1. MEMORIES
オムニバス映画で短編が三つある。 (送り手は)順番に悩むだろう。 個人的には「彼女→大砲→最臭」が嬉しい。 楽しい気分で映画館を出たいから。 だが大友通は「大砲」がラストが嬉しいかも? 現実の順番がこれ。 1 彼女の想いで:ビジュアル的にすごいのだろう。でもそれだけ。 2 最臭兵器:大友克洋の絵に一番近いし、何より楽しかった。 3 大砲の街:大友克洋の監督作。ニコラ・ド・クレシーのBDに強い影響を受けたそうだ。 さて、この映画のスタッフは誰に向けて作ったのだろう。 老若男女向けじゃないことは、大友監督もわかってる筈だ。 つまりアニメマニア向けだろう。 もし、ふつうの小中学生たちに見せたら「つまんなーい」だろう。 過半数が眠ってるかも、昼食後の午後2時なら。 最臭兵器だけ、すごく評判が良いかもしれないが。 もう25年も前か。 もちろんデジタル技術はほとんど使われていない。 あなたのハートには何が残りましたか? (木村奈保子のマネ) 私には作画の技術しか残らなかった。 三人の監督は「絵」が前提にある人。 そのタイプは、脚本をおろそかにしてしまうのかも? 森本晃司:アニメーター出身のアニメ監督 岡村天斎:アニメーター出身だが、すぐ演出家に転向したアニメ監督 大友克洋:元漫画家のアニメ監督(この20年で漫画を何ページ発表したのか?) 【追記】2022年1月1日 大友克洋の漫画には常にユーモアがあった。 大友克洋の漫画のラストにはいつも笑いか余韻があった。 でもこの映画には大友克洋らしさがなかった。 脚本が弱いからだろう。 観客は短編にオチを期待する。いい意味で裏切られたい! でもそれがあったのは真ん中の「最臭」だけだった気がするのである。 大友マニアは大友の絵が楽しめれば良くて、だから私はこの映画が好きだ。 でも大友マニアじゃない観客は、この映画に満足できない気がするのである。 [DVD(邦画)] 7点(2020-11-15 21:55:33)(良:1票) |
2. クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王
《ネタバレ》 1992年4月から放送され、現在も放送中のTVアニメ『クレヨンしんちゃん』劇場版の第一作め。それがこの『アクション仮面VSハイグレ魔王』で、テレビ放送開始の翌1993年7月に公開された。テレビ版は三つのエピソードで構成される30分番組。そのため映画版も同様にする案があったらしい。 さてこの映画、長女ひまわりが出てこない(出るのは1997年公開の五作目から)。原作やTVアニメ版と違って、主役のしんのすけは特別な存在として描かれる。しんのすけが自分で考えて行動するストーリーになっている。家族とじゃなく、仲間とでもなく、一人(と一匹)で敵に立ち向かっていく(20年くらい観てないから記憶で書いた)。 泣けるぜっ そんなスペシャルな作品に「10点以外」はありえない。 だから★10点差し上げる。 [レーザーディスク(邦画)] 10点(2018-07-24 12:07:31)(良:2票) |
3. うなぎ
《ネタバレ》 主人公はモテる外見で、社交性もあり、妻を愛していた。しかし、自宅で妻と愛人の激しいプレイ(浮気)を観て逆上し、刃物で刺し殺す(何度も何度も刺しまくる!)。人間だもの、浮気をするのは仕方ないかもしれない。だが妻が、自宅のベッドでやるなんて、夫を馬鹿にしてる以外に有りえない。 主人公は血まみれのまま自首し、刑務所に行って8年後に出所するが、それがスピーディな描き方で素晴らしい。 色んな人が関わってきて、主人公は再生する。 とても良い映画だと思う。 ところで、私はこの映画を女性蔑視と全く思わない。妻が浮気したいなら、妻と愛人がラブホに行けばいい。愛人の男には自家用車もあるし、ラブホに週一で行く程度の金だってあるはずだ。つまり、妻と愛人は二人して夫(主人公)を思い切り馬鹿にしていたのだろう。思いっ切り強く殴ったら、それ以上に殴り返されることがある。それだけのことである。主人公は全く悪くない。ただ法律上、主人公が刑務所に行くのは仕方ない。日本は法治国家だから。 余談(バグ報告?)。 10回くらいやっても「この感想」が書けなかった。だから試しに、旧デザインにしたら書けた。バグだと思う。サイト側か、私の側か、何が悪いか知らないが。 [DVD(邦画)] 10点(2018-07-09 12:56:28)(良:1票) |
