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《ネタバレ》 今や過去の遺物となりつつある電話ボックスを題材に取り上げたところまでは良かったのだけど、正直ハラハラドキドキするよりもずっとイライラしどおしでした。やはりチンピラプロモーターの人生再生物語とサスペンス映画の両方を一緒に描こうとしたのが間違い。前者をテーマにするなら真犯人はピザ屋さんで十分(下積み者を虫けらのように扱った報いという動機)。でも監督はそれじゃあ観客呼べないと思ったのか、真犯人とやらが最後に出てきたけど、あんた誰?どこにいたの?二人も殺して(ピザ屋と最初の用心棒)こんな手の込んだ仕掛けをしてチンピラを懲らしめる動機は何?など意味不明なことばかり。そうなると、最初に殺した用心棒男とコリンの胸のレーザービームは弾道が違うだろうとか、ビルの窓からブースの一帯を全て見渡せるのかとか、警察に包囲されたビルからピザ屋を殺した後どうやって真犯人は逃げたのか、など細かな矛盾までもが湧いてきてしまうのでした。人生再生のテーマは棄ててサスペンスに徹して、ターゲットをもっと大物で憎憎しい男にして、気の利いた落ちを一つ加えると、ずっと面白い作品になったと思うのだけど残念です。
【キムリン】さん 4点(2004-05-07 22:54:32)(良:3票)
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