡単に奪い、水さえも物々交換、昔は捨ててた物を今は必死で奪いあう…。そんな絶望的な世界で一冊の本に希望を求めるプロットに違和感はないと思う。たぶん自分があんな世界に何十年も生きていたら、奪ってでも「ショーシャンクの空に」を観たくなるだろう。そんな世界観、そして繰り広げられるアクションシーンは迫力もあり、まずまず楽しめた。しかし、後半の展開がいまいちあっさりしてる感は否めない。確かにオチには驚いたが、だったらさっさと本渡してもいいんじゃない?と思った。そもそも、あんな人を殺しておいて「俺の言葉を書け」なんてちょっと信用性がないだろうと。しかも本棚に置いて終わり?そりゃないよ。。ゲイリー・オールドマンの悪役は久々だったが…往年のキレがない。メイクもあると思うが、年老いた感じ。ほんとはやりたくなかったんじゃないの、この役。他のレビューにもあったように「トゥモロー・ワールド」を思わせる演出も感じれれた。(手法は違うが長回しの銃撃戦、ウォーカーが俯瞰で見つめる旅人を撃ち殺す強盗団のシーン)でも、楽しく観ることだできた。 [DVD(字幕)] 6点(2010-11-28 21:58:51)(良:1票) |
7. シャッター アイランド
《ネタバレ》 「精神を病んだ犯罪者を収容する」「従軍体験と妻の死がトラウマになっている主人公」というだけで、ほぼオチは読めました。ただ、この映画にとってオチはそんなに重要じゃないし、個人的に「衝撃のラスト」というものは求めていませんでした。にしても、やっぱり何か物足りない。スコセッシ監督にしては、緊張感や恐怖感みたいなものが感じられなかったと思います。カット割りが雑というか、盛り上げ方がいまいちかな…と。ディカプリオはいい演技してました。ラストも好きです。「”アイデンティティー”」もそうだが、これは「謎を解く映画」じゃなくて「謎を結ぶ」映画。 [DVD(字幕)] 6点(2010-10-17 20:47:17) |
8. ウルフマン(2010)
オリジナルは未見。美術、照明、メイク、音響など裏方さんの仕事は超一級。しかし、いまいち盛り上がらない。ホラーなはずなのに、あまり怖くない。全体的に単調な感じ。やはり演出の問題なのかな~と。所々笑いそうになるシーンがあるし。ジョー・ジョンストン監督はきっといい人なんだろう。ストーリーにも深みがないしね。デル・トロやアンソニー・ホプキンスの演技は相変わらずうまいが、やっぱりレクター博士のイメージがつきまとう。。(階段で果物を無言で食べてるシーンなんかは特に) [DVD(字幕)] 5点(2010-10-04 22:39:28) |
9. プレデターズ(2010)
《ネタバレ》 良くもなく、悪くもなく…平均点といったところ。登場人物たちは未知の惑星に連れてこられているうえに、プレデターの存在や生体が分からないわけだから、もう少し【得体のしれないものと遭遇する】という「緊張感」が欲しかった。登場人物たちが次々殺されると思いきや、間一髪で助かったりして、後半までなかなか死ぬ人間がいない。どんどん仲間がいなくなり、孤立無援・孤独感を味わっていく感じの方がいいと思うんだけど、最後の方まで主人公は「独りでもいい」みたいな態度。なんだかな~。ヤクザ以外、キャラクターにあまり魅力を感じなかったし、プレデターの怖さも伝わらなかった。 1作目に敬意を払ってる監督の熱意は感じたし、画づくりも工夫がたくさん。「ドコドコドコ…」というBGMはゾクゾクする。エイドリアン・ブロディのマッチョっぷりとローレンス・フィッシュバーンのチョイ役ぶりに免じて、この点数でお願いします。 [映画館(字幕)] 6点(2010-07-30 18:46:53) |
10. インセプション
この「インセプション」が私の初レビューです。 まず思った感想が、「この映画を作った人間の【アイデア】を盗みたい」。すごい映画を創る人間がいるもんです。クリストファー・ノーラン監督はやはりやってくれた。 「夢の中の話」というのは決して斬新とは言えないが、練りに練られた脚本、無重力アクション、スローモーションなど独特の映像などはやはり素晴らしい。そして日本人としては渡辺謙の活躍は嬉しい限り。 ただ、何点か言わせていただくと、この手の映画によく登場する【強烈な悪役】が特にいないのでアクションシーンに緊迫感やスッキリ感があまり感じられない。さらには彼らが言う【インセプションの危険と難しさ】がいまいちピンとこなかったことと、ミッションのスケールが意外とこじんまりしてるかな…と。 「会社をつぶす」よりも、せっかくなら世界を変えてしまうようなもっとすごいことできるんじゃないかと思った。 この映画は1回じゃ十分楽しめない。何度も観ることでどんどん深く潜れる映画。 [映画館(字幕)] 7点(2010-07-19 10:40:58)(良:2票) |