1. ルートヴィヒ(1972)
生への執着と絶望、死への憧憬と恐怖、相反する感情に揺れるルートヴィヒのおののきは、腐り落ちかけた果実のように甘美です。(映画では)。彼の退廃と凋落は、彼が生から得た魅惑の証しのように思えました。「帝国衰退期のローマ人を手本に、デカダンスの戦士であるとはどういうことか学びたまえ。絶望の中でもがき、鬱々として栄光を愛し、素朴さにおいて腹黒いとはどういうことかを。」シオランの「敗者の祈祷書」の一節です。この映画にピッタリだと思って引用してみました。嫌味に感じた方、ごめんなさい。 10点(2002-06-08 22:27:28) |
2. 私は告白する
ギュ~っと中身が詰まっていて、「映画を観た!」って思える映画です。ぼやっと観ている私でさえ、クリフトの内面的な演技に圧倒されました。こういう人を演技派というのでしょう。ワンパターンなAパ○ーノやJフォ○ターとは全然違うのです。似非演技派に限って「熱演!」なんて言われていますが、「熱心に演技してる」のがわかるようではまだ本物とは言えないのではないでしょうか。論より証拠、未見の方はご覧になってください。 9点(2002-07-05 22:01:11) |
3. ふたりのベロニカ
夢のような映画でした。これを観ると、「本当に美しいものは役に立たないものばかり」と言った人の気持ちがわかるような気がします。この美しい・・・ほとんど無内容の・・・ただ詩的な美しさのためだけの・・・。 9点(2002-06-21 22:41:42) |
4. 暗殺の森
原作に比べると物語は「?」ってトコもありましたが、スタイルの美観にクラッときました。足元に虚無の深淵が広がっているのに、すがりつく樹を見出せない・・・そんな苦しみ哀しみがヒンヤリ伝わって、ある意味怖かったです。 9点(2002-06-06 21:09:39) |
5. パリ、テキサス
しみじみいい映画。淡々とした展開なのにこのおもしろさはすごいと思う。 9点(2002-06-03 07:20:45) |
6. トーマス・クラウン・アフェアー
アクション映画を期待した人はがっかりでしょうけど・・・期待してなかった(?)私個人的には相当おもしろかったです。非難轟々のレネさんもカッコよかったし、DVD買っちゃいました(中古だけど)。しかし会社も社員もあっさり見捨てちゃうトーマスって一体どういう人なんでしょうかね・・まあ細かいところは気にせずに・・・。 8点(2002-11-02 17:28:50) |
7. トリコロール/青の愛
そして私は、私を青のなかに浸していった・・いつか私の懊悩は、冷たい透明な氷となって、青い海原を流れていった・・・ああ・・なろうことならひそやかに、この青の深みを漂っていたい・・・って感じの映画です・・と言っても意味不明ですよね。自己陶酔してごめんなさい。とにかく私は良い映画だと思います。 8点(2002-06-22 21:46:30) |
8. 伴奏者
<ネタバレ・・かな?>最近ビデオ三昧でしたが、中でも印象的な映画でした。すっかりソフィーに感情移入してしまいました。輝きであり、敵でもあったオペラ歌手の喜びと哀しみの証人であったソフィー。従順の影に寂しい涙を隠していたソフィー。彼女にもいつか幸福がおとずれるのでしょうか。 8点(2002-06-09 22:37:07) |
9. トリコロール/赤の愛
絵として綺麗な映画が好き。だから傑作! 8点(2002-06-03 07:13:21) |
10. プレデター
おもしろ映画。でもあの宇宙人、むか~し見たウルトラマン怪獣そっくり! 7点(2002-11-29 19:12:28) |
11. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
デカプリオの顔って奥行きがありますよね。機関車トーマスあるいはタイヤキ君みたい。それはともかく、おもしろかったです。特にアイアンズ、バーンがかっこよかったです。 7点(2002-07-14 15:28:23) |
12. 橋の上の娘
男はナイフを投げ、女は的として身をさらす。現実の接吻と抱擁を溶かし込んだナイフに縁取られ、いつか彼女の涙は乾いていった・・・ウルトラロマンッティクな映画でした。 7点(2002-06-23 21:33:24) |
13. ノー・マーシイ/非情の愛
ところで、のおまあしぃって何? 6点(2003-01-03 14:21:38) |
14. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
おもしろいのですが「嘘付き合って、ボロ隠し合うのが友達だ。」っていう結末がチョット・・・。絶賛の嵐に水をさす様でごめんなさい。 6点(2002-10-21 07:17:16) |
15. ボディガード(1992)
映画館で見たときは超満員で、最前列のそのまた前に並んだパイプイス席で見ました。ほとんど90度あお向いていたので、首が痛くなりました。ラストでキスする場面ではカメラがグルグル回るので目がまわって気持ち悪くなっちゃいました。という訳で、中身をさっぱり覚えていなかったのですが、テレビで見たらおもしろかったです。けっこう驚きました。 6点(2002-07-09 18:22:32)(笑:1票) |
16. ラン・ローラ・ラン
本郷の文豪さんにだまされました。鴎外の愛読者として言わせてもらいますが、これのどこが「雁」なのでしょうか?もしかして太宰の「走れメロス」と勘違いしているのではないですか?「雁」とは似ても似つかない内容です。それはともかく、予想以上に(?)面白かったです。でもちょっと発想が子供っぽいかな~と思いました。 5点(2002-07-20 21:42:48) |
17. トータル・リコール(1990)
ぐりぐり飛び出しかけてた目玉がちゃんと元通りにならなかったら、もっとおもしろかったと思うのです。 5点(2002-07-05 22:24:47) |
18. テス
alexさんに同感。 5点(2002-07-03 21:24:29) |
19. ブレイブハート
もし仮に、暴力というものが許されるとしたら、激情に駆られた復讐の場合だけだと思うのです。ウォレスの最初の戦いはそうでした。しかしその後の彼の戦いはそうではありません。冷静な心で暴力を行って行きます。「自由のために」「祖国のために」はそれなりに立派な名目ですが、私にはどこか納得できない感じでした。はじめて見た時は感動したのですが、4~5回見てるうちにこんな風に感じるようになりました。 5点(2002-06-11 17:45:52) |
20. グラディエーター
想像を絶する馬鹿馬鹿しさ!ラストは爆笑物です。作り手が真面目なだけになお笑えちゃう。大の大人がよくこんなの作ったな~って思いました。もっとも遅ればせながら購入したDVDで初めて見た映画のせいもあって(?)大迫力でした。ビデオだったらもっと点数低かったかも・・ 4点(2002-07-07 14:06:49) |