1. 48時間
エディ・マーフィーのデビュー作だが、まったく刺さらなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2024-06-26 15:17:28) |
2. ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録
《ネタバレ》 実在のシリアルキラーを元にしたストーリーだが、ちょっと気晴らしに運動するかというくらいの感じで人を殺していく感覚が恐ろしい。 ただ、その恐ろしさはドキュメンタリーか書籍のほうがもっと伝わったかも。 映画としてはそれほど面白くはなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2020-12-01 23:16:50) |
3. 友だちのうちはどこ?
《ネタバレ》 少年が間違えて持って帰った友達のノートを返しにいくだけで映画になることがなかなかおもしろい。 イラン社会の実情が垣間見えるし、理不尽で独りよがりな大人たちの振る舞いがリアルに迫ってくる。 大きな展開はないけれど、地味にじんわりと染みてくるものはある。 [DVD(字幕)] 6点(2020-12-01 23:09:41) |
4. ザ・バニシング-消失-
《ネタバレ》 キューブリックがこれまでで最も恐ろしい映画だと絶賛したそうだが、サイコサスペンスとしてよくできた作品。 反社会性パーソナリティ障害の犯人の不気味さがヒシヒシと迫ってくる。といっても、犯行のシミュレーションや失敗続きが少し滑稽で軽いタッチなので、おどろおどろしい感じはまったくない。日常に潜む狂気というようなものが、次第に正体を表す感じ。 消えた彼女は一体どうなってしまったのか、そのサスペンス性で最後まで引っ張られる。その謎が明かされるラストがインパクトがあって余韻が残る。 金の卵に閉じこめられた夢の話と、ラストの新聞記事の卵型の二人の写真が重なってくる。トンネルの暗闇や閉所でのサスキアの恐怖心や犯人の閉所恐怖症など、他にも伏線が巧妙に幾つも張られているのに感心する。何気ないシーンも、後になって意味を持っていることに気づく。 彼女がどうなったのか知りたければ、同じように睡眠薬入りのコーヒーを飲めという犯人の要求。 普通なら絶対拒絶するようなとんでもない話なのだけれど、レイモンがそれを受け入れても仕方ないかもと思わせるくらいの追い込まれ方なので、そんなことありえないとは感じさせない。 犯人への嫌悪感がまとわりつくような余韻の残るラストで、この後味の悪さは監督としてはしてやったりなのだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2020-09-29 20:52:24)(良:1票) |
5. スプラッシュ
人魚と恋するファンタジーだが、内容的には短い童話か絵本で読んだほうがいい。 これを2時間近い映画に引き伸ばしても、内容が薄く感じる。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-05-03 18:15:35) |
6. バーディ
《ネタバレ》 鳩を通じて友情を深めた二人に、ベトナム戦争の傷跡がくっきり。ベットの端にとまり木のように裸でたたずんでいるバーディの姿が異様。一体何があったのかと引っ張られるのだけれど、これといった展開もないのでだんだんダレてくる。 鳥になりたくて妄想と現実の境目が曖昧になっていく過程に、いまひとつピンと来ず。ベトナム戦争を扱った映画は幾つも観たけど、やっぱりその体験がないのでリアルではない遠くのことに感じてしまう。 ラストは明らかに鳥のように飛び降りるだろうと予測させておいての裏切り。予想をひっくり返されて痛快なこともあるけれど、こういうのはスッキリしないので好きじゃない。狙いすませたこだわりのラストなのはわかるが、その矢は自分の的にはまったく刺さらなかった。 髪がフサフサのニコラス・ケイジが若い。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-12-30 11:06:41) |
7. 眠れぬ夜のために
《ネタバレ》 宝石をめぐって命を狙われる事件に巻き込まれる、つまらないサスペンス。 ミッシェル・ファイファーの無駄遣い。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-12-26 00:26:10) |
8. ブルース・ブラザース
友人のベスト映画ということで、事前情報もなく鑑賞。 途中でミュージカルが入るのは予想外だった。 人のベストが自分には当てはまらないのはよくあることで、それほどハマらなかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-11-30 22:04:27) |
9. グレムリン
子供向けのパニックコメディ。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2018-10-03 20:39:02) |
