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本作を嚆矢として、その後「十代の青年が年上の美女にセッ●ス指南してもらう」という趣向の映画が雨後の筍状態となる。元を辿ればラディゲの「肉体の悪魔」やコレット女史の「青い麦」辺りに端を発しているのだろうが、或る意味コレは永遠のテーマなのかも。ただし、名匠オータン=ララによる前述の二作と違い、本作には芸術的側面は極めて薄く甚だ即物的である。DADAさん御指摘の通り、素材としてナタリー・ドロンにもルノー・ベルレーにも役者的魅力が乏しく、観る者をグッと惹きつけるオーラが出ていないのが主な原因。まぁ、その分主人公とヒロインに親しみは持てなくもないが。演出のミシェル・ボワロンは爽やかさ(だけ)が身上の監督なので70年代伊や米の同系列映画の”下品なえげつなさ”とは明らかに一線を画している。個人的には「青い体験」なんかよりは余程マシだが、あからさまに”エロ!”を目的とする御仁の評価は寧ろ逆転するのやも。
【へちょちょ】さん 6点(2003-12-07 23:11:00)
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