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《ネタバレ》 宇宙の成り立ちから、現代科学の在り様、科学が本来持っていた筈のロマンを描いた前半は、時々入る雑音が気になりながらも、とてもワクワクして楽しめるものでした。でも、映画が進むに従って、雑音がどんどん大きくなって、後半は映画全体がその雑音に掻き消されて台無しにされてしまった感じ。ハッキリ言うと、その雑音って、どんどん力任せになっていってしまう脚本と三池演出。アタマで考えるコトが面倒になっていって、なんとなく騒げば映画として成立するんじゃないの?みたいな不誠実な事になってしまっています。宇宙を作る事は可能なのか?という物語、一人の少女の中に内包された宇宙が、カタチを成そうとする物語が、古臭くてなんのヒネリもない映像(嵐で、坂を転げ落ちて、高いところに上って・・・そんな、この映画にとって何ら独自の必然的な作用をしていない凡庸な、ありきたりなサスペンス映像)の羅列によって蹂躙され、価値を貶められてしまうのは大変に残念です。テンポを殺す不要な長回しとか、不明瞭なカメラワークとか、その場その場のノリみたいな、感覚的な演出ではなくて、キチッと組み立てられなければならないタイプの映画だったと思うのですが。正直なところ、脚本家と監督の人選、ミスってる気がします。役者がいいだけにねぇ、大変惜しく。
【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 4点(2008-06-21 22:21:15)(良:1票)
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