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《ネタバレ》 この作品は世界的に超有名な作品ですが、今回の映画化により日本でも十分に浸透しました。この物語は言語学者であるトールキン渾身の歴史大作です。言語学から見た見解やヨーロッパ各地に残る神話を元にすることにより、人が記憶している時代(ローマ時代?)よりも前の太古の時代の物語を独自に解釈し、リアルに再現しようとしたものである。本人はファンタジーとしての位置づけで作ったつもりは毛頭無いようだ。
ただ、本人はそういう意気込みであったようだが、客観的に見てみればコレは明らかにファンタジーである。子供向けとまでは言わないが。ザックリ見るととても単純なストーリーなのである。仲間を集めて旅に出る→敵キャラを倒して先に進む→途中のエルフの町で情報・アイテムを入手→洞窟での死闘→新たな町で武器をゲット→炎に包まれた大ボス登場→3つに分かれてのパーティープレイ→つづく・・・。物語が作られた経緯を知らない人にドラクエと言われても仕方ないような気がします。 何故これで子供向けでは無いかと言うと、中世のヨーロッパの戦国の様相や王族のしがらみなどが物語られているところ&結構バシバシ殺しまくるところ&CG技術や音楽を駆使することにより、ミドルアースの世界観がが現実味たっぷりに描かれているからではないだろうか。特に音響効果は素晴らしい出来栄えで、リアルに物語を堪能できます。監督&スタッフの作品に対する作り込みの細かさが非常に凝っているのがこの映画の強みであると思います。 原作の全てを語って欲しいと望んでいる貪欲な人が多々いるようだが、それやっちゃうと4時間かるく越えちゃうよ。劇場版はこれでも長いぐらいだ。マニアばかりが映画館に通う訳ではないということが分からないのだろうか・・・。昔の映画のように休憩を入れて4時間なんてことにならなくて本当に良かった。マニアはSEE版を見れば良いんだからね。 あと、更にマニアは翻訳(戸田)にもオカンムリのようだが、大きく意味が違わない限りは気にすることは毛頭ないのである。 【おはようジングル】さん 5点(2004-01-22 16:22:57)
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