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原作なんぞは大昔に読んだため、盧俊義と燕青が仲間になる件といわれても「ああ、そんな所もあったよね~」程度でストーリーの記憶などは全く無い。だから、これが原作に忠実なのかどうかはよく分からないけれど、恐らくはだいぶん整理して切り詰めてあるのだと思う。
水滸伝の原作は、確かに面白いけれど無駄も多くて、登場人物も多いし入り乱れていて分かり難いからね。そういった意味ではよく出来たホンだとは思うが、それでも話の展開はかったるい。 お前ら盧俊義で遊びすぎだろ?! くらい、何度も助けかけては失敗し、最後は梁山泊総出の救出劇となる。その割には助けてからの展開は結構雑で、駆け足と言うより猛ダッシュで話が進む。そして最後はお約束の両軍入り乱れての大乱闘。 70年代前半と言えば、香港映画は日本映画に追い付けとばかりに、積極的に日本映画界から技術を吸収していた頃。この映画では、ショウブラザーズの看板スター総出演の中に丹波哲郎と黒沢年男がゲスト出演しているのだが、これが単なるお飾りではなく、重要な役どころを占めているのが日本のファンとしては嬉しいところ。ラストは丹波と黒沢の対決だしね。 特に丹波哲郎は、正直言って大味な芝居の大根役者だと思っていたのだが、その大味さがこの作品では大陸的と言っても良い“味”になっている。そうか、やはり彼は世界の丹波だったんだ!?w そしてさらに驚くことに、丹波と黒沢が元気に功夫的な闘いを披露している。日本人のクンフースターは倉田先生だけではなかったのだ!w 何はともあれ、今現在の観点からすると、映画として面白いかどうかはさて置き、観ておいて損の無い作品ではあります。 【TERRA】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-28 16:56:43)
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