4. がんばっていきまっしょい(1998)
《ネタバレ》 冒頭、朽ち果てた高校のボート部の部室から始まったと思う。 そして過去にさかのぼり、主人公が女子ボート部を設立し、レースで少女たちが頑張る。 喧嘩したり、悩んだり、恋したり、高校生たちの青春が描かれる。 最後は、冒頭に戻って終わる。 たぶん、10年以上前にテレビ放送で観た。 本当に嫌な人が出てこない映画。 また地味な映画だと思う(そこが好きな人がいるはずだ)。 少女たちが可愛かった。 高校女子ボート部の青春が、たしかにあったのだ。 だがそれはもう過去のことで、だが、確かにあったのだ。 懐かしいわけでもなく、悲しいわけでもなく、虚(むな)しいわけでもない。 「あれは、たしかにあった」というのがテーマの気がする。 現在2017年。もう20年も前の映画だ。少女たちは40歳近いだろう。 いま12月だが、出演者たちの誰かは、今年、この映画を観たのだろうか。 [地上波(邦画)] 8点(2017-12-15 23:09:10) |
5. キリコの風景
不思議な映画。函館が舞台。 正体不明の男・村石が函館空港に降りる。 そして男三人がタクシーで、複数のマンションをまわる。 村石の目的は? のんびり観る映画。残る映画。 でもたぶんDVDは出ていない気がする。 [地上波(邦画)] 8点(2017-09-23 11:25:31) |
6. 天河伝説殺人事件
《ネタバレ》 この映画好き。 記憶違いかも知れんが、次のシーンがあった。 冒頭、主人公が、水上秀美(財前直見)の赤いスポーツカーの駐車マナーに愚痴る。 「いやな奴だろうな」って。 本編で、主人公は秀美と絡み、ちょっと恋が芽生えそうになり……。 そしてラスト、同じスポーツカーを見かけ、秀美のものと知り、でも声をかけず苦笑して、「やめておいて良かった」と確認する。 さて、ストーリー。 ぜんぜん覚えていません。それつまり、つまんなかったのでしょう。 でも、上記のシーンがあることで、忘れられない映画。 だから10点。 [地上波(邦画)] 10点(2017-04-04 10:56:50) |
7. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 大勢が観ていて、そして高い評価の映画。 1992年だから、もう25年前の映画。 ではあらすじ。 口汚く目の見えない元軍人(中佐)が、高校男子(高潔な苦学生)とNYで数日をすごす。 苦学生の目的は介護のアルバイトのお金(300ドル)で、元軍人の目的は自殺。 元軍人は人生に絶望しており、苦学生は退学の問題をかかえていた。 演出と演技がとても良いので、安心して観ていられる。 だが、元軍人の男が最悪である。暴言ばかり吐き、周りからすごく嫌われている。 それに盲目なのに、高級車(試乗車)を運転しスピード違反をする。同乗者がいるのに。 元軍人は実は良い人なのは分かる。 だが、どう考えても自己中心的な嫌な奴。 もし自動車事故を起こしていたら、どうするつもりだったのか。 この男、現実にいたら正真正銘のダメ男だし、自殺して悲しむ者はいないだろう。 だがこれは映画。映画だから楽しめる。 だから、(このサイトで)とても評価が高いのだろう。 ラスト、正義の演説と正義の結末。観客は満足するのだろう。 だが現実の組織(学校や企業)では、この映画の最終判決の「逆ばかり」。この映画の中の校長や有力者の態度が、現実では正義であり、そして金持ちが一番偉いと考えるのが現実の日本社会だろう。 だから、日本のこの映画サイトで評価が高いのは「おかしいな~」としか思わない。 「現実は長いものには巻かれろよね~」 「だけどこれ映画だしね~」 という前提で日本の人たちは毎日暮らしている。 だけど人間の理想は、この映画のような結末なのだろう。 だからこの日本の映画サイトで、この映画が、大勢から高い評価なのだろう。 最後に……二時間半と長いが演出がとても良いので退屈しないし面白いから、実は割と好きな映画。 退役軍人にはユーモアがあって、とても面白いキャラクターなのである。 [DVD(字幕)] 7点(2017-01-20 02:43:12) |
8. ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
《ネタバレ》 LDを買った当時、音楽シーンだけを繰り返し観た。 ドラッグレース(Niagara)と買物ブギ(Shizuko Kasagi)。 お話も良かったし、出演者が最後に歌う流れも良かった。 実はビデオテープも持っていて、いますぐ観れるが十年以上観ていないのは、なぜ。 理由に気付いたが、ひみつ。 小学生の女の子が観たら感動するんじゃないだろうか。 あくまで子供向けアニメなので、大人が期待して観るもんじゃない。 たまに頭の中で、EDの歌が流れる。 [レーザーディスク(邦画)] 8点(2017-01-08 00:10:50) |
9. 紅の豚
《ネタバレ》 なぜか主人公が豚の男(頭部だけ)。飛行艇乗りで、空賊ハンターを生業にし、独りで離島で自由に生活している。 ではあらずじ。 キザな男が一対一の飛行戦で負け、復活戦では引き分けになり、地上に降りて殴り合った。 主人公は豚の容姿だが、誰も疑問に思わず、馬鹿にされたりもしない。 それどころか羨望されたり、美少女と美女からモテモテ。 前提として一流のパイロットで、喧嘩もかなり強い。 性格はキザ。男であることを誇りにしているが、女性とは何故か距離をおいている。 つまり作った宮崎監督の理想の男、理想のアニメなのだろう。 これで容姿まで良かったら嫌味だから、豚にしたのだろう。 「だがぼくは本当は二枚目なんだよ」。そんな監督の本音がポロリ。 映画全体の色が好きだし陽気な馬鹿アニメなので、楽しい箇所が複数あるから7点にしたい。 だが、いい映画ではない(私にとっては)。 [DVD(邦画)] 7点(2016-12-25 17:08:38) |
10. ブレイド(1998)
《ネタバレ》 たまに観たくなる。 最初に観たのはテレビ放送だった。 ではあらすじを。半ヴァンパイアのヴァンパイアハンターが、ヴァンパイアの人類支配を阻止すべく奮闘するアクション映画。 主演は志村喬。 アクションシーンがカッコイイのだが、脚本が悪い。構成はいいのだが、細部が雑。 主人公の母親が中盤、突然登場する。そして主人公を少し苦しめるのだが、不要な気がする。 主人公は強い。マシンガンや特別製の武器で敵を圧倒し、バッサバッサと切り捨てるのが痛快。 それにしても敵のボス(豆腐)は、人類を支配する必要があったのか。 まさにB級映画。中身がないと言っていいが、だからこそ楽しい(のか?)。 1998年の映画。主演の志村喬がカッコイイ。 人気作で「3」まで作られて、「2」も人気が高いようだ。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-23 14:52:00) |
11. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
《ネタバレ》 中盤から、「もし足を怪我しなかったら」という想像の世界。幻想の世界。 幻想を観たのは誰? 主人公の少年のようで、実は全く違う。 じゃあ誰の観た幻想? 書いたのはもちろん脚本家(監督)なわけだが、そうじゃない。 みんなが観たい「もしも」の世界だから、共感を呼ぶ作品なんだろう。 ところで花火は四方八方に破裂する。平べったいというのは馬鹿か。 だけど子供視点の映画だからね。キッカケは何でもいいのだ。 父親「いつも悪いねえ」 娘「それは言わない約束でしょ」 タイトルが有名なので、ずっと観たかったTVM。 1993年の作品だが、昨夜が私には初見。 良い映画だし、観れて良かった。 [インターネット(字幕)] 7点(2016-08-19 09:15:14) |
12. メン・イン・ブラック
