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ストーリーは単純極まりないB級感たっぷりの『復讐もの』です。それもそのはずで、70年代に流行った香港のショウブラザーズ映画や、日本映画の「修羅雪姫」、マカロニウエスタンの「女ガンマン」等の、タランティーノが個人的に好きな作品を集大成した作品だからだ。
復讐ものでのアホ映画ではセガールの「沈黙シリーズ」、アクションでのアホ映画ではバンダムの作品が有名だが、それらの作品との違いは「映像センス」と「徹底した遊びっぷり」、更には「音楽センス」ではないだろうか。 映像に関しては、色んな映画の名場面をパクッているので非常に格好いい。嫌、むしろ格好良くて当たり前である。そして、その場面に適した曲を当て込む。曲も過去の作品からパクッているのだが、時には自分の好きな曲をシーンに合わせて入れることもあるようだ。 そして何と言っても凄いのが「遊びっぷり」です。ユマやルーシーに片言の日本語で喋らせるが、これが非常に面白くて笑わずにはいられない。ヤクザの会合のシーンでは、ルーシーの英語演説をファタールがご丁寧に通訳しています。これは明らかに日本の記者会見での通訳をパロッて笑い飛ばそうとしています。飛行機にしても作り物バレバレで(しかも機内には刀差しが!)、これに対して本気で突っ込んでいる人はタランティーノの悪ふざけにまんまとハマッています。 あと、血しぶきが飛んだり、腕が飛んだり、首が飛んだりとグロテスクなシーンが指摘されていますが、多少映画を知っている人ならタランティーノの作風が昔からそうであることは常識ではないのでしょうか?? 【おはようジングル】さん 9点(2004-08-24 17:38:04)(良:3票)
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