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1.  竜二 《ネタバレ》 
ヤクザがいました。 ヤクザから足を洗いました。 平凡に嫌気が差してヤクザに戻りました。  物語としてはこれだけなんですが、不思議と響く映画ですね。 金子正次は粗削りでこの時点では演技も正直上手いとはいえない。 でも、何か光るものがある。  ラストの永島暎子のセリフが秀逸。
[映画館(邦画)] 8点(2023-12-11 09:23:27)
2.  タンポポ 《ネタバレ》 
30年ほど前にビデオで観た記憶あり、令和5年になりスカパーにて再鑑賞。  それにしても皆若い。変わってないのは宮本信子と桜金造ぐらいかw あののっぽさんもホームレス役で出てますね。これは今回気付きました。  現在もラーメンブームと言えなくもないけど、バブル期のラーメンのほうがシンプルだったんですかね。 そういえばそうだったような気がする。現在とは違ったラーメンへの拘りがあるような気がします。  映画は不思議な構成で、宮本信子のお店編とそれ以外の食にまつわる小話の組み合わせで ちょっと意味不明なパートもあり、かなりシュール。 役所広司のパートなど、エログロを無理やりぶっ込んでくる伊丹テイストはこのころから既に始まってたんですね。 優等生っぽい映画の表現に否定的だったんでしょうか。これが味というものでしょうか。  最後の授乳シーンは、生まれて初めての「食す」は母乳ですというオチでしょうか。 赤ちゃんも美味しいものには夢中になるというメッセージでしょうか。
[地上波(邦画)] 6点(2023-07-24 14:48:31)
3.  ブラック・レイン 《ネタバレ》 
松田優作の伝説的遺作。改めて見直してみました。  私の独断と偏見によればこの映画、マイケル・ダグラスと高倉健による「不思議の国ニッポン・刑事物語」になる筈が、怪物・松田優作の出現によってモンスター映画と化してしまったというところでしょうか。物語の大半を食ってしまってます。 さすが存在感は抜群。大阪の描写も無国籍風でなんともオシャレ。  ストーリー自体は緩慢であまり入っていけなかったのですが、邦画ではありえない高倉健(レイチャールズのモノマネ!)を見る事が出来るのもポイントかもしれません。公私ともについてまわったイメージを払拭できたのではないでしょうか。  ただ、映画自体はそれほどでもなかったかなー。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-06-22 08:55:56)
4.  男たちの挽歌 《ネタバレ》 
30年以上前にビデオで初めて観ました。いやなんというか、ビックリしましたね。 皆さん仰る通りベタではありますが男同士の友情とか兄弟愛とか全てを直球で素直に描き切っている見事さというか。   映像も綺麗で斬新でした。ただ、観る年代によってくさいとかやりすぎとかリアリティとか感想も変わってくるもんですね。 情の観念も日本とはちょっと違いますし。  それと、ジョン・ウーの評価が定まる前の映画ですからね。  それは仕方ないとして、まんまこの映画の世代の人間としてひと言  「能書きはええ。男なら見ろ!そして泣け!!!」  そんな映画です(笑)   (後年、香港と台湾に旅行に行きました。香港でマークが食ってたような弁当食いましたよ。 思ってたより薄味だったかな。なにもかも懐かしい)  (追記R.4.5月) 4Kリマスター版を劇場で鑑賞。念願のスクリーン鑑賞。初期ビデオ版の翻訳ですね。 BGMが自分の記憶とは違ってこのシーンにも入っていたか?劇場の音量だからか?等々 感じるところありましたが、堪能いたしました。やはり傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2022-04-11 08:29:24)
5.  スカーフェイス 《ネタバレ》 
ギャング絡みの古典的ハードボイルドだと思い、これは外せない映画なんだろうと観てみましたが、かなり違いました。ああ、そういう映画だったのかーという感想。割と新しい映画でしたか。83年公開です。  アル・パチーノ演じるトニー・モンタナの破滅的マフィア人生のお話。成り上がりたいという思いが、あんなキャラクターを形作るのでしょうか。無鉄砲なのかそれなりに出世の算段があったのか最後まで分からず。暗黒街で富と地位を築き、それでも満足せずその地位を守るが為に疑心暗鬼が募る。クスリに逃げる。分からなくはない。共感はできませんでしたが。  反抗的、短気、粗暴、好きな人には大好きな主人公像、熱演であります。後のいろんな映画はこの映画へのオマージュだったりするんですかね。   クライマックスの銃撃戦はマンガです。線の細いターミネーターみたいなのが出てきてコメディかよ!と腰砕け気味に。観ておいて損は無かったけど長かったな〜。
