| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 JFK暗殺事件については、誰の目にも陰謀が明らかで疑惑を持てる十分な証拠もあるのに、真実から目をそむける米国の実態は、何度も繰り返される銃の乱射事件にもかかわらず、銃規制の世論が盛り上がらないことと共通点があるように思えてしまう。これが自由と民主主義の伝道師をきどる米国の実態ということなのだろう。先の大戦で一人勝ちし巨万の富と利権を得た米国は、戦争継続によりそれを維持する事が最大の目的になってしまったように思える。
但し、陰謀論については、あまりにも鮮やか過ぎるところが、どうも腑に落ちないところではある。 もともとアバウトで大まかな国民性の米国人。日頃はバラバラの組織である海軍、陸軍、CIA、FBI、ダラス警察、シークレットサービス、そしてマフィアまでもがこうも見事に力を合わせて、緊密に連携して、練りに練った陰謀を実行できるものなのだろうか。作戦準備から現場の実行グループ、そして事後の証人の抹殺まで関わった人間は相当数にのぼるはずで、情報を全くもらさないことは可能なのだろうか。 そもそも米国の過去に成功したと言われる軍事作戦は、人海戦術と最新兵器に物を言わせたものであり、作戦計画そのものはお粗末なものが多い。ノルマンディ上陸作戦、沖縄戦、硫黄島上陸作戦、ベトナム戦争しかりである。 それがJFK暗殺においてはかくも完璧な作戦を実行する能力があるとはどうもにわかに信じられない。 こんな実行能力があるなら、カストロなどはとうの昔に暗殺されていてもおかしくないのではないか、などとも思ってしまう。 【キムリン】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2018-07-24 20:33:03)
キムリン さんの 最近のクチコミ・感想
|