1. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 実に約20年ぶりに観たけど、やはり面白い!タイムトラベルもののSFをベースに、アクションありコメディあり音楽良しと、映画の楽しさを十二分に発揮した作品です。俳優陣も、マーティ役のマイケル・J・フォックスやドク博士役のクリストファー・ロイドと、実にハマリ役!ジョージは弱虫で冴えない父親だけど、よく見ると結構男前だったりしますね。終盤、前述の欠点を克服した後には、逆にとても頼りがいのある父親に豹変していました。お遊び要素も多く、一例として、オープニング時に登場する多数の時計のうち、よく見たら時計台にぶら下がるドクの時計があったりして(そもそもこのシーンは、ハロルド・ロイドの『要心無用』のパロディですが)、細かい箇所も楽しめます。80年代の映画なので、確かに時代やファッション等に古い箇所はあるものの、息をつかせぬアクションや現代(80年代)と50年代を対比したコメディも非常に面白く、今観ても十分に楽しめますね。USJのアトラクションにも出てくるので、若い人で未見の方にもオススメです。娯楽系の中では最高峰に位置する映画です。 [レーザーディスク(字幕)] 10点(2024-09-04 11:21:33)(良:1票) |
2. ミツバチのささやき
映像・音楽・演出と、すっごい静かで綺麗な雰囲気が出ていますね。全てが奇跡的に撮れたんだろうなぁ・・。全編動く絵画を観ているかのよう・・。主人公アナの瞳もとても澄んでいて吸い込まれそう。まだ現実と空想の区別が曖昧な年頃の女の子を、子供の視点から見た世界で見事に描き切り、素晴らしいです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2024-09-04 11:18:00) |
3. ピンク・フラミンゴ
《ネタバレ》 映画史上、もっともお下劣な映画とされている作品。どんな内容か簡単に説明すると、世界で一番低俗な人間を競い合うお話で、街中でハレンチ行為をする男、ベビーベッドで玉子ばかり食べている母親、生まれた赤ん坊を売りさばく女、野外パーティでア○ルぱっくん踊りをする男といった、ケタ外れな登場人物達が、あらゆるばかりの俗悪を展開するといった内容で、観ていてムチャクチャ胸クソが悪くなることうけあい!アタマの固い方やスマートに生きてきた方にはオススメできない映画ですね(笑)。しかし、数ある映画の中でも、ここまで悪ノリに徹した作品はそうそう無いのも事実。まさにキングオブカルトムービー!マニア間で伝説ともなっている、ラストの犬の食○シーンは、どんな映画スターが大金を積まれてもやらないでしょう(笑)。故淀川長治さんや故水野晴郎さんは、この映画を観た事があるのだろうか?当然あるよね~。まず批評はしなかっただろうけど。(というより名誉のためしたくないか(笑))あと、俗悪シーンに流れる音楽がミョーにマッチしていて、奇妙な笑いがあふれ出てきますね。評価点は敬意を表してこの点数とさせていただきます。(ほめ言葉です)最後に、コンピュータゲーム中最もクソゲーとされているゲームの原作者で某大物タレントからのメッセージを借用して締めさせていただきます・・。「こんな えーがに まじになっちゃって どうするの」完 [DVD(字幕)] 1点(2024-09-04 11:17:38) |
4. グローイング・アップ
《ネタバレ》 いわゆるお色気青春物のコメディで、系統的には『アメリカン・グラフティ』や後の『アメリカン・パイ』のような作品ですね。日本でいえば『パンツの穴』みたいなものか。主人公達が筆下ろしのため女遊びをしたら、とんだオミヤゲをもらってしまっため、薬局で恥ずかしながら薬剤師と相談したところは、めちゃ笑えました。どうやら性的な羞恥心って万国共通のようだね(笑)。主人公は悪友とつるんでバカやりながらも、ちょっと不器用で優しい面があり、好きな女の子のために一肌脱いだりするんだけど、やはり結局はチャラくて行動的な男がモテるんだね~。 [ビデオ(字幕)] 7点(2021-08-07 11:30:39) |
5. 人魚伝説
《ネタバレ》 ずっと前から気になっていたものの観れなくて、ようやく鑑賞♪ タイトルだけ聞くと、人魚モノのファンタジーかと思いや、復讐劇だったんたね。 特に、ラストの血にまみれた凄まじさは圧巻! スプラッタ映画さながらのごとく殺戮しまくり!! ズバーッ!!ギャー!!!ボム!!ドバーッと!! 騒動に巻き込まれてしまったのは気の毒なんだけどね。 女優さんも綺麗な方で、邦画なのに珍しくボカシ入ってる。(笑) 何もかも失われていく物悲しげな表情もよく感じ出てる。 なかなかの映画でした。 [DVD(邦画)] 7点(2019-02-20 15:52:56) |
