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《ネタバレ》 お母さん、気づいていたんですよね。最後のニュースを見ている時も、目線はテレビ画面ではなく、息子の姿…。その姿に切なくて、涙が止まらなくて、胸が締め付けられました。見始め直後はアレックスの無茶ぶりさや、母親の社会主義という愛国心故の厳格さ、姉にしても、どこかよそよそしくて、どの登場人物にも感情移入出来ませんでした。アレックスの必死さも、馬鹿げた姿に見えて仕方がなかった。部屋の改造、ピクルス探しや、ニュース番組、やることが細かすぎるっ!(笑)母親を騙すにしても無理がありすぎるし、いつかはバレてしまうはず。なのに。。。母親のまさかの行動。騙されたフリのまま逝ってしまう。母親目線で見ても、息子目線で見ても、どちらも切ないラストでした。それにしてもこの作品、意外に評価が分かれているんですね。私は良作と受けましたが。よくよく見ると、「名ニュースキャスター」の彼や、校長先生、元宇宙飛行士、そして彼女のララ。どの脇役もきちんと意味があって、その繋がりが上手いと思います。父親が少し中途半端でしたが。題材も政治を扱っているのに、コメディの要素も備わっていて、難しく考えずに鑑賞出来ました。赤ちゃんが窓辺へ向かって一人歩きをし、母親も自分で歩き始めたときに、気球がうまーいこと、ビルに隠れてしまうタイミングがツボでした。その前にコカコーラポスター事件があるだけに、窓の外=バレる要因 とインプットされていたので「やばい、気づかれる!」と観客の私はまんまと「騙されました。」あと、冒頭の幼いアレックスが手作りのロケットを飛ばすシーン。ちゃーんとサンドマンが一緒に乗っているのです。こうゆうネタが好きな私は、小出しにする監督の手腕に、ことごとくやられました。
【西川家】さん [地上波(字幕)] 10点(2010-10-16 16:45:25)(良:2票)
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