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《ネタバレ》 重々しい時代設定やテーマ性が、コメディとして撮る事によって、根底にあるメッセージがより鮮明に、かつ分かりやすく浮かび上がっている。基本的にふたりしか登場しない密室劇ながら、二時間が短く感じられるテンポの良い作りは、さすがに手馴れている。
確かに役所広司の熟達した演技の巧さやキャラクター性に助けられている部分が大きいが、稲垣吾郎の拙い演技も、返って検閲官の顔色をおどおどと伺う作家の心情と一致していて、良い味を出している。 ただ、惜しむらくはラストが少しダラダラしてしまった点。どうしても饒舌に語り過ぎると、感動が押し付けがましくなってしまう。部屋を出て行く椿一に、向坂が「お国のためじゃなく、お肉のために帰って来い!」って声を掛けて、すっぱり終わらせた方が余韻が残って良い。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-09 21:07:14)
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