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《ネタバレ》 暗く重く、何度も見る気にはならない、映画を見ている最中も、映画館からとっとと逃げ出したくなるような映画でした。だけど、目をそらすな、と。スピルバーグは当時のゲットーに、収容所に観客を導きます。客観的な視点ではなく、ぐっと中に入り込んで、その世界を体験させます。それは、スピルバーグお得意のテクニック。だけど、ここは海水浴場やテーマパーク、邪教の神殿ではなく、人が人を意味なく殺してゆく世界。映画は「こんな歴史がありました、さて、どうよ?」と問い掛けてきます。シンドラーという人物の功績よりも、無力感の方が目立つ映画でした。そして、ナチによるユダヤ人の迫害もシンドラーという人も、実際に存在していた事が、ラストのドキュメンタリー部分であらためて明確にされ、人の暗い歴史を思い知るのでした。この映画は、この世界に必要とされた映画だったと思います。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 9点(2003-12-07 15:54:42)(良:1票)
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