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《ネタバレ》 <原作未読・映画版のみの評価>
いまいち何が言いたいのか分からない作品だった。 戦中戦後の混乱期を生きた人間のドラマとしては、たけし演じる金俊平の傍若無人&無軌道振りがヒド過ぎて、ちょっと感情移入が出来ない。いかに行動力や商才があっても、あそこまで他人の気持ちを無視してたら、そりゃ悪くないものまでダメになるに決まってる。時代とは言え、周囲の人間も流されすぎ。そこまで荒む事もないのに、勝手に状況を悪くしているように感じる。 在日朝鮮人の苦労談を描くことでの戦争批判、ひいては日本批判という訳でもなさそうだけど、やはり根底には「こうやって生きるしかなかった」という、被害者意識のようなものが見え隠れしているような気もする。 各エピソードもぶつ切りで特に繋がりがなく、あっても無くてもいいという程度の扱い。その分、無駄に尺が長くなっているのがマイナス。 特に年を取ってからのたけしのメイクとその動きは、「ひょうきん族」世代から見ると、ほとんどコントに見えてしまい、これまた違う意味で感情移入が出来なかった(w。 ラストも北朝鮮批判に繋げたかったのかも知れないけど、そこへ至る心情の変化が描かれていないし、金俊平の人間性に終始共感が出来なかったので、終わり方として唐突な印象を受けた。 【FSS】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-03-03 17:46:16)
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