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年に一度の掘り出し物的映画を挙げるなら、今年はこれ。まず、冒頭のシーンでラクダの顔を正面から捉えるアングルに引き込まれました。ラクダを映像化する時って大体、あのコブを強調するために横から撮りますよね。だから、殆どの人は、ラクダと面と向かったことなんてなくて、それがどんな顔をしているか知らないはずです。でもこの映画は、ラクダに文字通り「真正面から」取り組んでいます。何かを問いかけたそうなラクダの多彩な「表情」に、一緒に笑ったり涙したりしたくなってしまう……動物は、人間も含め、CGばかりで見てちゃいけないな、と思わず反省させられる一本でした。ラクダに押されそうだけれど、現代モンゴルの遊牧民たちの生活描写も(幾つかの箇所で「演出」が見られますが)立派にストーリーを組み立てています。
【中山家】さん 9点(2004-11-16 01:01:07)
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