1. もののけ姫
《ネタバレ》 何回も観ている作品だが、Youtubeのストリーミングが始まったので再鑑賞。蝦夷文化やタタラ文化の勉強になる。師匠連は大陸のメタファーか?これらを面白いと感じるのは紛れもなく自分が日本人だからだろう。一方でアメリカでも千と千尋の次にジブリで評価が高い作品だが、テーマがシンプルで分かりやすいというのは大きい。 個人的には美輪さんに限らず非声優を起用したのは良かったと思う。もしこの作品がアニメアニメした声で構成されていたら印象は全く違ったものになっていただろう。 若いときに観たからか、良い悪いではなく自分の感性に既に入り込んでしまっている。きっとアシタカ、モロ、猩々のモノマネを一生やり続ける人生だろう。 他にはエボシの「賢しらに僅かな不運を見せびらかすな」というラインが印象に残った。「我が名はアシタカ!」と同様に、どう英訳してもこの美しい日本語と等価な表現は出来ない。 あと全く賛同は得られないかもしれないが、最後にアシタカがジコ坊を止めようと両手を広げてケツを突き出すシーンの絵面はめちゃくちゃ笑った。 [インターネット(邦画)] 10点(2020-04-16 11:04:15) |
2. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 男の友情の素晴らしさ、温かさがド直球で自分には響きました。おっさんになっても大切に思ってる友達との友情って、永遠ですよね。あと何気に映画がコンパクトでさっさと展開するのも良い。 [インターネット(字幕)] 10点(2018-06-04 01:47:07)(良:1票) |
3. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 愛、友情、人生の先輩から受ける温かさ等、生きる上で素晴らしいことが凝縮されている映画だと思う。ベンアフレックが部屋を訪れるシーン、最後車で突っ走るシーン、ロビンウィリアムスと抱擁するシーンとかたまらん。精神科医の印象良くなった。 [インターネット(字幕)] 10点(2018-06-04 01:45:05) |
4. 天空の城ラピュタ
《ネタバレ》 飛行石のすごさを示すためだけに登場したポム爺さん、、、パズーが「ポム爺さん!」と唐突に叫ぶところは何回見ても笑ってしまう。他にも笑うところ沢山あるので、真面目に見ても不真面目に見ても最高の映画。 [地上波(邦画)] 10点(2018-06-04 01:37:26) |
5. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 最初のシーンはマーロンブランドの台詞を全部暗記しました。ルカブラージが死ぬシーン、バルズィー二の裏切りが発覚するシーン、ソニーが死ぬシーン、そして最後の皆殺しのシーンなど、印象に残るカットが多くそれだけで飯何杯でもいけます。高校のころは部屋にコルレオーネファミリーのポスター貼ってました。 [DVD(字幕)] 10点(2018-06-04 01:34:27) |
6. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 「ノスタルジーに惑わされるな」は自分の生き方そのものに大きな影響を与えている。人の生き方を変える映画ってすごいと思う。 火事で死にそうになったアルフレードを助けるシーン、少年から青年に変わる演出も泣ける。彼女の映像を取る伏線も見事に回収している。最後のシーンはジーンとくる。愛に溢れた映画。過不足なし。死ぬ前に見られればいいなあ。 [DVD(字幕)] 10点(2018-06-04 01:31:35) |
7. 女は女である
《ネタバレ》 現時点で僕だけ10点をつけていて少し気が引けるのですが。。。ずれたこと書いてたらすみません、でも好きなものは好きなんです。 ストーリーは何も無し。あるのは色彩、音楽、そして男女。スマホもインターネットもないのにこの時代のパリジャンは今の時代の人より幸せそう。結局生きるってそういうことなのかなと。テクノロジーは進んでいくけれど、その進歩のライン上に普遍的に存在し続ける幸福に悠久を感じた。 一方で、コメディかつこのキャストじゃなかったら作品として成立しなかったとも思う(単なる恋愛映画にしていたら相当うざいだろう)。頭をぶつけるベルモンドや、無駄にずっと抱き合っているカップルなど、笑うところが沢山。テンポも良く飽きずに見られた。またウイスキー飲みながら観たいと思う。ただそれだけ。 [インターネット(字幕)] 10点(2017-11-26 13:15:43) |
8. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 10点寄りの9点かなあ。あんまりケチつけるところが見当たらない。昔、爆笑問題の太田さんが「三船敏郎の刀を振りながら馬に乗って戦うシーンは絶対誰にも真似できない」と言ってましたが、本作を見て納得です。普通に危な過ぎるでしょこの演技。 上原美佐さんの演技は最初はきつかったけど終盤で慣れました。田所が味方になる伏線の張り方とかも良かったです。ルーカスが参考にしていたとは後から知りました。本作におけるR2D2とC3P0の掛け合いにも何度も笑わされました。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-07-23 15:29:48) |
9. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 10年ぶりくらいに見たが初見時より楽しめた(Youtube動画"Akira Kurosawa - Composing Movement"を見た後だったからかもしれない)。全てのシーンに意味があり、全てのカメラワークに意味がある。時間もちょうど良い。冗長な台詞を必要とする映画は単に映像が雄弁でないだけと気付く。コメディシーンは60年近く経った今でも面白い。三船敏郎も田中邦衛もキャラ立ちすぎてて、今後こんな俳優さん出てこないんじゃないか、、、とちょとさみしくなった。 [インターネット(邦画)] 9点(2020-07-20 15:14:18) |
10. スチームボーイ STEAM BOY
《ネタバレ》 Amazon USでの評価とみんシネでの評価の差に驚き。Amazon USでは評価が高く(低評価はBrits Englishに対するdisとかそんな感じ)"One of the most underrated anime"みたいに書いてるレビュアーがいましたが、まあみんシネのレビューを読んで納得。 自分はアメリカナイズされているのか、普通に面白かったです。恐らく日本的なアニメ好きの方にはハマらない作品なんでしょう。自分はそもそも普段アニメを見ませんし、日本特有のアニメアニメした描写が気持ち悪く感じるタイプなので、その逆張りとも言える声優陣は却って良かったです。当然のことながら「大友克洋作品」という期待なんて微塵もなかったので、それも良かったかもしれません。 逐一のシーンに意味があり、「このシーンに何の意味があるんや」と思った瞬間には説明の描写が入る。飽きずに最後まで観られた映画は久しぶりでした。19世紀のイギリス家屋の描写も永遠が感じられて良い。これくらいシンプルなストーリーがマイブームだ。 [インターネット(字幕)] 9点(2020-04-05 14:54:20) |
11. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 アメリカで観ました。非常によく作りこまれており、好き嫌いはあれどケチをつけるのはなかなか難しい映画かなと。コメディパートは超ウケていて、案外日本より欧米向けの映画なのかも?とも思いました。 後半ダークな展開になってもあまり嫌な気分にならないのは、どの登場人物も憎めないからでしょうか。エロシーンの間接的な描写は妙にエロかったです。"Those who use subway are stinking"みたいな伏線が長男が地下鉄に乗りながらモールス信号を解読するシーンで回収されていたのも、よく考えて作ってるなあと感心しました。安易なハッピーエンドにしないのも、ironicな映画として良い。万引き家族より1点高い9点で。 【追記】 金持ちが階段を上り貧乏が階段を下りるメタファー、重石が偽りの希望として家族にパラサイトするメタファー、真のパラサイトは貧乏人をexploitする金持ちというメタファーに解説動画を見るまで気づきませんでした。directingもeditingも凄すぎてちょっと言葉にできない。 [映画館(字幕)] 9点(2020-02-14 03:03:07)(良:1票) |
12. 恋人までの距離(ディスタンス)
《ネタバレ》 男の理想を描いたような映画。一つの恋愛のために人生が存在しているかのような感覚が上手く描かれている。セックスが描かれていないのにリアルを感じられる点も良かった。女性を引き付ける英語のセリフはこんな感じなのか。 しかし邦題が酷すぎる笑。なぜそのままに出来ないのか、つけた人の罪は重いぞ。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-12-23 00:07:58) |
13. クレイジー・リッチ!
