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《ネタバレ》 昏睡状態から奇跡的に目覚めたのは、事故が起きてから5年後…。
望まぬ能力を授かり苦悩する、悲しく孤独な男を演じるのは、C・ウォーケン。普通ならば、超能力を持った主人公は華々しく、正に“ヒーロー”として描かれる事の方が多いでしょう。しかし、この作品は所謂“ヒーロー”的な人物ではなく、秘めた力によって苦しみ、周囲から孤立してゆく孤独な主人公と、事故によって引き裂かれた元恋人との悲恋を描いています。 私がウォーケンを知り、ファンになった切っ掛けがこの作品。感情の機微を僅かな表情で見事に表現している彼の演技は、とても賞賛に値します。 舞台が秋から冬に掛けてと寒々しさと、悲愴的な色調をもった作品ですが「クローネンバーグが苦手」と言う方はこの作品から挑戦されると良いでしょう。少々“キングらしさ”の方が際だっているかも知れませんが..ラスト、元婚約者の腕の中でジョニーがつぶやき、彼女が答える2人の場面は何度観ても、とても切なく感動します。 【MAZE】さん 10点(2004-01-24 22:59:44)
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