10. プレイス・イン・ザ・ハート
《ネタバレ》 保安官の夫を酔った黒人少年の発砲事故で失ったエドナが、二人の子供を抱えて途方に暮れる。 銀行家から借金返済に自宅売却を迫られる中、銀食器を盗んだ流れ者の黒人モーゼス、戦争で盲人になったウィルとともに家を守ろうと奮闘する姿に引き込まれていく。 銀行家の兄から厄介払いのようにエドナ宅に下宿させられたウィルが、次第に心を開いていく様子が微笑ましい。 エドナ、モーゼス、ウィルは、みんな社会的弱者だが、力を合わせて綿花栽培で窮地を切り抜けた。かと思えば、KKKにモーゼスが狙われ、追い出されるハメに。 偏見や悪意を自覚している者はなく、誰もが自分が正しいと思っての顛末で、当時の現実を突きつけられる。 この軸になるストーリーで十分なのに、なぜ本筋から外れるようなエドナの姉の不倫話を入れたのか。 この部分だけは面白くもないし、必要だとは思えない。 ラストの教会の場面では、逃亡したはずのモーゼスの姿があって「あれ?」と思ったが、続いて射殺された夫や報復で虐殺された黒人少年の姿も映されて現実ではないことがわかる。 こうあれば良かったのにという理想を提示したようで、現実との対比に余韻が残る。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-13 22:34:40)(良:1票) |
11. きのうの夜は・・・
《ネタバレ》 ロブ・ロウとデミ・ムーアのラブストーリーだが、エピソードがよくあるカップルのすれ違いと復縁で、リアルではあるけれど映画にするほどの話でもない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-08-24 19:41:30) |
12. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
《ネタバレ》 調子の良いライトなラブコメ仕様だけれど、面白くはないしコメディシーンに古さも感じる。 重役会議に紛れ込んでもバレない展開は、コメディにしてももうちょっとうまく仕掛けてほしいし、ラストで社長の妻が味方になるのも都合が良すぎる。 それより何よりも、マイケル・J・フォックスが演じた主人公のキャラに惹かれない。 口八丁で息を吐くように嘘をついて重役になりすましたり、社長夫人と肉体関係を持って利用した正統派イケメンが、恋も社会的地位も手に入れたところでシラけるだけ。 ヒロインも同様に魅力を感じなかった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-08-22 23:08:06) |
13. 恋におちて
《ネタバレ》 デニーロとメリル・ストリープはさすがの演技力。 でも、この中年の不倫カップルがどうしてこうも惹かれあったのかが伝わってこない。 まるで若いカップルのようなラブストーリーを、いい年した不倫カップルでなぞられても違和感のほうが強くて共感できず。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-08-22 21:21:17) |
14. 恋しくて(1987)
《ネタバレ》 キースの憧れのアマンダには、性格最悪のセレブ彼氏がいる。 それでも何とかアプローチしようとするキースの姿を、幼なじみのワッツが複雑な思いで見つめる。 男勝りのワッツのことをキースは女性として意識していないが、ワッツは密かにキースへの思いを抱いている。 王道の学園ラブストーリー。 こういうキャラ、こういうパターンは、似たようなものを他でも何度も見た気がする。 この映画の影響を受けたものなのか、それともこの映画も影響を受けた側なのか。 パターンすぎてハナから結末なんてわかっちゃいるけど、それでもそれなりに楽しめる。 ラストがあまりにも都合よすぎるのが不満だけれど、ワッツのせつない泣き顔は良かった。 メアリー・スチュアート・マスターソンはこの当時が一番かわいい。 エリック・ストルツはマイケル・J・フォックスと顔立ちが似てるなと思っていたら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ではマイケルに替わって主役を演じる予定だったとか。 このときの降板劇の裏話がとても興味深い。 もともと制作陣はマイケルに演じて欲しかったが、どうしてもスケジュールが合わずにエリックに白羽の矢が立って撮影も始まっていた。 全体の3分の1の撮影を終えたものの、エリックの演じるコメディシーンがどうしても制作陣のイメージと合わず、このままでは絶対失敗すると確信したゼメキス監督が主役交替をプロデューサーのスピルバーグに訴えた。 すったもんだの末にかねてからの希望だったマイケルを強引に引っ張ってくること成功してエリックを降板させたという。 費用や日程、キャスティングの再調整など莫大な負担が新たにかかっただろうに、思い切った決断をしたものだ。 でも、そのおかげであの名作が完成し、交替劇で余分にかかった費用より遥かに多くの興行利益を得た。 確かに、この映画のエリック・ストルツを見てもイケメンすぎて、ドクとのコミカルシーンが全くイメージできない。 おそらくあのポップでコミカルなやりとりではなく、もっと落ち着いたシリアスなものになっただろう。 アマンダ役のリー・トンプソンは「バック~」ではマーティの母役でうまくハマっていたけれど。 [DVD(字幕)] 6点(2018-01-29 22:28:16) |
15. メル・ブルックスの大脱走
《ネタバレ》 どこか昔見たシットコムを思い出させるようなコミカルテイスト。 「生きるべきか死ぬべきか」のリメイクだったが、邦題が違いすぎて最初は気づかなかった。 リメイク版といえばオリジナルとストーリーが結構違っていて面食らう場合もあるのだが、これはオリジナルにかなり忠実。 [DVD(吹替)] 5点(2018-01-24 21:27:41) |
16. サルバドル/遥かなる日々
《ネタバレ》 オリバー・ストーン監督は政治性や思想的メッセージが強いのでちょっと苦手意識があったが、これはなかなか面白かった。 ボランティアのシスターが目をつけられて強姦後に殺害されるなど、戦争での残虐行為が描き出される。 反権力・反政府のストーン監督らしく、これに加担している祖国アメリカを厳しい目で告発しているよう。 リチャード・ボイルの実体験が基になっているので生々しい。 ただ、ドラッグ、酒、愛人、借金がまつわるボイルの生活を見ると、危険な戦場での取材が決して崇高な動機からではないのであまり好きにはなれない人物。 [DVD(字幕)] 6点(2017-12-29 00:55:08) |
17. ダウン・バイ・ロー
《ネタバレ》 児童買春の冤罪にハメられた、顔の細長い男。 移動を頼まれた車のトランクに死体が入っていて、刑務所に入れられた猿顔の男。 いがみ合う二人が収監された監獄に、新たに加わったカタコト英語のイタリア人。 ロベルト・ベニーニは「ライフ・イズ・ビューディフル」と同じような口数の多い陽気な男。 この三人の脱獄ものだが、特にこれといった盛り上がりもなく「え?これで終わり?」というようなラスト。 三人のやりとりの妙や空気感、雰囲気を楽しめばいい映画だが、軸となるストーリーが全然物足りないので好みの映画じゃない。 [DVD(字幕)] 3点(2017-12-29 00:54:07) |
18. ディーバ
《ネタバレ》 憧れの黒人オペラ歌手の盗み撮りテープと、売春犯罪組織を暴露する告発テープ。 二つのテープを巡って事件が進行するが、歌姫とのラブストーリーは必要だったのか。 事件にもっと直接絡んでくるのかと思ったが、絡んでこなかったし。 [DVD(字幕)] 4点(2017-12-29 00:52:48) |
19. ペイルライダー
《ネタバレ》 頭に浮かんだのが新宿コマ劇場で主人公として無双する演歌スター。 その手の大衆演劇の西部劇バージョンのようだった。 主演・監督のイーストウッドがこれでもかというほど美味しいところを持っていく。 一人で悪徳保安官らをやっつけるは、母娘に本気で惚れられるは、村人たちにとっては天下無双の救世主。白馬に乗った騎士。 イーストウッドは確かに渋くてカッコイイのだけれど、内容自体は薄い。 悪徳保安官と過去に何か因縁があるようだが、何があったのかは結局わからずじまい。 [DVD(字幕)] 4点(2017-12-27 20:20:51) |
20. ミシシッピー・バーニング
《ネタバレ》 悪玉のイメージがあるジーン・ハックマンだが、ここでは善玉。ただの善玉ではなく、規則から外れた乱暴も辞さないところが頼もしい。 ともかく絵に描いたような極悪差別主義者と何の瑕疵もない可哀相な黒人という構図。実話に基づいた作品というが、いろいろフィクション部分もあるようだ。ただ、KKKなどの異常な黒人迫害があったことは幾多の事例もあるので客観的な事実だろう。信念に基づいて悪びれてないところが、カルト教団特有の恐ろしさと気味悪さを感じる。 その反面、現代の黒人暴動や犯罪などを見ると、反差別が黄門様の印籠的に使われて免罪符に利用されるケースもあるように思える。例えば、忘れられないのは沖縄で黒人三人の米兵に小学生の少女が暴行され大きな騒動になった事件。事件も衝撃的だったが、加害者家族が人種差別によるでっちあげだと主張したのには呆れ果てた。あまりに頭にきたのでよく覚えている。 自分が被害者の親なら、犯人と人種差別を主張した家族を殺してやりたいと思うに違いない。それは相手が黒人だとか白人だとかは関係ない。 今でも差別じゃないものまで何でもかんでも差別だ、ヘイトだと騒ぎ立てる人達がいるから、それらへのアレルギーもある。反差別は当然のことだが、それに乗じてくるものに警戒心が働いて、検証もなく丸々信じて受け入れることには抵抗がある。 この映画も何のフィルターもなく事実のみで作られたわけではないだろう。それでも、真摯に反差別に取り組んだ当時の人達には素直にリスペクトを感じる。 [DVD(吹替)] 7点(2017-12-26 22:41:40) |