チャンピオン(1949) の キリコ さんのクチコミ・感想

タイトル名	チャンピオン(1949)
製作国	米
上映時間	99分
劇場公開日	1951-08-17
ジャンル	ドラマ,モノクロ映画,スポーツもの,小説の映画化

主人公のボクサーは、お金と自身の栄誉のためには恩人や肉親の愛情さえ裏切ったり利用するという冷酷非情な男。これではとても見るものの共感は得られないし、明るくも爽快な話でもないので後味だって良くはない。しかしこういった人物たちがとても生々しく描かれ、カーク・ダグラスのボクシングのアクションがすさまじくリアルで見ごたえがあるので、こんな主人公でも引き込まれてしまう作品になっている。ボクシングといえばD・ワシントンのハリケーンが素晴らしかったが、このK・ダグラスも迫真のファイトシーンで圧倒される。監督、脚本、ダグラスと皆３０台で若く新鮮な人たちだった。