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《ネタバレ》 う~む。今作も、前作に引き続き大魔神がなかなか出てこない……。
鎌倉時代後期風の衣装だった1作目から、少々安土桃山風の香りを加えたコスから見て、おそらくは1作目から数十年後なのでしょう。名越家は島の神様を信仰する家でありながら、奉納の舞の舞台は明らかに寺院。しかし、神仏習合の時代考証的には無理は無い。なぁんてなどうでも良いことを考えながら観ていると、今回も少々強引だが分かり易いストーリーが進んでいく。 いや、この際ストーリーはどうでもイイです。領地を奪おうと攻め込んでくる強欲な悪の領主に立ち向かう2国の姫と王子(この二人は許嫁)みたいな取って付けたような話なので。内田朝雄さんが良い殿様をやってるのがちょっと意外で面白かったくらいです。 問題は大魔神ですよ。今作も焦らしに焦らしてラスト20分。発破掛けられて吹っ飛ばされそうになった島神様が、漸く怒って大魔神へと変貌する。 そして…………。ああ、『十戒』がやってみたかったのね……。『十戒』(1956)から10年。俺達だって特撮やるからにはアレくらい出来るところまでは来てるぜ! みたいな特撮屋さんの意地なんでしょうか? 湖が二つに割れて大魔神がノッシノッシと……。 後はお約束通り、大魔神が無双して、火炙りに掛かってる藤村志保を助けて、またも女の涙にご機嫌を直して御終い、と。 まあ粗削りだった1作目に比べて、大魔神が明らかに正義の味方になったかな? という作りの2作目でした。 【TERRA】さん [DVD(邦画)] 5点(2022-07-21 21:38:58)
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