《ネタバレ》 ユーモアがいっぱいの映画。だから観ると楽しくなる。 私の理想の映画。DVDあるのに何年も観てないが。 JとKの関係がいい。ベタベタしていないところ。ベテランと若僧。 実際、Jみたいな上司だとストレスがたまるだろうが、他人事だと楽しめる。 前半で主人公が、自分の過去全てを捨てるかどうか迷って夜が明ける。 その際、両親や友人などの情報が全くない。そこがいい。 迷い決断するシーンがあることで、この映画が好きになった。 映画の全体も部分も大好きだけど、深い葛藤があるので一作目が一番いい。 [DVD(字幕)] 10点(2016-02-13 02:31:52) |
13. ハード・ウェイ(1991)
オーストラリアに行ったとき、ホテルのテレビで初めて観ました。英語は苦手だから、よくわからなかったけど、知ってる役者二人が主役なので、楽しみましたね。もう、25年も前の話です。●ちなみにテレビ(字幕)を選んでいますが、実際はテレビ(原語)です。テレビ(原語)が無くて選べないもので。 [地上波(字幕)] 7点(2015-12-18 04:29:19) |
14. 12人の優しい日本人
大好きな映画。 12人が議論するが、誰が主人公なのだろう。 わかった! そうか、あの人だったんだ(ヒントはリンチの『TP』)。 [DVD(邦画)] 10点(2015-09-27 14:41:29) |
15. IT/イット〈TVM〉
《ネタバレ》 テレビ映画のせいか、映像はチープだと思う。 でも大好きな映画。テレビっぽいチープさが、いいのかもしれない。 また音楽が好きだし、脚本も演出もいい。キャストもみんな合ってるし、不満が全くない。 このサイトで後半の評判が「かなり悪い」けど、私はそうでもない。 最後まで楽しんだし、DVDを何度も観ている。 キャスト4人のコメンタリも楽しい。 またコメンタリは、監督だけ別採りで一人語り。脚本は、ラリー・コーエンと監督の共同名義だが、「後半はできが悪い」と判断した監督が一人で書き直したそうだ。 3時間と長い作品が、その長さが私は嬉しい、とても。 どうやら私はこの映画を特別に愛しているらしい。10点! [DVD(字幕)] 10点(2015-06-10 04:34:19) |
16. Mr.デスティニー
2010年に観て、とても気に入りました。1990年の映画なんですね。『恋はデジャ・ブ』は隠れた名作と言われつつ、実は百人以上のレビュー(隠れてないじゃん)。だけど、この映画はもっと隠れた名作だと思っています。マイケル・ケインの怪しい雰囲気が、ピッタリだと思いました。★10点! [地上波(字幕)] 10点(2015-02-03 01:58:49) |
17. 海がきこえる<TVM>
《ネタバレ》 音楽が好き。それが第一印象。 主人公は高知に住む男子高校生、杜崎拓。 高2の夏休み、東京から同じ学年にリカコが転校してきた。 「さすが東京やね」を体現する、美人で生意気なリカコ。 主人公の親友の松野は、転校初日からリカコを追いかけ始める。 年開けの3月、ハワイに修学旅行。拓はリカコに金を貸す。 4月、高3で同じクラスになり、GWに2人きりで東京へ。 同5月、校内で殴り合い。 11月、学園祭で、拓はリカコに殴られ、松野にも殴られる。そして親友の松野と一言も口をきかないまま卒業。拓は東京の大学、松野は京都の大学、リカコは地元の高知大へ。 7月、帰省した拓は、貸切の居酒屋で、同級生たちと再会(未成年です)。 清水明子と話し、リカコが東京の大学とわかる。 そして9月、東京。拓は吉祥寺駅のプラットホームでリカコと再会。 ちょっと大人びたリカコの長髪が風にゆれた。 さて……この『海』のレンタルDVDはメイキング入り(充実の50分)。メインスタッフ五人(高橋望P、丹羽圭子、近藤勝也、田中直哉、そして望月監督)が、ロケハンから11年ぶりに高知を訪れ、当時を思い出しながら歩き、そして和室で座談会(2003年5月収録)。鈴木Pのインタビューが何度も挿入され、和やかでスリリングな50分。もちろん宮崎駿監督の話が何度も(全く関わってないのに)。そして宮崎駿が立腹した理由もわかります。 ところで脚本の中村香は、実は丹羽圭子。『海がきこえる』は初の脚本。この後、ジブリの四作『ゲド』『コクリコ』『アリエッティ』『マーニー』でも脚本を担当(全て共同)。どんな人か、DVDで分かります。 ではデータ。1993年の5月5日午後4時からテレビ放送の、72分のアニメ作品(番組枠は90分)。原作は、月刊アニメージュに2年連載の同名小説。 