1. 大日本帝国
《ネタバレ》 3時間の長尺だが、ラスト不覚にも泣いてしまった。関根恵子の演技が上手い、夏目雅子の演技も上手い、2人の壮絶な演技合戦が楽しめる。ただ関根は本領を発揮しすぎてちょっと見せすぎ。もっと押さえて欲しかった。脚本は何が言いたいのか最初さっぱりわからなかったが、途中から戦争の不条理を徹底して見せつける反戦映画なのだと割り切って見ることが出来た。そして丹波哲郎はやっぱり不世出の名優だと思う、最後の家族に向けた笑顔は絶品。他の俳優も全員芸達者ぞろいで演技に隙が無かった。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-10-19 20:57:36) |
2. 君の名は。(2016)
《ネタバレ》 8年ぶりに見た。8年前は映画館だったけど今回ネットで見たものは1部内容が変わっていたように思う。町長が隕石の激突を信じるきっかけになったシーンがカットされている。ここは大事な場所だと思うのでカットしない方が良かった。映画館で見た時には段々慣れてきた人物描画の稚拙さがネットでは最後まで気になった。風景は素晴らしいのに残念。何にしても完璧に練りに練り上げられた脚本が素晴らしすぎた。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-08-27 18:36:49) |
3. 藁の楯
迫力ある脚本に固唾を飲んで画面に見入ってしまった。俳優陣も素晴らしい演技で文句のつけようがない。と思っていたのだが話か進むにつれてどんどん現実離れして荒唐無稽になってしまい、なんだかつまらなくなってきた。とりあえずオチはついたように見えるが最後のカタルシスもなく残念な終わり方。三池監督は素晴らしいテクニシャンだと思うがテーマの設定と追及に自分の哲学が無いのが作品を薄っぺらくさせてしまっているように思う。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-08-25 17:59:57) |
4. 仄暗い水の底から
《ネタバレ》 黒木瞳の演技がすごすぎて、こんなに上手いのかと見入ってしまった。ほとんど台詞が無い役なので、表情と体の動きだけで恐怖や不安や救いを表現しなければいけなくて本当に難しい役だったと思う。水に全てを込めた演出もすごいと思った。どんどん引き込まれていったが、10年後のラストシーンが拍子抜けだ。結局、屋上の水槽の中の遺体はどうなったのか、母はどうなったのか様々な疑問に答えることなく、「母はずっと私を守ってくれていた」の台詞だけではなんとも消化不良になってしまった。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-22 23:57:14) |
5. バベル
《ネタバレ》 手持ちカメラの多用による臨場感と、超ロングショットの効果が素晴らしい。心の声が相手に届くのかというテーマが全編をつらにいていて素晴らしい。期待せずに見たら思っていた以上に良かった。映画館で観たらまた違う印象になったかもしれない。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-05 18:56:45) |
6. 王将(1948)
坂東妻三郎の演技が凄い、体の演技は三船敏郎が一番だと思っていたがバンツマが一番かもしれない。立ち居振る舞いや後ろ姿で人格や人生を表現してしまう凄さ。とくにラストの後ろ姿に泣いた。バンツマの演技に10点だけど。カメラワークについて、少しカットが忙しすぎる印象がマイナス1点。 [映画館(邦画)] 9点(2024-08-05 18:42:52) |
7. 非常宣言
《ネタバレ》 バイオテロの話。次から次へと話が展開していき全く飽きさせない、最後まで目が離せない演出やカメラワークは見事。惜しいのはハワイ近辺から韓国へ引き返す時にすでに燃料が持たないかもしれないと言っていたのは何だったのかというクライマックス。成田に着陸しようとしたのも燃料が無かったからではないのか、ソウル上空で着陸するしないで揉めててもまだある燃料、燃料ありすぎだろ。飛行機が成田を通過してからソウルに着くまでの2時間で、自らにウイルスを感染させなおかつ治療薬まで打って治療薬の有効性を実証しようとする刑事さん。いや、どう考えたって数日はかかるでしょう。そのへんのツッコミが脳内をぐるぐる駆け巡って話に集中できなくなってしまいました。 日本の自衛隊が韓国の民間機に対して威嚇発砲するシーンはわざとか?そんなに反日感情を煽りたいのか?日本国内で上映することに躊躇してしまうシーンだ。 日本語吹き替え版で見てしまったので、日本国内ニュースは日本語、韓国国内ニュースも日本語になってしまい混乱した。、字幕版で見ることをおすすめします。 [インターネット(吹替)] 5点(2024-08-05 18:15:22) |
8. M3GAN ミーガン
《ネタバレ》 両親を事故で失った少女の心の傷をロボットが癒してくれる、少女とロボットの心の交流を描く話かと思いきや途中から様相は一変、殺人マシーンと化したミーガンをどうやって止めるかという話になってしまった。こうなるとホラー映画としてはチャチな次元になってしまってとてもお金を払ってみる気にはなれない。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-08-05 18:06:09) |
9. 去年の冬、きみと別れ
《ネタバレ》 人間関係が分かり辛くて話に素直に入っていけない。もっとも人間関係そのものがオチになっているためわかりやすく表現することは無理があったのだろう。死体のすり替えというどんでん返しだが、現在のDNA解析を胡麻化すことは出来ないと思う。その時点でリアリティーに欠け突飛な絵空事の純愛ストーリーになってしまった。あくまでシリアスなミスティーサスペンスを期待して見ただけに残念である。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-21 15:05:09) |