6. フィメール・トラブル
前作と同様、相変わらずのカルトな作風でぶっ飛んだ内容は健在!ディバインが、女子高生、コールガール、ならず者等、一人多役を違和感なくこなしていく姿が見事で、メジャー映画では味わえない、B級映画ならではのクセのある内容が良かったです。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-05-25 20:24:56) |
7. ロッキー
とっても単純明解で、底辺で生きる不器用な男女の恋模様と、誰でも本気になって頑張れば夢を獲得することもあり得るんだ!と言う事を教えられる作品ですね。エリートタイプの方だとあまりピンとこないかもしれませんが、劣等生タイプの方であればとても感情移入することと思います。 [レーザーディスク(字幕)] 7点(2018-04-15 11:08:06) |
8. アーティスト
ハイビジョン・3D等といった技術が飛躍的に進歩したこの御時世、あえてサイレントを採用と、かなり勇気ある映画ですね。内容としては、チャップリンの犬の生活やライムライト、雨に唄えばからの影響があるように感じられました。主人公がトーキーの波に乗らず、サイレントにこだわり続ける様は、心から(サイレント)映画を愛するからこそ、崩さない姿勢なのでしょうね。サイレントにこだわり続けたチャップリンしかりモノクロにこだわり続けた黒澤明しかり・・。彼らもきっと、この映画の主人公のように、かなり苦悩されたのでしょうね。いつもそばにいる犬の存在も、映画を引き立てていて、とても良い!この犬にこそ、アカデミー賞を受賞すべきかも。(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-12 14:14:41) |
9. ピクセル(2015)
《ネタバレ》 元ゲーオタの僕にとってはかなり楽しめました!出てくるキャラは、70〜80年代前半を中心に、ドンキーコングやパックマンにインベーダーといったメジャーどころはもちろん、Qバードやディフェンダーにアステロイドやペーパーボーイ等、ディープでマニアックなキャラも満載!そうそう、ギャラガにフロッガーやディグダグのファイガーにテトリスまでいたぞ。これ作った制作陣は相当なゲーマーだね。(笑)ちなみに、僕は出てくるキャラの約9割は判りました。だって、常識なんだもん〜。映画的には、深く考えずに、往年のゲームキャラを見て楽しむタイプの内容だね。ゲーム黎明期から80年代前半のゲームに慣れ親しんだ方には特にオススメできる映画です。まあ、若い方でも、マリオやパックマンあたりなら有名だし、それなりに楽しめるかな。そういえば、セガ、アイレム、データイースト、ニチブツあたりはいなかった気が。もし続編を出すのなら、このあたりも出てくるといいなぁ・・。 [映画館(字幕)] 6点(2015-09-20 09:37:56) |
10. エスター
小さな女の子を養子にして、その奇怪な言動を目の当たりにし、そして・・といった、サスペンスの王道をいきながらも、結構怖かった。下の妹が聾者である事も、シナリオに深みを持たせているね。ただ、旦那さんは鈍すぎで、ちょっとイライラ!終盤、女の子の秘密が明かされた時は意外だった。 [DVD(字幕)] 6点(2015-08-24 21:57:39) |
11. ファイナル・デッドブリッジ
《ネタバレ》 内容的には、サスペンス・スプラッタという、少し珍しい作り。頭飛んだり身体釘刺しとなったりと、結構どキツイ映像だった。まぶたを器具で固定するシーンがあったけど、あれは明らかに『時計じかけのオレンジ』のオマージュだね(笑) [DVD(字幕)] 5点(2015-08-24 01:13:16) |
12. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 キューブリック監督SF三部作の最終作とされている作品で、公開当時から思い描いてみた近未来という設定はちょうど現在に当てはまります。いや、本当に現在社会って、確実にこの世界と重なっていますね。勿論、アウトローな世界での話ですが。暴力・強盗・強姦・殺人等々、反社会なシーンが満載で、「うへぇ~」と思うほど気分が悪くなるはずなのに、それにハマってしまう自分がいる。いや、ハマったら不謹慎なのは分かっているんだけどね。