[DVD(字幕)] 5点(2021-07-03 17:51:02)
6.  ブラインド・フューリー 《ネタバレ》 
約30年ぶりに再鑑賞。公開当時はバブルでしたかね?  ご存知座頭市のアメリカ版なのですが、勝プロ公認だそうですから正統派版なんですね。 面白いのは、座頭市の設定が割合きちんと受け継がれていて(とぼけたコメディ要素も含め)とてもファンとして喜ばしい内容だという事。視力を失ったいきさつや剣術を身につけるくだりも自然で、何故盲目のアメリカ人が剣の達人なのか?納得出来ます。 本家座頭市も本作と同様に子どもが大好きでエピソードに度々描かれるんですが、きちんと踏襲されています。  ルドガー・ハウアーもこんな面白い役を演じたんですね。殺陣はキレがイマイチという感じでしたが雰囲気はいいです。コスギ父ちゃんもかっこいい。表現にかなり甘さのあるB級映画ではあるのですが愛すべき一品です。ラストは本当の座頭市だよ泣けちゃうよ!   監督はテレビ版カウラ(石田純一主演)の人でしたかぁ。 途中から出てくるヒロインは愛と青春の旅立ちに出てたお友達役の人なんですねぇ。 悪の組織の若頭は地獄の7人のあの人でしたかぁ。おまけに元ボクサーだっだそうで。  ※2021.7.6追記 元ネタと言われている座頭市血煙街道を鑑賞。多くのエピソードはこの映画から取り入れられているのを確認。クオリティは勿論座頭市に軍配が上がりますが、なるほど興味深い。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-30 13:45:29)
7.  サルート・オブ・ザ・ジャガー 《ネタバレ》 
80年代かな?、友人に勧められて観ました。ビデオ化直後だったかも。 今回、改めてDVDで鑑賞。当時感じた通り、やはりこれは日の当たらない傑作です!  物語はいたってシンプル。このシンプルさが肝でしょう。 試合して、砂漠歩くだけ。また試合して。世紀末的な北斗の拳かマッドマックス2的な世界観。 しかも競技の説明は殆ど無し。でもそこは大事なとこじゃないので一瞬で引き込まれました。 下手すると死んじゃいそうなぐらい過激なスポーツなのですが、観れば夢中になりそうです。 あの雰囲気の中で試合後がノーサイド精神なのもなかなか面白いですね。  ルドガー・ハウアーが渋い(最近お亡くなりになられたのですね)。師弟関係の描写は控えめに、 淡々とストーリーが進行していく感じもお気に入りです。クライマックスは身震いするような カッコよさが待っています。  これはおススメの映画ですよ。
[DVD(字幕)] 8点(2021-06-21 09:31:30)(良:1票)
8.  座頭市(1989) 《ネタバレ》 
実質最後の座頭市でしたね。エログロてんこ盛りで勝新がやりたかった事を全て詰め込んだ感じです。 豪華なセットとキャストは勝プロを崩壊させる事に一役買った事でしょう。 内容はテレビシリーズのエピソードを繋いだ感じですが、映画の持つ迫力というか、重さというか、 ずっしり感じる事が出来ます。歳とった座頭市も悪くない。いきなり土間にこぼれた味噌汁を舐めますから(笑) あのテイスト、やっぱり勝新は天才役者なのだ。    以前から疑問に思っていた2パターン存在するラストのセリフ。初見の時、小走りする按摩さんたちが 何か言っていたはずなんです。  先日BSフジでディレクターズカット版なるものが放送されましたが、入っていました!  按摩さんたち「(鶴について)世の中分からないもんだね。あんないい人が捕まるなんて」 「幕府の悪口を言ってたがあれがいけなかった」  等々言っているのですが、その後発売されたDVDにはそのセリフは入っていませんでした。 だから、按摩さんの集団に鶴太郎がいないのが不自然になってました。  あのセリフが入ると締まるんですよ、うん。  情報によると、フジ放映版は勝新が手を加えた特別版らしく、細部も違うらしいです。 個人的にはコッチですね。 もう勝新も三木さんも蟹江さんも内田さんもいない。今後創る事のできない本当に豪華な映画でした。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-03-16 14:39:08)
9.  子どものころ戦争があった
20年以上前に視聴。戦時中の日本。蔵の中に匿われていたハーフの少女。差別や偏見の中、病気で死んでしまう。 そんな映画であった記憶がありますが、調べてみると反戦団体が綴った原作で内容も沿っていると思われます。 伴淳が少女の遺体を荷車で運ぶシーンだけ印象的。 少女の水遊びシーン等が全裸?なので今の放送コードに触れるためか、その後放映を見たことがないがもう一度 観てみたい気もする。
[地上波(邦画)] 5点(2019-03-22 17:07:25)
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