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《ネタバレ》 コレ、元々初めて見たのが、トゥルーロマンスよりもレザボアドッグスよりも前だったもんで、ラストにはエラく肩透かしをくらった印象があったのですが、後にこれら2作を見て、パルプフィクションの最終エピソードは一種のセルフパロディ、あるいはセルフアンチテーゼとでも言うようなものだったのかな、と。
ともかく、確かにこの作品でも暴力は描かれているけれど、それはごく部分的なもので、主体は会話、それも飛び切り無意味な会話。サッと受け流せばいいものを、相手もいちいち突っかかったり反論したりするもんで、ムダな会話が何処までも続き、次のムダなセリフを無限に再生産していく。 登場人物はしばしば歩き回ってカメラがそれを追いかけ、場面が変わったかと思うと、エピソードのつなぎ目では時間軸が変わり、主役と脇役が入れ替わって視点も大きく変えられてしまう。 という、遊び心に溢れた作品になってはいるのですが、それでもあと少し、刺激があればなあ、とも。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-03-28 22:03:52)
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