主人公アレックスも、やりたい放題に非道の限りを尽くしながらも、ベートーベン鑑賞が趣味(それもかなり深く、同好の趣味の者には寛大だったり)というエラい高尚な一面を持った、非常に特異なキャラクターですね。多数の造語(イン・アウトやヤーブルとか)も、この映画独特の世界観を醸し出しています。デザインセンスも極めて秀逸で、ミルクバーの女体のオブジェ、自室の壁の大股開きの女のポスター、チ○コの形した美術品等、一歩踏み外せば猥せつ扱いされそうなものばかり・・(笑)。そういえば原作ではアレックスがベートーベンを聴きながらオナニーするシーンもあったっけ。映画の作りも革新的で、クラシック音楽を基調にしながら、ウルトラバイオレンスシーンやスローモーションを駆使した同士討ちのシーン、元仲間から報復されるシーンでの独特の効果音等、観る者をトラウマにさせてしまうパワーがあります。強姦シーンで襲われる女の子も妙に巨乳だったりするし。(失礼!)街頭のレコード店やその室内も素敵で、あんなお店があったら行ってみたい。冒頭のミルクバーの女体オブジェやその乳首から麻薬入りミルクが出るシーンはかなりぶっとんでますが(笑)。洗脳させられるシーンは、観ているこちらも吐き気を催しそう・・。強姦シーンに、あの名作ミュージカル『雨に唄えば』が使用され、それが後半のキーポイントとなっているところも凄い!ジーン・ケリーもよくこの曲の使用を認めたものだ・・。オープニングやエンディングの単一色だけで見せる映像、上目遣い、大げさなリアクション等々、この映画が最もキューブリック節が炸裂しており、同監督初体験の方にはオススメかも。但し、好みがはっきりと分かれる映画ですが・・。 [DVD(字幕)] 10点(2014-06-22 01:09:16)(良:1票) |
13. エレファント・マン
初見は小学高学年か中一くらいの頃でしょうか。当時の少年誌や児童向け大百科で「ショック!これがエレファントマンだ!!」と見世物や怪物のごとく紹介されていました。当時、ホラー映画や心霊写真といった類いが流行っており、僕自身もこの手のものにハマっていたので、興味本位で観てみました。開始からしばらく、見えそうで見えないメリックの素顔に興味を抱き、その容姿を晒した時には凄いショックを受け、その後の波瀾万丈な展開に心臓をえぐられたかのような衝撃を受けました。正直、その姿を一目見たいと思ってしまうのは人間としてごく普通の感性であり、同時に醜悪でもあるのでしょう。ただ、この映画を観ることにより、自身のモラルを問いただす機会にはなるでしょうね。もっとも、憐憫の情を抱くのは、相手によっては失礼極まりないことかもしれませんが・・。 [DVD(字幕)] 9点(2014-06-13 20:47:28)(良:1票) |
14. タクシードライバー(1976)
この映画を初めて知ったのは、かれこれ20年くらい前に、ビデオでーた(現DVD&ブルーレイでーた)のビデオカタログという本にて、最高星の評価点が付けられていたという、単純な動機からです。当時からみても古い映画なのに、最高星が付けられるという事は、よほど面白い映画に違いない!と思い、レンタルして観てみたが、当時ハタチの学生だった自分には何が面白いのか、さっぱり理解できませんでした。しかし、どちらかというとライト層向けのビデオでーたで、何故最高星が付くのかという疑問は残したまま・・。その後社会人となり、様々な苦境を経験し、一人暮らしも経験した頃、ふとこの映画の事が頭によぎり、再鑑賞してみました。凄い・・。主人公トラヴィスの心境が痛いほどよく解る。すっげぇカッコいい!!と思いましたね。但し、僕も含めてトラヴィスに共感してしまう方はちょっと危険ですが(苦笑)。世間でもしばしば無差別殺傷事件が起きていますが、その犯人はトラヴィスと似たような心境で犯行に及んでいるのでしょうね。勿論、実際に犯行には及ばず、まっとうな社会生活を営んでいる方が大多数である事は言うまでもありませんが・・。そのような性質から、この映画は、28歳以上(孤独・挫折等といった苦境を多少なりとも経験されたという意味で)で、非リア充でかつ自己愛の強い方であれば、共感できる映画です。逆に、社会生活未経験な方、楽観的な方、公務員やサラリーマン等といった集団社会生活の中で、みんなとも適当に打ち解ける事ができ、不条理な事があってもさほど気にせずに要領よくやっていける方には、あまり共感できないでしょうね・・。 [DVD(字幕)] 10点(2014-05-18 20:40:53)(良:1票) |
15. 13日の金曜日(2009)
