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《ネタバレ》 第二次世界大戦末期1944年12月のアルデンヌ高原が舞台の戦争映画です。「バルジ大作戦」や「パットン大戦車軍団」とは異なり、派手なドンパチもあまりなく、雪深いアルデンヌの森を背景にして淡々と映画は進みます。ヒトラーが最後の賭に出たバルジ大作戦が始まり、アメリカ軍の一個小隊が孤立することになります。彼らは夜ごとの歩哨に立つウチ、敵であるドイツ軍と奇妙な交流をはじめることになり、やがて一緒にクリスマスを祝うことになります。そうやって心の交流が始まったかと思ったところで、まだ戦争中なのだと言うことを実感させられる事件が起こります。ドイツ軍が彼らに降伏を申し出て、それを受け入れた彼らとドイツ軍の間で、まねごとの撃ち合いが始まるところで、ゲイリー・シニーズ演じる兵士”マザー”(←彼の手柄とするために小隊の他のメンバーが画策していたので、何も知らされていなかった)が、味方がドイツ軍に襲撃されていると勘違いして、ドイツ兵を撃ち殺してしまいます。その騒ぎの過程で”ファーザー”が撃たれて死んでしまいます。ドイツ兵は皆殺され、彼らは”ファーザー”の遺体を運びながら、ドイツ軍の包囲を突破しようと試みます。何かキリストを彷彿とさせるようなシーンがあり、最後にどういう手段をとるかは伏せますが、戦争映画らしからぬ淡々とした描写に心を打たれます。実際に、アルデンヌの戦場には新兵が多かったことを知っているので、小隊のメンバーに若い兵士が多いのもニヤリとさせられます。”ノット”(イーサン・ホーク)に上官が命令するシーンが、戦争の非情さを感じさせます。
【オオカミ】さん 9点(2003-11-23 19:48:12)(良:1票)
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