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《ネタバレ》 原作は読んでません。
ラストシーンにこだわるよりも、過程でのさまざまなできごとの描写を楽しむ作品かと感じました。極限状態に置かれた人間が社会的なルールを無視して行動するという不条理さや、先が見えない不安定な状況では預言者まがいの偽カリスマに煽動される人間が出てしまうことが描かれている。 歴史的な事実として過去の災厄時にこのような葛藤が何度も繰り返されてきたことが、映画の中で描写されているという点では、キング作品の王道ともいえる演出が続き、突然の怪異といい、得体の知れない生物の登場といい、先行きのわからない不安感といい、おなじみの展開と思えるかも。 腰抜けと相手をあおる人間がチキンだったり、扇情的な預言者が魔女や悪魔のような狂信的カリスマになっていく過程や、正常な判断をしてきた主人公が追いつめられた結果「やっちまった!」感のある行動に出てしまうことなど、さまざまな人間描写を描いた、ふつうのキング作品とも言えるでしょう。 鬱エンディングと言われるが、私はトータルとして興味深く観た作品でした。まわりの情報を集めることは大切だという教訓もね。 【オオカミ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-02-12 22:54:14)
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