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《ネタバレ》 その期間ときたら、あまりに特異な、非日常的な痛みを抱き続けなければならない訳です。世界はいつもと変わらぬ時を刻んでいるのに、自分達は何故こんな悲しさ苦しさ切なさの中に居るんだろう?って。奇跡を望んだり想いに沈んで孤立したり。そこからなんとか自分と家族が生きるための世界を再構築してゆく、あの感じが上手く表現されていると思いました。流転してゆく人の生とそれを包み込む大自然。空気が匂ってくるような映像は、まるでそこに抱かれるかのような感覚を与えます。すっかりオッサンになったジョージ・クルーニーのくたびれ加減がハワイアンのメロディと共に映画の角を削っております。欠点だらけの人々が自分以外の人々それぞれの痛みをちょっと理解してちょっと進む、そういう「ちょっと」な映画ですが風がそよそよと吹き込んでくるような、意外に心地良さすら感じる作品でした。
【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-06-10 15:25:13)(良:2票)
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