当時、ヒロインの身勝手さに腹を立てた。 でも美人だからね、好きなヒロイン。 だけど目の前にいたら大嫌いな女(死んでくれ)。 拓、リカコ、松野って、連載誌の読者層とは正反対なんだよね。 リカコの父親も、「愛人と高級車」がキーワードの金持ちだしさ。 音楽が好きな映画で、CD持ってます。冬より、夏に観たい。8点! 【追記 2017年03月23日】 2016-10-05の、ゆき氏の長文レビューを読んで感心した。 この作品のヒロインは、アニメてきでなく、とても現実的な女性だ。自己本位で、他人の感情を考慮しないような最低の女。 そんなヒロインに惚れる主人公は、なぜ惚れたのか。百パーセント、容姿だけである。 ああ、なんて悲しい作品なんだろう。 だが私は、音楽が好きなんだ。作画も演出も好きなんだな。だから8点を付けているんだ。 [地上波(邦画)] 8点(2014-08-13 10:39:51)(良:1票) |
18. 学校の怪談2
《ネタバレ》 この2作目が一番好き(シリーズは4まで観ています)。私が、怖さを求めておらず、ほのぼの系が好きだからでしょうか。●正直、しょーもない映画とも思います。でも観ていて安心感があるし、ユーモアがあるし、楽しい雰囲気が好きだし、子供たちが楽しそうなのが好きなんだと思います。●いろんなエピソードがあって、心に残る映画だと思うけど、ココでの評価を読むと――そうでもないようで不思議だし残念です。★私がこの映画で一番好きなのは、笛の少年(ケン、8歳)が最後まで喋らず、でも(野村宏伸演じる)泥棒だけが理解するから。●前田亜季は可愛いし、西田尚美も可愛いし、米倉斉加年はとぼけた演技が楽しいし、岸田今日子が素敵だし(時計にこだわるとこ、、廊下を曲がるとこ、写真に戻ったとこ)。●事件が解決し、野村宏伸が学校の門で児童たちとサヨナラ。子供たちの「また会えるよね」の呼びかけに、振り向かず応えないのが素敵です。そしてラストシーン、電車とバイクはY字に別れて行く。「俺のような泥棒になるんじゃねーぞ」と勝手に受け取りました。「いいな~、作り込まれてるな~」。だから私は好きな映画なんです。■余談ですが、パンフに7人の子供たちの手書きのプロフィールと作文。1996年の映画で約20年前だから、みんなもう30歳前後(世代交代してるよ)。それと監督と脚本家の対談が掲載。ケンが喋らない理由が分ります(監督も知らなかった)。★10点! [地上波(邦画)] 10点(2014-06-17 00:08:01) |
19. もののけ姫
クルマに乗ると「歩行者が邪魔だ」と思い、クルマをおりて3秒後には「クルマが邪魔だ」と思う。 実は、善と悪は「全く同じ」で、立場で印象が変わるだけだと思う。 人は誰もが色んなことを考える。何を考えようが自由だ。 でも、個人が「人類と自然の共生を考える」のは傲慢だと思うし、それを公的に発表するのは「馬鹿のすること」だと思う。 宮崎駿監督は、クルマとタバコの愛好者。趣味は軍用機。仕事でアニメを作り、グッズも売って、長編映画引退後の今も「大量生産」の指導的立場。たとえるなら『もののけ姫』のエボシ御前。大自然(サンと狼たち)の敵だろう。 この映画は、宮崎駿監督の「一番の大作」。 だけど私には0点だ。 [レーザーディスク(邦画)] 0点(2014-01-23 01:23:14) |
20. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
《ネタバレ》 「もしネットの海で生きられたなら・・・」。そんな夢想をしてしまう映画。■映画監督・押井守は、人間ドラマに興味がないらしい。映画の中に、見た事もない世界を創造したい。それが望みらしい。実現していると思う。■作家が死んでも作品は残る。さてこの文章、私が死んでも残るかも。一種の不老不死かも(夢想?)。◆政治・軍事が苦手のせいか、初見も再見時も「さっぱり」。でもDVDで日本語字幕を表示すると、どんどん頭に入りました(たまに一時停止)。私は「視覚>聴覚」なのです。また、英語音声で気分転換も。★ちなみに続編の『イノセンス』公開は9年後。★9点! [DVD(邦画)] 9点(2014-01-17 01:47:17) |