2001年宇宙の旅 の BAYSONGX さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ニ行
 > 2001年宇宙の旅
 > BAYSONGXさんのレビュー
2001年宇宙の旅 の BAYSONGX さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
ハル9000は、究極の「道具」なのです。第1のモノリスで道具を使うことを覚えた人間が新たな進化を辿る旅の途中で究極の道具であるハルを自ら捨てるという筋立ての面白さがそこにはあり、それは新たな進化の方向性も示唆しているのだと思います。この映画は難解であるとの定評があるが、それはちょっと見方が違うのではないかと思います。キューブリックは抽象的な表現をしない、映像化されているのは全て実際に起きている現象である、ということを念頭に置いて見たらどうでしょうか。老年のボーマン船長が不思議な部屋で食事をしているのも、グラスを割った拍子に死にかけた自分がベッドに横たわっているのを見るのも、スターチャイルドが宇宙を漂っているのも、何かを表現するために抽象的に描かれた映像ではなく、実際の現象を冷徹にスクリーンに写しているだけなのではないでしょうか。それであれば難解とかいうこともないでしょう。解釈を挟む余地はこの映画にはないのだと思います。それは、無慈悲なまでにエンターテイメント性を排除し、現実を表現した宇宙の無音が証明しているのではないでしょうか。
BAYSONGXさん 9点(2003-08-19 13:00:49)
BAYSONGX さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2005-04-04ウォール街8レビュー6.48点
2004-01-09続・激突!/カージャック8レビュー6.76点
2003-09-18白い家の少女8レビュー7.11点
2003-09-18危険な遊び(1993)7レビュー6.91点
2003-08-25アバウト・ア・ボーイ8レビュー6.99点
2003-08-21ゴースト/ニューヨークの幻3レビュー7.02点
2003-08-192001年宇宙の旅9レビュー7.33点
2003-08-15ピーター・パン2/ネバーランドの秘密5レビュー5.14点
2003-08-15オー!ゴッド8レビュー7.28点
2003-08-14エクソシスト28レビュー4.34点
2001年宇宙の旅のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS