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多感な思春期の内面、それも暗い面ばかりに注目すれば、本作のようなストーリーになるのかもしれないが、そういう面だけを描かれても、痛々しく苦痛なだけだった。映画としてどこを楽しめばよいのか、また、楽しませるのでないなら、何を感じれば良いのか、自分にはよく分からなかった。中学生の頃って、確かに終末思想的、暴力的な部分もあったけれど、部活や自分の趣味に打ち込むエネルギーとか、自分の将来に対する希望とか、そういう「陽」の部分もそれと同じくらいあったはず。本作は「陰」の部分ばかりだから、見ていて凄い凹む。登場人物全員影(それも濃い影)があり、救いようのないマイナスのオーラで満たされている。自分はその雰囲気だけで駄目で、物凄い居心地悪かった。顔をしかめつつ、ため息をつきつつ、結末が気になるので何とか最後まで見たが、おそらくもう二度と見ることはないだろう。
【カシス】さん 2点(2004-04-12 18:46:50)(良:1票)
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