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《ネタバレ》 思ってた以上に『勇気ある追跡』で、そして、だったら正直『勇気ある追跡』(声:小林昭二)の方が面白いよねぇ、って。コーエン兄弟の映画が苦手で、そんな中では今回は普通に見られる映画(普通にって言葉を使うのは嫌いなんですけど、この場合は本当に普通に、ってカンジで)でした。対話シーンや暴力シーンにイガイガしたモノを感じるのは確かだけれども、お話は判りやすいし、映像は1ショット1ショットがキマっていてイイし。だけど、ヘビ以降、『勇気ある追跡』とは違うヨ!って主張し始めて、それがまあ、なんて言うか、余計な事をして・・・みたいに感じられて。『勇気ある追跡』はヘビで実質的な終わりみたいなモノなワケですが(はい、キム・ダービーの面白キャラ状態はここで終了、って)、今作ではハッピーエンドでは終わらせないぞとばかりに夢の中へ消えた男と現実を生きる女、みたいなハナシになって。アレを描く事で、この映画は何かご立派なモノへと変化したんでしょうかねぇ? ジョン・ウェインとキム・ダービーのシンプルなアンバランスっぷりに比べると、今作はちょいと複雑化した感じもしますが、それが必ずしも魅力には繋がってない気がするんですよね。単純にジェフ・ブリッジスよりジョン・ウェインのルースター・コグバーンの方が魅力的だし。『ノーカントリー』を見た時と同様、自分にはコーエン兄弟って随分と遅れてやってきたヌーヴェルヴァーグって印象なんですよね。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-03-29 23:55:34)
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