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《ネタバレ》 ニコール・キッドマンは本作のような姿がとても美しい。着飾ったり髪の毛をいじったりするとどこか人工的な美しさが出てしまい引いてしまうのだが、本作の彼女はシンプルで美しい。そして、この人間の弱さ醜さをこれほどまでに描ききったラース・フォン・トリアーに脱帽した。舞台でも演じきれそうだがそうではない。この話は映画でないと描ききれないのだ。カメラが私たちが見たいと思う物をしっかりととらえることができているからだ。(野球やサッカーをテレビで見た方が分かりやすいのと同じだ。)特に見たくも無い日常や自分以外の人間が何をしているのかどうしているのか分かることで、孤独さを強調することが出来る。10点でない理由は子どもを殺したからだ。幼い子ども(赤ちゃん)にどんな力があるというのだ。母親に対する仕返しのためとはいえ、罪がないのではなかろうか。。。。ま、映画的には子どもたちだけ助けるというのもしまらないですけどね。 ーーーーーーそして、明日からの私の生活はしばらく自己嫌悪でいっぱいの日々となるであろう。映画で人生について考えることが出来るのは良しとしたい。が、生きるのが嫌になる物を見てしまった。セックスの醜さをより強調して見せられ、正義も愛も倫理観もその他全て誰もが認める人間の素晴らしさが、欺瞞に思えてくる。ある意味、R指定の映画だ。
【蝉丸】さん 9点(2004-11-16 22:54:22)
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