10. 死刑にいたる病
自分の一番好きなタイプの映画。ライティングが素晴らしく音楽も良い。岡田健史の演技も的確だったと思う。ただ、ラストのオチがいまいち。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-07-14 14:59:25) |
11. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
主人公のケンヂがほとんど出てこないということおもあるが、なんとも中だるみ感は否めない。この第二章は原作でもどんどん話がわからなくなってくる部分にあたり、映画もそれを引きずってしまってつまらない展開になっている。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-07-07 15:54:51) |
12. 20世紀少年
原作既読。漫画だから成立している世界を実写化するとどうしてもちゃちに見えてしまう。役者陣は頑張っていると思うけど。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-07 15:51:20) |
13. 20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗
原作既読。原作ではどんどん話がつまらなくなっていくが、映画の方は上手くまとめてオチもきちんとついている。虐めと不寛容の行きつく先が人類滅亡を図る強烈な悪意であることがテーマとしてしっかり伝わってきた。しかし、いかんせん実写化してしまうとあらゆることがちゃちに見えてしまう、世界がウイルスに冒されていくところも人々が死んでいくところも失笑を禁じ得ない。残念。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-07-07 15:44:14) |
14. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
宇宙空間のアニメーションが全てチープに見えてしまう。ストーリーも内容も無くこれを劇場で見せられたらかなりつらい。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-06-02 23:21:07) |
15. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
今日の日はさようなら、翼をください、の曲の使い方と言いほとんど宗教めいた内容になっている。見ていて疲れた。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-02 20:00:12) |
16. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
戦闘シーンとサービスシーンと名台詞とが交互に1時間40分繰り返されるだけの映画。それでも飽きずに見ることが出来るのは、戦闘シーンの迫力と綾波の可愛さと名台詞のカッコ良さのおかげ。それにしてもエヴァ初号機のデザインは素晴らしい。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-02 16:27:09) |
17. 流浪の月
《ネタバレ》 長い、というのが第一の感想。なんとか2時間ぐらいに納められなかったのかと思う。2人の心の闇をどう救済するのかというシリアスなテーマを丁寧に追っていく脚本は好きだし、演技モンスターの広瀬と松坂でなければ成立しないような内容だったと思う。しかしそれにしても、もう少し短く出来なかったのか、全体として間延びした感は否めない。ラストの全裸の松坂はいったいどんな身体的欠陥を持っていたのか暗くて良くわからなかった、作品のオチの部分なだけにカタルシスを損なってしまったと思う。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-23 15:43:48) |
18. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 脚本がすごくよく出来ていて、映画でしか表現できないギミックが巧みに使われている。良く出来た映画だと思う。いつ出るかいつ出るかと思わせて結局最後まで一度も登場しない桐島。それでも、それが映画的には正解だと思わせるだけの説得力がやや弱かったよう思う。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-23 00:50:16) |
19. 劇場版 呪術廻戦 0
一応戦う理由らしきものはあるが、それがちっとも刺さってこない。ひたすら延々とバトルが続くだけ。ゲテモノたちのデザインも魅力があるわけでもない。見る映画を間違えました。推しが呪術廻戦のアニメを絶賛していたもので・・・ [インターネット(邦画)] 3点(2024-05-18 19:06:11) |
20. ゴジラ-1.0
《ネタバレ》 ワトソン、ホームズ名コンビの演技が作品のキモ。前半はだるい脚本でなんとも嘘くさい展開に白けてしまったが、浜辺美波が消えてから俄然話が面白くなってくる。後半は息もつかせぬ展開で、前半のだるい伏線を次々と回収して最後は見事なハッピーエンド。不覚にも泣いてしまった。それにしても伊福部さんのテーマ曲は素晴らしすぎた。伊福部さんのテーマ曲にプラス2点、泳ぐと可愛いゴジラにプラス1点。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-05 21:37:05)(良:1票) |