《ネタバレ》 在米の者です。まず、ホワイトウォッシュされずにアジア系で固めたことを評価したいです。プロットはまあ普通と言えば普通かもしれませんが、台湾系2世のコンスタンスウーを主演に起用したことで、アイデンティティと環境のバランスを取る難しさにリアリティが生まれ、感情移入しやすかったです。本質的な人種差別を無くすためには、ポリティカルコレクトネスよりもスターを生むことの方が効果があると考えており、ショービジネスだけでなく社会全体にとって価値のある作品だと考えています。そしてアジア系以外が見てもちゃんと楽しめるように作っているのが良かったです。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-09-22 14:42:23) |
14. 僕たちは希望という名の列車に乗った
《ネタバレ》 自分の人生にリスクを取ってまで友達の誇りを守ることが果たして出来るか。ジャンルは全然違うけど、スタンドバイミーのようなかけがえのない友情を感じる良品。亡き父の尊厳を守るためにクルトを売らざるを得なかったエリックが「ごめん」と泣きながら謝るところ、西ドイツへ逃げるクルトを最終的には社会主義者の父が握手して逃がすところなど胸熱シーン満載。皆さん西ドイツへ逃げられて良かったですね。禁固10年のエリックはその後どうなったのだろうか。その後の描写があっても良いと思ったけど、西ドイツでの卒業写真1枚だけの描写で終えるのが逆に良かったのかもしれない。めちゃくちゃ面白かった。 [映画館(字幕)] 9点(2019-06-03 19:45:59)(良:2票) |
15. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 まず冒頭の地球の海の描写で2点くらい持っていってる。相変わらず水の色彩だけでなくテクスチャーまで表現することにかけて天才的。無重力に浮かぶサンドラブロックの涙もね(世界で最も美しい顔1位なのに演技も上手い泣)。音響やカメラワークも妥協がない。事実上、登場人物が2人しかいないし(2人とも魅力的)、時間も90分しかないのに、この濃密度はちょっと考えられない。むしろ映画はこれくらいシンプルでいいのかもしれない。自分的には宇宙映画ナンバーワンかな。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-05-08 13:20:17) |
16. 最も危険な愛し方
《ネタバレ》 キュアロンのデビュー作ということで、ローマ公開記念にamazon usで観ました。全然レビューがないと思ったら日本未公開なのか。。コメディーの要素強めだが、トリュフォーの恋愛日記ラテンアメリカ版という感じで面白かった。人生におけるセックスの重要性をちゃんと表現したい、という思いがデビュー作から感じ取れます。あと、テキーラを飲むシーンの水分の描写(泡を含めた水のテクスチャーの表現)が素晴らしかった。もっぱら色彩の表現をするタルコフスキーよりも、detailまで含めた水の表現についてはキュアロンの方が優れていると感じた。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-03-03 12:16:56) |
17. 天国の口、終りの楽園。
《ネタバレ》 途中までは空の描写がうまいなーくらいにしか思ってなかったが、どうやら自分は旅と別れと人生というテーマに弱いようだ。エンディングの音楽も相まって、ブエノスアイレスを観たときに近い、何とも言えないジーンとした気持ちになった。 ルイザが最後に2人に向けた言葉、"Life is like foam, so give yourself away like the sea"にグッと来た。どうして2人の少年がその後会わなくなったのか。人生なんてそんなものだからだ。まさにLife is like foam。 [インターネット(字幕)] 9点(2019-02-28 13:15:05) |
18. ALWAYS 続・三丁目の夕日
《ネタバレ》 途中までは一作目を超えないんじゃないかと思いながら観てましたが、伏線もパーフェクトに回収して文句の付けようのない作りこみでした。製作陣の愛を感じる。特に鈴木オートが後輩の牛島の幻視を体験するところはめちゃ泣いてしまいました。戦争を経験した世代のお蔭で今の日本があることを感謝したいです。自分はアメリカに住んでいるのですが、これからも日本人であることを大事にして生きていきたい。 [インターネット(邦画)] 9点(2019-02-25 14:50:53)(良:1票) |
19. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 こんなん日本人なら泣くしかないやろ。テレビ的なありきたりな見せ方だけが減点ポイント。それにもまんまと引っかかってしまったが。世界の中で日本人固有の清貧や情の大事さを再確認した映画。テクノロジーは不幸を減らすことが出来ても、本質的な幸福をもたらす訳ではない。 [インターネット(邦画)] 9点(2019-02-21 13:28:56)(良:2票) |
20. ボヘミアン・ラプソディ
《ネタバレ》 映画館で泣いてしまった。周りの人も泣いていた。どうやって再現したの?というくらい高いレベルで再現されていて(役者さんマジで似すぎで後で確認するまで本人が特殊メイクしたものかと思ってた)、またクイーンに対するリスペクトが終始感じられて良かった。クイーンは高校以来あまり聴いていなかったけど、その素晴らしさを思い出させてくれたことに感謝したい。今やAIDSは死なない病気になったので、フレディがもし生きてたらな~なんて考えながらこのレビューを書きました。 [映画館(字幕)] 9点(2018-11-11 17:38:21)(良:1票) |