タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > タ行
 > タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
製作国
上映時間107分
劇場公開日 2011-12-01
ジャンルアドベンチャー,漫画の映画化,CGアニメ,3D映画
レビュー情報
“ちゃんと面白い映画”だった。
この映画の感想としては、それ以上もそれ以下もなく、その表現に尽きる思う。

フルCGアニメーションでのキャラクター造型に対して尻込みしてしまい、劇場鑑賞は二の足を踏んでしまったが、この怒濤の映像世界はやはり大スクリーンで観るべきだったと思った。
スピルバーグ流の「娯楽」が、上映時間いっぱいに並べ立てられた映画であり、そういう映画が面白くないわけが無いということは、そもそも明らかだったと思う。

フルCGアニメの映画ではあるが、そのまま「アニメ映画」という区別が正しいかどうかは疑問だ。
常に新しい“映画世界”に挑戦し続ける大巨匠が、“フルCG”“3D”という新しい手法を用いてまた新たな世界観を追求した、ある意味での「実験映画」としての印象が強い。
彼の頭に渦巻く、現時点で実写では困難なイマジネーションを、アニメという表現を使って実現したということだと思う。

綴られるストーリーは極めて単純だ。シンプルというよりも面白味に欠けるストーリーに対して不満が出ることは理解出来る。
「インディ・ジョーンズ」的な冒険活劇が大好きな人ならば、文句なしに楽しめる映画だろうが、そうでない人にとっては“乗り切れない”ということは否めない。

ただし、今作においてスピルバーグ監督は、敢えてそういうストーリーの緻密さは「無視」したのではないかと思う。
ストーリーは原作漫画に即したシンプルに徹し、映像世界の緻密さのみで勝負しようとしたのだと思う。
例えば、台詞の音声なしで鑑賞したとしても、この映画の面白さは変わらないようにすら思う。
それくらい、この映画における映像世界の試みは圧倒的で凄い。

圧倒的な映像世界に対してストーリーの面白味が伴わないことで、映画自体の面白さが激減してしまっていることは確かだ。
しかし、それでも良いと開き直って、新たな試みに挑んだ大巨匠の“エゴイズム”こそ、この作品における最大の見所かもしれない。
鉄腕麗人さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-10-03 23:50:15)(良:1票)
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-16十一人の賊軍8レビュー6.80点
モアナと伝説の海6レビュー6.81点
ルックバック10レビュー8.00点
2024-11-09ARGYLLE/アーガイル6レビュー6.00点
2024-11-05猿の惑星/キングダム8レビュー7.00点
2024-11-05ザ・クリエイター/創造者7レビュー5.84点
2024-11-03ゴジラ×コング 新たなる帝国7レビュー5.57点
2024-10-27がんばっていきまっしょい(2024)6レビュー6.00点
2024-10-27インビジブル・ゲスト 悪魔の証明8レビュー6.33点
2024-10-27ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ9レビュー5.88点
タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS