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ケビンが初監督、主演でこれほどのスケールの大きい感動作を作った事は本当に驚く。一方的に侵略されたのにもかかわらず従来の西部劇では悪役として描かれることが多かった先住民族だが、ここでは追い詰められ滅ぼされゆく彼らの立場に立って暖かいまなざしが注がれている。ダンバーが言葉も通じないまま次第に理解を深めやがては彼らに溶け込むまでになるのが丁寧に描かれて感動的。異民族で文化的背景が違っても相手を理解しようと謙虚に歩み寄れば仲良くなれるという好例を見る思いがする。これだと見てても完全にスー族側に感情移入してしまうので当然ながら白人達の野卑な蛮行に怒りがわいてくる。同じモンゴル系だし黄色人種蔑視はこういうところに端を発しているのかも、、なんてことまでふと浮かんでくる。
スクリーンの大画面でバッファローの大群が疾走する狩りのシーンはすごい迫力だったが、他にも見渡す限り続く雄大な大自然のロケーションも素晴らしい。4時間の完全版で再見しても全く退屈を感じず感動は変わらなかった。 【キリコ】さん 10点(2003-04-06 22:00:47)
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