俺は、君のためにこそ死ににいく の ロイ・ニアリー さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > 俺は、君のためにこそ死ににいく
 > ロイ・ニアリーさんのレビュー
俺は、君のためにこそ死ににいく の ロイ・ニアリー さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 俺は、君のためにこそ死ににいく
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2007-05-12
ジャンルドラマ,戦争もの,実話もの
レビュー情報
《ネタバレ》 石原慎太郎脚本、製作総指揮ということからなのか特攻賛美、戦争賛美という批判も聞かれるが、僕はそういう感想は持たなかった。むしろオールドスタイルな反戦映画の域を出ていないと感じた。あの石原慎太郎が関わっているのに、そう言う面では意外な、硫黄島二部作とは対極の情緒たっぷりな日本映画だった。
おそらく誰も石原に意見を言えなかったのだろうと想像するが、題材への思い入れはわかるが、それに溺れてしまっていて物語が整理されていない。あれもこれもと詰め込んだ結果、ひとりひとりの若者の生き様やトメとの交流が散漫になってしまっている。
もちろん多くの人物を群像劇としてたたみ掛けて描くという手法もあるが、本作はとてもそう言えるほど構成も練られていないし、エピソード間のつなぎ方、演出も雑。若年層を呼び込みたかったのか、誰が聴いたってミスマッチなB'zのテーマ曲を当ててくるところにもセンスの無さを感じて痛々しい。
元来日本人というのは大人しくてシャイで控えめだと思うのだが、役者の演技も舞台劇のように大仰で、ハイテンション。役者が段取りでしか動いていないという演出の詰めの甘い場面も多い。
戦闘シーンのVFXは硫黄島二部作にははるかに及ばないが、「男たちの大和」に比べれば格段の進歩が見られるし、時代考証も邦画だけにしっかりしている(と思う)。
返す返すも脚本、演出の稚拙さが目立つ残念な作品だった。
ロイ・ニアリーさん [映画館(邦画)] 5点(2007-11-09 19:56:02)
ロイ・ニアリー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2013-02-20キツツキと雨8レビュー6.45点
2011-10-13はやぶさ/HAYABUSA8レビュー6.08点
2011-02-20ナイト&デイ6レビュー6.34点
2011-02-20ぼくのエリ/200歳の少女8レビュー7.10点
2011-02-13イエロー・ハンカチーフ7レビュー5.09点
2011-01-12ジョニー・マッド・ドッグ8レビュー7.09点
2010-12-31ロビン・フッド(2010)7レビュー6.71点
2010-12-09第9地区7レビュー7.07点
2010-12-09南極料理人9レビュー6.90点
2010-12-09アバター(2009)9レビュー7.26点
俺は、君のためにこそ死ににいくのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS