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一昔前にB級映画の「透明人間」ってのがあった。この作品と違うのは、あっちはコメディであり、透明人間であるがゆえの数々のエピソードを織り交ぜてくれたこと(しかし作品自体は、勿論、こっちの方が面白いが)。唯一の共通点は、食物を取るシーン。「透明人間」では、食物が見えてしまうので、気持ち悪くなって吐いてしまうと言う。本作では一旦、胃の中に入れたものは吐いても透明だって?ほんまかいな。あと瞼が透明になるため、“眩しい”って言うのはなかなかの発見。しかし本作に期待したいことはこれだけじゃない。人間が透明になると通常の生活はどうなるのか?何をしたいか?ってとこが一番の関心事であって、そう言ったエピソードを巧く取り入れていないところが一番マイナスの気がした。監督が突出した個性の持ち主からか、作品から受ける雰囲気には満足だが、脚本の完成度にはイマイチ。もう少し違ったアイデアがあっても良かった気がするけど。もし他の監督がこの時期に透明人間の映画を作ったら、真っ先にビン・ラディン氏を捕獲しに行くのかもしれない?
【イマジン】さん 7点(2001-12-31 11:18:53)
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