《ネタバレ》 オリジナルの設定はそのままに、時代を現代に置き換えたリメイク作。相変わらず、ふざけている奴や欲情している奴は殺されたり、ジェイソンの超人的パワーも健在!「あはぁん~うふぅん~」といったシチュエーションからそのまま「グサッ!ギャー!」と流れていく展開もお約束(笑)。内容的には、パート2のストーリー展開(及びエッチ度(笑))をベースに、1(ボリーズ夫人(ジェイソンママ))と3(ホッケーマスク)の超ダイジェストストーリーを付け加えた感じでした。オリジナル版は効果音(「キ、キ、キ、キ・・・マ、マ、マ、マ・・・」といった)で恐怖をあおっているのに対して、今作では普通にBGMがガンガン鳴り響いているのは邪魔だったかな・・。あと、ジェイソンについての描写が圧倒的に足りないのは残念。 [DVD(字幕)] 5点(2014-05-18 02:51:06) |
16. コヤニスカッティ
右脳で楽しむべき映画というか、そもそも殆ど映画じゃないよね。むしろ環境映像といった感じ。制作者の意図としては、自然と現代社会の映像を対比させて文明の繁栄と退廃が見えてくるといったところでしょうか。まあ、画面をボーと眺めて映像や音楽から自分なりに様々な解釈をするのも良し、疲れたときに目をつぶり音楽だけを聴いても良し等、色んな楽しみ方がありますね。但し、決して万人向けの映画ではありませんが・・(笑)。そういえば、この映画って、その昔開催された愛知万博で上映されていましたね。音楽は生演奏で。観れた方ってかなり貴重な体験をされましたね~。 [レーザーディスク(字幕)] 7点(2014-05-05 19:22:59) |
17. ウエスト・サイド物語(1961)
同監督の『サウンド・オブ・ミュージック』が健全・家庭的な内容であるのに対して、こちらはロミオとジュリエットを不良グループの抗争に置き換えた反社会的な内容ですね。何かジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』を観ているみたい。健全・ロマンスといった、既存のミュージカルの概念を打ち破ったという意味では重要な作品ですね。ただ、主演のトニー役はミスマッチかなぁ・・。むしろ助演のベルナルドの方がめちゃカッコいい。ダンスシーンの演技力は圧巻で、数あるミュージカル映画の中でも特筆に値します。 [レーザーディスク(字幕)] 7点(2014-05-02 18:40:41) |
18. ポルターガイスト(1982)
いや~、目が疲れた~。とにかく光の点滅が多い!今の映像基準ではまず制作できないだろうなぁ~。いわゆるポケモンショックってやつで。それはさておき、内容的には子供向けというか、家族みんなで怖がりながら楽しむ映画といった趣ですね。ホラー映画を見慣れた人にはちょっと物足りないけど、初心者にはお薦めかな。ウリは、映像と効果音といった特殊効果を駆使した恐怖表現ですね。そのあたりはスピルバーグらしいといえばらしいけど。でも監督はスプラッターホラーの第一人者トビー・フーパー!もしスピルバーグが関わっていなければ、『悪魔のいけにえ』のような狂気とおぞましさが満載な映画となっていたのかも・・。 [DVD(字幕)] 5点(2014-05-01 17:58:28) |
19. ハロウィン(2007)
《ネタバレ》 率直にいうと結構怖かった・・。殺人鬼扮するマイケルが無差別に殺戮しまくるという、スプラッタホラーの定番ともいえる流れだけど、マイケルの少年時代を入念に描く事により、なぜ歪んでいったのかといったところは分かりやすいかな。もっとも、そこが逆に、オリジナル版では曖昧にすることにより得体の知れない恐怖が出ていたのが、本作では薄れてしまったという意見も多いようだけど、別物として観れば結構楽しめました。ただ、マイケルの怪物的パワーはさすがに異常だよね。軽々と重量物は投げ飛ばすわ、壁はぶち破るわ、刺されても撃たれても死なないわで、いくら何でもやり過ぎでリアリティが無い。あと、ルーミス医師、どっかで見た事がある顔やなぁと思っていたら、あの『時計じかけのオレンジ』の主人公アレックス役の俳優さんなんだね。歳取ったなぁ・・。そうそう、男性陣お待ちかねのお色気シーンも多く、乳繰り合っている最中に殺られてしまうのはお約束ということで・・(笑)。 [DVD(字幕)] 6点(2014-05-01 02:17:09)(良:1票) |
20. ナビゲイター
公開当時を考えると、CG映像によるUFOの出来映えはなかなかもので、『アビス』よりも先行していたのは評価できるかな。決して大作とはいえないが、特に観たいと思う映画がない場合や、若いうちであればそこそこ楽しめる佳作です。 [ビデオ(字幕)] 6点(2014-04-30 16:47:58) |