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《ネタバレ》 確かに中盤あたりまでは「ジェイコブズラダー」そっくりの演出をマネる事で、意図的に「死者の見た夢オチ」に誤誘導している感じ(こんなマイナーな作品まで見るような人は、大抵、有名どころのサスペンスやミステリーは見ているだろうし、実際、自分も最初は「また例のパターンか」と思ったw)。
基本的によくある「妄想系サスペンス」の亜流でしかないけど、その辺はさすがに多少は考えたみたいw。 んで、自分なりの解釈は、この主人公は「自分の望んだ現実以外は受け入れられない」人間で、結局、別れたエリッサをストーキングしていただけの男。自分が事故った事で、エリッサと自分が「事故で死に別れた」という妄想に改変してしまった(エリッサはローレンのマネージャーと付き合っていた)。 そんな主人公にとって最も受け入れがたい真実は何かと言えば、「エリッサと自分が無関係になった」という現実で、その次は「自分の運転でエリッサが死んだ」という事だろう。 つまり主人公にとって最も都合の良い妄想は、「エリッサと自分は別れておらず、彼女は事故で死んでいなかった」というもの。 シャーロットが妄想じゃなかったのは、主人公以外の視点で死体が発見されている事から明白(それすら疑うと推理の仕様がない)。 では何故シャーロットを殺したかと言えば、彼女が「心の空白を埋めるための存在」として主人公が作り出した妄想上の存在なら、エリッサが事故で死んだ事を補強してしまう存在になるからだろう。しかしエリッサ本人が目の前に現れた事で、「エリッサは事故では死んでいないし、やはり自分とは夫婦だった」となり、どちらにしてもシャーロットを妄想だと思い込まざるを得なくなる---。 この辺が妥当な解釈かな。違うかも? 他にも突っ込みどころや異論はあるだろうけど、これ以外にも色々と解釈(妄想?)をして楽しめる余地はある作品。 【FSS】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-01 18:40:56)
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