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《ネタバレ》 いやあ、面白かったですね。冒頭のパナマ運河のシーン。ラベルの「ボレロ」が静に流れる演出が好いですね。「羅生門」へのオマージュであるとともに、ある種の「繰り返し」を意図させる。サミュエル・L・ジャクソンは「ディープ・ブルー」(1999)のように消えたままなのかと思わせつつ、”いや、そんなはずはあるまい”という疑念が付いて回るし、トラボルタが落ちぶれたDEA捜査官で終わるはずはないだろうという思いはあるしで、最後まで緊張して観ることができました。ストーリーの手法としては古典的なもので、「羅生門」、「JSA」、「戦火の勇気」などなど諸作で使われているものですが、わたし的には”つじつま合わせ”に成功したと思っています。ただ、あんな小屋の中でマシンガンを乱射したら危険だろうとか、「あれは空砲だったのだはないか? でも、そうだとしたら、ケンドルを撃ったのは?」などという矛盾が出てくるし、大佐が真犯人だという予感はずっとあったけれど、「殺してしまうことが解決だったのか?」という思いは残るのです。"Section 8"というのは、結局、麻薬密輸を防ぐ組織だったということなんでしょうか。 それにしても(←口癖(笑))、レンジャーの履歴書はそんなに雑なものだったの?(苦笑) この辺は、「ダブルボーダー」のMIAと同じ扱いだね。
【オオカミ】さん 8点(2004-08-06 17:36:24)
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