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「夫に暴力を振るわれたら、頑張って自力で状況打破しなさい」という安易なメッセージに、ウンザリしました。暴力夫から逃れるために、富豪の父親を頼ることができ、自分の仕事をうっちゃって子供をバカンスに連れて行ってくれる友人と、殺されかけてもコブ付きを愛してくれる元恋人がいて、たった一月のトレーニングで大の男を殺す程力を付ける事が出来る女性が、この世に幾人いるでしょう。家庭という閉鎖された小さな小さな組織の中で、じわじわと追いつめられて行く「妻」という立場の恐怖を、それを世間に向かって訴えることの難かしさを、この映画はひとつも描けていない。この映画を製作した人たちは、ドメスティック・バイオレンスというきわめてデリケートな問題を、遊園地のサバイバルゲーと同じ位置に引きずりおろしている。JLOの大根ながらも身体をはった演技にこの2点を。
【ともとも】さん 2点(2003-10-26 23:22:08)(良:3票)
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