ワルキューレ の 東京50km圏道路地図 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ワ行
 > ワルキューレ
 > 東京50km圏道路地図さんのレビュー
ワルキューレ の 東京50km圏道路地図 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ワルキューレ
製作国,
上映時間120分
劇場公開日 2009-03-20
ジャンルドラマ,サスペンス,戦争もの,歴史もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 「すべての歴史は現代史である」現代では英雄視される主人公達も、当時はテロリストであり、反逆者である事は間違いない。桜田門外の変の水戸浪士も明治になって勲章を得ているし。勝てば官軍・負ければ賊軍である。歴史のifをとやかく言う楽しみを否定はしない(よくやったとも言えるし、もっと上手くやれよとも言える)が、結果のわかっている物語にサスペンス要素を求めるのは無理がある(関が原や大阪の陣や忠臣蔵、明治維新や226にサスペンスを求める人はいないでしょう)し、その時代に生きた人間たちのドラマを堪能するのが史実モノの醍醐味である。という点においては、国家の一大事において、権力に忠実である者、保身に走る者、原理主義者、己の信念を貫く者、迷う者、日和見する者、裏切る者等々、よくできた人物図鑑である。終盤で家族を心配する主人公に否定的意見もあるが、私は人間らしさが感じられてよかった。ユダヤ人を虐殺した将校たちも文芸を愛する教養人であり、家庭ではよき夫・よき父であったらしい。組織に生きるという事はそういう二面性を持つという事であり、それが組織の恐ろしさでもある。その事を何とも思わない人間もいれば苦悩する人間もいる。会社組織でセクハラ・パワハラ・その他犯罪行為をしつつ、家庭ではよき夫・よき父である現代人もその人間性においてはユダヤ人を虐殺したナチス将校と同じである。人間図鑑を提示して、あなたならどのように振舞うのか?という問いを鑑賞者に突きつける作品である。難点は尺が短く説明不足で少々わかり難いのと、ハリウッドスターを主役にしてしまった事によりやや重厚さに欠ける事か。客寄せパンダと貶す程悪くもないが。英語にも違和感があったが、吹き替えで見れば問題ないのかと。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-18 23:59:22)
東京50km圏道路地図 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-30JFK/新証言 知られざる陰謀6レビュー6.00点
火天の城5レビュー3.93点
2025-03-18花束みたいな恋をした7レビュー6.89点
2025-02-11翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜5レビュー5.92点
2025-01-04学校6レビュー6.50点
2025-01-03とんび7レビュー6.71点
2025-01-02生きる8レビュー8.02点
2025-01-02生きる LIVING7レビュー6.70点
2024-12-30オッペンハイマー3レビュー6.45点
2024-08-28居眠り磐音7レビュー5.53点
ワルキューレのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS